私がいない間に

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 ベルリンに帰ってきた。またこれまでの生活が戻ってくる。
 6週間ぶりに自宅のドアを開けると、むしろ私が出て行ったときよりきれいに片付いていた。留守宅の管理を友人に頼んでいたからだ。
 台所に行ってふと窓際の鉢に目をやると、蘭の株に新しい芽が出てきている。

 私はどちらかというと鉢物は苦手で、自分では買うことはない。上手に育てられないのだ。枯れてしまうと植物に悪いことをしたと思ってしまう。だから自分で買うのは切花だ。切花なら枯れてしまっても、鉢物のときのような罪悪感を持たなくてすむ。育てる責任がないぶん気がラクだ。

 この蘭の鉢も頂き物で、最初は可憐な花をたくさんつけていた。そのうち花は全部枯れて、落ちてしまった。それでも捨てるのは気が引けたので、そのまま水遣りを続けていた。でも正直いって、また花を付けることを期待していたわけではなかった。

 それなのに、きっと友人の水遣りがよかったんだろう、私のいなかった6週間のうちに蘭は確実に育っていたのだった。時間は確かに過ぎている。感動した。

 鉢物を育てる責任ですら避けたいほうだったので、ペットとか子どもとか、とにかく生き物を育てるなんていうことはできないと思っていた。今でもそう思うが、生き物と暮らしていると時の移り変わりがよくわかるのかもしれない。

コメント(2)

この前はお疲れ様でしたー♪
私も全くおんなじで、生き物を育てるのは苦手です。
……というか、面倒くさがりなので苦手だと思っています。
でも、妹の子ども達に会う度「あぁ時が経ってる」と実感。
だからって、自分にもそれが出来るとは思えないのだけれど。。

私、りりあんさんとは、いろいろ話してみたいんですよね。
今度帰ったらまた会いましょう。
もしくはベルリンでお待ちしています。

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