"私にしかできない仕事"かぁ〜

| コメント(10) | トラックバック(0)
tage20090131.jpg

 前回、「おおむね復活」とか書いたけど、なんだかずるずると症状が続いていて、全快にはまだまだって感じ。冬場の憂鬱さも手伝って「いったいいつまで寝てればいいの〜?」と、ブルーな気持ちのスパイラルに入りそう。
 でも、体がまだ時間を必要としているんだから、仕方ないか。幸い、あせってやらなきゃいけない事もないんだし、この辺で休めって体が言っているんだろうな。ま、重篤なわけでなし、風邪だからね。

 ところで、つらつらとネットを見ていたら"私にしかできない仕事がしたい"というコピーが飛び込んできた。
 "私にしかできない仕事"ね〜。
 そんなのあんのかなー、というのが第一印象。

 世界でただ一人しかできない特殊技能とかいうんならともかく、多くの仕事は、ほかにもできる人がいると思うんだよね。たとえそれが、取得が難しい資格を要する仕事でもね。
 私の仕事だって、そうだよ(資格はいらないけど)。企画を立てて、リサーチして、取材して原稿を書くなんてことは、私じゃなくたって、できる人はいっぱいいる。

 でも、だからこそ、がんばるんだよ。編集部や読者の人たちに満足してもらえるように。自分なりに努力してみて、その結果いつか「この仕事をクボタさんに頼んでよかった」とか「クボタさんの原稿おもしろい」と言われたら、こんなにうれしいことはない。

 "私にしかできない仕事"は、最初からどこかに用意されているわけではなく、今ある状況で、自分が努力して獲得していくものだと思うんだよ。
 だから逆に、キャリアとか関係なく、どんな立場でも考え方一つで"私にしかできない仕事"に近づけるんじゃないのかな。コピー取りとかだって、「こんな仕事...」とグチりながらやるのと、効率や見やすさを考えてやるのとでは、きっといつかは違ってくるんじゃないかと思うけどね。

 でも、"私にしかできない仕事がしたい"気持ちをモチベーションに、何かに挑戦したり、がんばったりするのは、もちろんいいこと。きっと私が見たコピーも、そういう意図で書かれていたんだろう。
 でもつい、「こんなの私の仕事じゃな〜い! 私にしかできない仕事がした〜い」と駄々をこねているような人の図が頭に浮かんでしまって......、これも風邪によるマイナス気分のスパイラルか? うわー、早くよくなりた〜い。

コメント(10)

うーん、わかるなあ~
どちらの言い分も!
っていうかきっと同じことなんだと思うわ

私にしかできない仕事、なんてどこにもないのは事実だけど
やっぱり「私」にしかできないと思われたいという気持ち
「クボタさんに頼んでよかった」っていうのが
結局「クボタさんにしかできなかっ

ご無沙汰しています。

体調が良くないとつらいですよね。特にドイツの冬は寒さがきびしそうなのでお大事に。

自分は2週間ほど前から単身赴任で静岡の富士宮にいます。独り身で病気をすると辛いので、体調管理には気をつけなくては。

富士宮からは富士山が目の前です。今日も晴れていい眺めでしたよ。
富士山を見ると日本にいることを改めて感じます。

森玉さん、こんにちは。
専業主婦の方に「子どもが大きくなったら〜」のお話は読みましたよ。
森玉さんはいいお母さんだと思いますし、王子さまも
すくすくと成長されているし、素晴らしい人生ですよね。
人の人生は、その人がやりたいようにすればいいんじゃないかなーと
思っていました。まあ、こういうテーマは難しいですねー。

私はフリーなんで、仕事で信頼関係を得られないと、
生計に直接響くので、もう必死にやるしかないですよ。

Miyappyさん
ご無沙汰しています。
富士宮にいらっしゃるんですか。しばらくお住まいになるんですか?
富士山はいつ見てもいいと思います。本当に美しい。
目の前が富士山なんて、いいですねー。
こちらの窓の外は今、雪が降っています。


先ほどは楽しかったですね。ゆきちゃん、来れて良かった。
明日、ぶり返しても知らないけどね……はは。
「私しか出来ない仕事」って私もないと思う。人それぞれ得意、不得意、くせがあるし、同じ仕事でも違う人がやったら別のものになるし……ってなるしね。与えられた仕事をただこなしているだけじゃ楽しくないから「あなたしか出来ない仕事」ってフレーズが出てくるのかね。振り分けられた仕事でも自分なりのやり方で楽しくこなしていけるひとはいいね。なにしても良いと思う。「私」とか前に出してくるとひとほど大した仕事ぶりではなかったりする気がする。ごめん、テーマがずれたか?

ゆみさん、きのうは本当にありがとう。楽しかった。
「来なきゃダメ」って言われて、ありがたかったよ。
そういう、ゆみさん流の励ましがうれしかった。
幸い、ぶり返してないよ!

なんでも考え方一つでよくも悪くもなるよね。
仕事にかかわらずね。
>「私」とか前に出してくるとひとほど大した仕事ぶりではなかったりする気がする。
私も同感だなー。

>こんなの私の仕事じゃな〜い!
って思ってデザイナーの仕事を辞めた、って言った知人を思い出したよー。
それは、自分のデザインがクライアントや企業の意向でどんどん変わっていくから…って理由だったから話がちょっと違うケド。

私も 20年くらい前OLだったとき仕事が忙し過ぎて、今突然辞めたら会社はどんだけ困るんだろう…なんてバカみたいに思ったけど、辞めてみたらすぐに代わりの人が引き継いで全然困らないんだよね(笑)
今では「ハハハー若かったんだなぁ」ってつくづく思う。

でも、どんな仕事でもそのヒトの「色」って出るとは思う。
写真でも文章でも作品でも、どこかにそのヒトらしいとこって見えるし、今は自分もそうでありたいなぁとも思うよ。

話がずれるけど、初めてふたりで会って話した頃からかなぁ、クボタさんって理由はわからないケドな〜んか応援したくなるよー。
一生懸命さが伝わったのかなぁ。
そう思わせるのってスゴいことだなぁって思う。


ここに書いてある皆さんの考えを
しみじみ読んでいました。
どれも納得!

以前、養老孟司さんがNHKの番組で

「よく『やりがいのある仕事がしたい』とか
『この仕事は私の求めている仕事ではありませんでした。』
と言う人がいるけど、そもそも仕事とは
やりがいがある、なしではなく、報酬を得て生活を
していくための手段だ。」

と、話していました。確かにそうなのかも。
ただ、報酬のみのために働いているわけではないけどね。
誰でも自分のしたことや、あるいは自分自身の存在が、
誰かに認められたり
誰かの役にたったりしたら
単純に嬉しいじゃない?

だから、頑張るんだと思うよ。

ちなみに、やりがいがある云々・・・
に関してだけど
私の妹は短大出て就職するとき
希望職種は「やりがいのない仕事!」だった。

「お茶くみ、コピーでお給料がもらえるんなんて
ラッキーじゃない?」って言っていた妹。

実際働くと・・・
「やってみると、お茶くみ、コピーも奥が深いというか、
頭より気を遣うから意外と大変なのよ。」
って言っていた。

「面白いこと考えている子だな?」と
我が妹ながら思ったけど
「私はこれだけ仕事してます!」
とか、「なんで私にこんな仕事?」
とか言う人より、よっぽどいい気もするわ。

ごめん、ちょっと話がずれたかも・・・

りりあんさん、
そのデザイナーの方のお話で、私も自分の編集者時代を思い出した。
できあがった本が思いっきり自分の意向とは離れてしまい、
「奥付に編集者として私の名前を載せたくないな〜」とぼやいてました。

”私にしかできない仕事”はなくても、仕事にはその人の「色」が出るよね。
りりあんさんの仕事は、その最たるものだよね。

ところで、「応援したくなる」って、ありがとう。ちょっと恥ずかしいな〜。
きっと私、傍目から見てわかりやすいタイプなんだと思う。ほかの人から「わかりやすい〜」って言われたことあるの。


エビリン、
妹さんの考え、おもしろいね。ナ〜イス!
エビリンの妹さんて、エビリンとは(つまり私とも)志向が違うよね。妹さんのような発想は私にとってすごく新鮮なのでおもしろい。
今度いろいろエピソード聞かせて。

「わかりやすい」って大事だと思うよー!!

クボタさんは自分の意志や考えがしっかりしてるっていうか、
私みたいにぼ〜んやりじゃなく、頭の中でもちゃんとカタチに纏まってて文章にしたり写真を撮ったりしてる気がするの。
去年のクボタさんの本見たとき、あぁ、やっぱり著書ってそうだよなぁって考えさせられたよ。
見習おうって思っちゃった。

それにしても、この日記コメント長く続いたねぇ。。
また書いちゃった(笑)

りりあんさん、
「わかりやすい」って、大切なのかぁ。「わかりやすい性格」と
言われるのがなんか複雑な気持ちだったんだけど、
これからはポジティブに理解しよう!

私の本は、私自身が何かを描いたり作ったりしているわけじゃなくて、
素敵なドイツ人を紹介しているから、著書って言っても主役は
ドイツ人のみなさんだよな〜って思ってた。でもりりあんさんに
そう言ってもらえて、勇気が出たよ。ありがとう。
私から見れば、りりあんさんは自分の作品を作っているんだから、
まさしく著者だよ!!

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.kubomaga.com/cgi-bin/mt5/mt-tb.cgi/255

2022年11月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

アーカイブ

メールください
info@kubomaga.com