どこもかしこも木組みの家

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 木組みの家をじっくり見てみたいなと思って、1泊でツェレに行ってきた。
 「メルヘンチックなドイツ」っていうのは、もともとはそれほど私の趣味じゃない。私はどちらかというと、ごっついレンガ建築とかが好き。
 でも、地方に取材に行って木組みの家を見たら脈拍が上がったというか、やっぱり興奮するのよね。それで写真をバシバシ撮りまくり、それ以来木組みの家についてもっと詳しく知りたいと思うようになった。
 ドイツには南北に渡る木組みの家街道というのがあって、ツェレはその中の一つの町。ベルリンからは急行で2時間半ぐらい。

 木組みの家は、13世紀には既に造られていたけど、ツェレにある最古の木組みの家は16世紀に建造されたもの。全体的には16〜17世紀の建築が多そうだった。

 一口に木組みの家と言っても、地域ごとにけっこう違いがある。ツェレの場合は、全体的にカラフルにペイントされていたり、建設時の年号が刻まれていたりと、装飾的要素が多い。それと、上のフロアへ行くほど建物がせり出してくる。このせり出した部分にいろいろな装飾が施されている。

 ツェレの旧市街は、ほぼ全部が木組みの家。愛らしい姿ではあるけれど、どこを見ても木組みで、なんていうかこう、洋食ばっかりじゃなくてたまにはあっさりとした和食がほしいなー、みたいな気分には正直、なった。

 でも、通りに並ぶ家がすべて木組みというのは、やっぱり圧巻。木組みファンは一度行ってもいいかも。

twitter:@kubomaga

コメント(4)

「好きじゃないはずなのに,見ると何だか脈拍が上がる」というのはわかる気がします(笑)。
「日本人のイメージするドイツ〜!」って感じですよね。

建物の上に行けば行くほどせり出しているというのは,何でなんでしょう? 構造的には不安定ですよね。地震がないからいいのか…?
地上階部分の面積を少なくすることに何か意味があるのかな? そのほうが税金が安かったからとか?(オランダなんかの家の間口が狭いのは,間口のサイズで税金の金額が決まっていたからと聞いたことがあります。そういうのに近い理由があるのかしら?)

みづさん、
上に行くほどせり出すのは、地上階の面積に対して税金がかけられたからです。
みづさんがおっしゃるとおり、オランダやベルギーは、
間口に対して課せられたから、どこも細長いんですよね。
ちょっと違うかもしれませんが、京都の町家も表から豪華さが
知られてはいけない(足並みをそろえないといけない)ということで、
間口は狭く、奥に長い「うなぎの寝床」状に建てられたそうです。
どこも考えることは似てるかも。

あー,やっぱり税金のせいだったんですね。
構造ということだけ考えたら,やっぱり不自然ですよね。

みづさん、
そう、税金のせいなんですよ。
京都の町家も、いま本を読み返したら、秀吉の時代に間口の広さに対して
「地子税」というの取られたので、奥に細長く広がっていったそうです。
ほんと、やることはどこもおんなじですね。
それとも、まさかその時代に税の徴収に関して日本がヨーロッパから
制度を学んだとか? いやそれはないですよね。

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