5月、6月は私にとって要注意月だ。毎年のように風邪を引くし、気分が落ちる。今年も3~4日ぐらい前から風邪気味。おまけに、鬱が入りつつあるように感じる。まずい。
この季節になんでこうなるのかわからない。私の勝手な分析では、急激な日照時間の長さに身体が対応しきれず風邪を引くのではないかということにしている。だけど、気分まで落ちるのはどうしてだろう。本当なら、明るくてさわやかで心が弾むはずだろうに。
今年の5月は前半は夏のように晴れて気持ちよかったけど、中盤以降は毎日のように雨が降って、気温が上がらない。この天気が暗い気分に追い討ちをかける。
明日から6月だし、気分一新したいものだな。
2006年5月アーカイブ
Alexanderplatz(アレクサンダープラッツ)に面しているデパート"Galeria Kaufhof"(ガレリア・カウフホフ)が増築工事を終えて、24日にリニューアルオープンした。きのうは日曜日にも関わらず、なんとオープニングということで営業。これは普段はまずない。だってドイツは閉店法で日曜日は通常営業できないことになっているから。
私はこのデパートを利用することはめったにないけど、どんな商品があるんだか、ちょっとのぞいてみることにした。日曜日にショッピングなんて、めったにない機会だし。
結果、オープニングセールで安くなっていたタオルを1枚だけ購入。セコい。
もう何年も前から着工されていたベルリン中央駅がこのたびめでたく完成した。私が来た頃からすでに工事ははじまっていたから、少なくとも3年半は経っている。予算の関係で工事が中断されていたこともあったらしく、いったいいつできるんだよ状態だった。
日本にいると、中央駅といってもピンと来ないかもしれないけど、要するに特急などが停まる街のメインの駅。日本でいえば、JR東京駅とか新大阪駅、京都駅とかかな。
26日にはオープニングイベントがあった。花火やライトショーが行なわれると聞いていたので、クボマガのためにも見てこようと途中まで行ったのだけど、あまりの人ごみと、風邪気味だったのと、雨が降ってきたことで、引き返してきてしまった。
そうしたら、イベント会場で通り魔事件が起きたとか。男性がナイフでその場にいた人々を刺し、28人が重軽傷を負ったらしい。死者は出ていないようだけど、恐ろしい話。私がイベントに行こうとしていたことを知っていた人からは、無事を確認する電話が入った。
中央駅オープンに伴い、今日28日からはダイヤが改定されて特急などがここに停まるようになる。これまでこの駅の周りには商業施設が何もなかったけど、ここ数年きっと激変するだろう。ベルリンはまだまだ変化中。
以前ランドリーカフェなど、ちょっとおもしろいベルリンのカフェを取材していると書きましたが、その掲載誌"Cafe-sweets"が発売になってます。ご興味のある方は、お買い求めください。
この雑誌のおかげで、これまでずいぶんとベルリンのカフェを取材してきたけれど、つくづくベルリンのカフェのレベルは高いと思う。特に空間デザイン。ヨーロッパのいろいろな都市に旅行したけど、正直、ベルリンのカフェが空間的にいってもっとも優れている気がする。ドイツ人は空間づくりがうまい。特にベルリンはセンスがいい。日本で店舗設計とかの仕事に携わっている人は、一度ベルリンに来てみるといいんじゃないかな。
この前友だちと行ったピザ屋。直径1メートルぐらいある。日本人なら1枚食べるのに少なくとも3人は必要だね。この大きさを知らなくて1人1枚頼んじゃったら、とんでもないことになるな。ウケ狙いにはもってこいの店。味もよかった。でも、しばらくはもうピザは食べなくていい。
Trattoria Venezia
Liegnitzerstr.28, 10999 Berlin-Kreuzberg
以前、「マル秘プロジェクトを計画中」と書きましたが、あれからはや数ヵ月、今ここに明らかにします。
実はこのたび、友人とともに日本語フリーペーパーをつくりました。
その名も「TAKEN(テイクン)」。
ベルリンの日本レストランや食材店など置かせていただいています。デュッセルドルフにも置かれる予定です。見かけたら、お手にとって読んでみてください。
とりあえず第1号をつくったばかりで課題は山積ですが、これから定期的に出すつもりですので、どうぞよろしく。
旅行から帰ってきた。行ったのはアムステルダムとブリュッセル、ブルージュ。オランダとベルギーは隣同士だけれども、民族が違うから国の個性も全然違う。
アムステルダムはインターナショナルで、日本人の私が店などに入ると、まず間違いなく最初から英語で話しかけられる。オランダ語というのがマイナーな言葉だということを自覚しているようだ。第一、オランダ語というのは、字面で見ると本当に英語とドイツ語の中間のような言葉。たとえば「ありがとう」は「ダンキュー」だ。英語のサンキューか、ドイツ語のダンケかどっちかにまとめろよ、みたいな感じ。
反面ベルギーは、そこまでオープンでないイメージ。ベルギーはおもにフランス語圏とフラマン語(オランダ語とほぼ同じらしい)圏に分かれているが、特にフランス語圏がいけない。
フランス語を母国語としている人って、他人にもそれを押し付ける傾向があるとは薄々感じてはいたが、今回の旅行でそれがはっきりと裏付けられた。だって、レストランのメニューはフランス語のみなことがほとんどだったから。観光地なのにもかかわらず。フランス語で書いたほうがおいしそうなイメージがあるのか。
しかもブリュッセルはフランス語とフラマン語の両方が通じるとガイドブックには書いてあったのに、耳にするのも目にするのも、ほぼフランス語オンリー。なんかねー、フランス語を母国語とする人は、フランス語が偉いと思っているふしがあって、私は嫌だ。あと、これは偏見かもしれないけど、フランス語が母国語の人は外国語の習得が下手だ。
言葉で苦労したベルギーだったが、名物のビールとチョコレートはしっかり堪能。いやー、いいね、ベルギービール。同行者には「ドイツよりベルギーのほうがビールは勝ってるんじゃないの」と言われてちょっとショック。ドイツの数少ない誇れるものが、また減った。でも、私もその意見には同意せざるを得ないほど、ベルギービールは種類が豊富で、どれもうまかった。ビール飲みにまた行きたい。
現在アムス&ベルギー旅行中。詳細後日。
先週末、天気がよく桜がちょうど見ごろだったので、桜並木を見に出かけた。
この桜並木は、テレビ朝日のさくら基金によって、ベルリンの壁の跡地に植えられたもの。テルトウ地区の並木が有名だけど、私は家から近い、北のボルンホルマー駅周辺へ行ってみた。
本当に満開。見事。でもすべて八重桜だった。八重咲きのコロンコロンとした感じもかわいいけど、日本人の心情としては、やっぱりソメイヨシノがほしい。この並木の一部にはもう咲き終わった木もあって、そっちはソメイヨシノだったのかな。
ちなみに桜の木下でお花見をしている人は誰もいなかった。やっぱりここはドイツだった。
ついさきほど、またラジオでベルリンの様子を話させていただきました。生放送は、やっぱり緊張します。ちゃんと伝わったかしら(仕事関係のことだと、つい文章がですます調の丁寧言葉になってしまう。私、いつもはガサツな文章書いてるけど、実際に会ったら物腰丁寧だと自分でも思う)。
この1ヵ月ぐらいで、ベルリンもようやくワールドカップ色が目立ってきた感じ。日本だったら、もっとずっと早くからお祭り状態だと思うけど。なんかドイツは、そういうところクールだから。というより、日本人が異常にノリやすいのかも。
私は別にサッカーファンではないので、ワールドカップだからといってすごく盛り上がったりはしないけど、期間中に街がどうなるのかはとても興味がある。世界中から人が集まってくるわけでしょ。テロの危惧とかもあるけど、街の様子を体感したい。ドイツに来れない方は、このクボマガで街の雰囲気を感じてください。
(ちなみに写真はデジカメが壊れる前に撮影していたもの。カモン、ニューデジカメ)
やばいよー。持ってるデジカメがすべて壊れた。メインもサブも。やばいー。なんで同時期に壊れるんだ。
私がメインで使っていた機種は、リコーのカプリオGX。これは広角28ミリから撮れてレンズも明るいし、いざというときは単3電池も使えて、コンパクト。私のように常に持ち歩き、自ら撮影する取材をしている者にとってはうってつけのデジカメだったんだ。
でもこのカプリオGX、1年半前ぐらいに買ったんだけど、実はもう既に2回も修理に出している。いつもおんなじ箇所が壊れるのだ。いきなりピンが合わなくなって、電源を切ったら最後ズームレンズが出っぱったまま動かない。今回もまた同じ故障内容。これって絶対おかしくない? 欠陥商品だと思うけど。
しかもリコーは海外の修理センターがないんだよな。これも困る。気に入ってた機種だけに、どうしたものか。ユーロが高い今、ドイツでデジカメは買いたくない。カメラは日本のほうが安いと思うし。幸い、近々に家族がこっちに来るので、買ってきてもらおうと思案中。
それにしても、リコー! こんなに何回も故障するなんて、ひどすぎるよ。
5月1日のメーデーは、ドイツでは祝日。この日は労働者のデモが行なわれ、夜になると乱闘騒ぎが起こるのが"伝統行事"となっている。
特に毎年ひどいのが、クロイツベルクとプレンツラウアーベルク地区。車が炎上したり、ガラスが割られたりする様子が、毎年テレビで放送される。
私はこれまで、直接自分の目で確かめたことがなかった。なので、今年はちゃんと見てみようと思った。自分で見ないことには真実はわからないじゃない。ジャーナリスト魂。ウソ。
ということで、午後7時ごろにクロイツベルクへ向かう。午後7時といっても、ドイツではまだまだ明るい。昼間の雰囲気だ。
路上のあちこちで、ストリートフェスティバルが開かれている。路上のあちこちに設置されたステージで、いろんなバンドがライブをやっている。みんなビール瓶片手に踊ったりしている。食べ物屋台もあちこちに。来ている人は、パンクスやお金のなさそうな人が多いけど、危険な雰囲気は特にない。
5月1日に開かれるこのストリートフェスティバルは、実はここ2~3年来のもので歴史は新しい。これは、夜中に起きる暴動を防ぐ目的で始まったらしい。同じようなフェスティバルはプレンツラウアーベルクでもあって、効果を奏しているという。
昼間にここを歩くのはまったく問題ない。みんな普通の人たちだし、もし気をつけるとすれば、路上にはビール瓶の破片が散乱しているので、素足にサンダルなどを履いてこないことぐらい(これはラブパレードでもクリストファー・ストリート・デイでも同様だ)。私も屋台の食べ物を食べながら音楽を聴いたり、ブレイクダンス大会などを見たりして楽しんだ。しかし、そのステージを遠巻きにしている警官隊が見えると、夜はいったいどうなってしまうんだろうと思った。
そして、日没。昼間のうちから街角ごとに待機していた警官隊に緊張が走る。あちこちで警官と一般市民との小競り合いが起きていたり、路上のコンテナが燃えたりして、実行犯が取り押さえられたりしていた。
しかしながら、大半の人たちは暴力に参戦することなく、ただ路上にたむろしているだけ。この状況をもちろん安全とは言わないけど、自分が突然殴られたりとか、そういうことはない。
この伝統暴力行事は、もともと70年代あたりから始まった、当時の社会支配階層に対する抗議が発端だったらしい(これは現在でも行なわれている労働者のデモとは異なる)。しかし、今ではそんな目的はなく、ただ単に日ごろの鬱憤を晴らしたい人や、前回も書いたように祭りのノリで騒ぎたい人がほとんどだろう。
こういう予定調和な中で暴動を起こしたところで何が楽しいんだろうか、と私は思う。それってかっこよくないよね。しかし、それと同時に、人間にはガス抜きが大切で、こういう日が若者や貧困層には必要なのだとも思う。そういう意味で、警官が準備万端で待機している中で、お決まりごととして暴動が起きて、すぐにそれが回収されて、というのは非常によく管理されていると、ちょっと感心する。
明け方には清掃局が来て、路上に散乱したガラス破片やゴミを一掃。翌日の朝にはまるで何事もなかったかのように、1日が始まる。
テレビや新聞などのマスコミは、絵的においしいところをクローズアップしたいから、どうしても何かが派手に炎上しているところとかを大々的に載せてしまう。それって、暴動を賞賛しているようなもんだ。そして、知らない人はとんでもなく恐ろしいものだと思い込んでしまう。
私はそういうのが嫌だから、派手じゃない、現実の淡々とした部分を紹介していきたい。でもそういうのは一般紙ではできないから、クボマガを書いているわけだ。たぶん。