赤毛はお嫌い?

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 Germany's next Topmodelというテレビ番組がドイツにある。これは、一般公募による女性がドイツを代表するモデルめざして競い合うというオーディション番組で、優勝者には今後の活躍が約束される。私が見ていた数少ないテレビ番組のひとつだった。
 既に何シリーズか放送されているのだが、今クールは3月から新たにスタートしていて、1週ごとに候補者が振り落とされていき、木曜日にファイナルを迎えた。

 そして優勝者が決まった。彼女は赤毛だった。
 そうしたら、放送終了後からそのことに話題が集中。放送直後の同局のトークショーでは、優勝者を迎えてのトーク。そこでの質問が「赤毛だけど、子どものころにいじめられた?」とか、そんなのばっかり。

 その翌日のラジオ番組ではリスナーがGermany's next Topmodelについて意見を寄せていて、そこでもやっぱり「赤毛じゃん」という反応。なんといってもパーソナリティ自身が「彼女は赤毛だけど?」という話の振り方をしていてびっくりした。「最終候補者は赤毛の彼女と、あと1人はブロンドだったけど、私はブロンドの彼女のほうがいいと思う」とか言い出してた。

 モデルだからね、外見について言われるのは当然。でも話題が赤毛であることだけに集中したのは、本当に驚いた。それもネガティブな反応。こんなに赤毛が嫌われているとは(あの反応を見たら、こう書いてもいいと思う)知らなかった。

 そして改めて感じたのはブロンド信仰。ドイツ人の美の規範はいまだにブロンド&青い目だとつくづく思った。それは、グラビアに出ているモデルたちにブロンドが多いのを見ても明らか。巷のドイツ人では、ブロンドの割合は多くないにもかかわらず。
 ブロンドは劣性遺伝だから少なくなるのは当然だろう。だから純粋性を感じられていいという意見もある。でも、その思想って恐い。そして赤毛のイメージは魔女だそうだ。

 美の鋳型に人をはめこむのは好きじゃない。モデルだって、今は個性が大切だろうに。なんか、すっごい保守的な、嫌な側面を見た気がした。

コメント(3)

なるほど...。
確かに日本人にとっても、ブロンドは憧れかもしれないね。
でも、その反面で、そうでないもの(赤毛)に対する目がそれ程冷たいものだとは思ってもみなかった。
日本人と違ってはっきり言うもんねぇ~、欧米人は。
一歩間違えば、差別問題とちゃう?
素直に優勝者を褒め称えてくれれば気持ちいい番組だっただろうに...ね。

赤毛の扱い・・・
へぇ〜知

Kuwaさんへ→赤毛はドイツ人では少数派なんだよね。
だからより強いリアクションがあったのかもしれないけど、
どれもネガティブな印象だったよ。
日本人はみんな黒髪だから、こういう問題はないよね。

りりあんさんへ→ぜひベルリンへ来て~。
5月~7月はベストシーズン。今がおすすめ!

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