ついにひと仕事終えた!&ベルリン状況

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 ついに!ようやく! 大仕事が終わった!!
 今年に入ってから、ずーっとプレッシャーだったこの仕事。常に時間に追われ、友人とのお茶も断らざるを得なかったこの数ヵ月。最後は案の定、昼夜の区別なく書いて、それでもマジに間に合わないのではと心臓をバクバクいわせながら書いて、書いて......終わった〜!!

 その大仕事とは、本です。またインテリアの本ですが、今度のテーマはひと味違います。たぶん日本では、まだほとんど取り上げられていないテーマだと思います。それってまあ、別の言葉ではニッチな分野ともいいますけど......。

 発売は4月下旬予定です。ただ、震災の影響で用紙が不足しているそうなので、もしかしたら変更になるかもしれません。確定次第、詳しい内容をお知らせします。

 締め切りまであと数日というときに起きたのが、今回の大震災。家族の無事がわかって、ほっとした後に押し寄せてきたのは、多大な情報と葛藤。
「こんなときに仕事している場合じゃない」「すぐに日本に帰るべき、一人でここにいても意味がない」「いや、家族をベルリンに呼ぶべき」と、いろんな思いが交差して、胸がつぶれそうで。

 だけど、この状況でも本の締め切りは一日たりとも延びなかったし、雑誌の仕事もウソみたいにスケジュール通りに回ってて(地震発生2時間後に「初校出ました」というメールがごくフツーに来た)、結局私はベルリンで仕事をし続けることになった。

 ベルリンでは、日本人が自発的に募金活動などをはじめた。その情報は、ツイッターやフェイスブックでどんどん広がっている。

 私も自分ができることを、できるときに、淡々とやろう。そして続ける。

 ということで、今日は日の丸バッグ募金へ。バッグを5ユーロで購入し、実費を除いた額が寄付される仕組み。
http://www.facebook.com/event.php?eid=106362756111722&index=1

 その後、私がバッグを持っていたら、向こうからも同じバッグを持ったドイツ人男性が。お互いニッコリ。 

 ほかにもチャリティコンサートやアートイベント、ショップ店頭の募金箱、いろいろやっている。
 もちろん募金は、したい人が、したいときに、したいだけすればいいもの。募金活動も同じ。そして、ベルリンには「何かしたい」と考えている人が大勢いる。

 ベルリンに住み始めて以来、今ほど自分が日本人だということを認識したことはない。
 復興を願って、できることを淡々と、やります。 

twitter:@kubomaga

コメント(2)

>だけど、この状況でも本の締め切りは一日たりとも延びなかったし、
>雑誌の仕事もウソみたいにスケジュール通りに回ってて
>(地震発生2時間後に「初校出ました」というメールがごくフツーに
>来た)

笑っちゃいけないけど、ちょっと笑ってしまいました。
日本の出版社、すごいですよね。
私も今朝、校正をpdfで送ったんですが、担当者が福島市出身なので「今日は会社に来てるかな?」と不安だったんです。「どう声をかけたものか…」と。
で、恐る恐る「会社に来てるの?」とメールを書いたら、速攻で「当然ですとも! 先週は自宅待機とかあって仕事がたまりまくってるんです。今休んでる人なんて誰もいませんよ」という返事が。
「こえ〜日本の会社マジこえ〜」と戦慄すると同時に、日本の早期復興を強く確信しました(笑)。

その後、彼は、140pの校正紙の赤字を40分で転記し、速攻で宅急便に乗せたそうです。(今、交通事情のせいで宅急便の締切も早くなってるようですね。)

この部署、三人中一人は今産休中で、二人で仕事を回しているんですが、二人とも福島市出身なんですよね……。実家には両親がいるというのに…。(20km圏内ではないんですけど。)

日本の人が頑張ってるのは、ほんとに頼もしいし力づけられるけど、がんばりすぎないでほしいな、とも思います。

みづさん、

本当にね、日本のがんばりを見ていて、私も早い時期での
復興を確信していますよ。
正直いうと、本の締め切りが1週間ぐらい延びたらすごく
助かるんだけどなー、と思ったんです。
でも、締め切りが延びないのは、制作現場が機能している証拠、
いい便りなんだと思って必死に書きましたよ。

それから、地震発生翌日に宅急便が東京の自宅に来ましたね。
家族とスカイプで話していたら、「ピンポーン」って鳴って
「宅急便でーす」って。
ちょうどその直前に家族が「この前不在通知が届いてたから
荷物の受け取りを今日にしたんだけど、地震が起きたから
無理かもなあ」と話していたときでした。

この勤勉さがあれば、日本は絶対にすぐに立ち上がると思います。
そんでもって、日本の会社と仕事をしている私も、
まったりモードのベルリンにいながら、日本モードで
仕事をやらざるを得なく、そのようにしております。

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