2011年9月アーカイブ

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 そんなわけで(何がそんなわけでかというと、前回ブログのNHK『テレビでドイツ語』10月号発売中!から話は続いています)、私はただいま南ドイツを取材旅行中。

 NHK『テレビでドイツ語』テキストに連載している「南ドイツの小さな町」のために、2つの町を訪問予定で、現在最初の町の取材を終えたところです。
 この町がもう、すっごくツボにはまりました! 私は古くて愛らしい民家を見ながら、細い路地を歩くのが大好き。角を曲がった途端に、玄関をきれいに飾った木組みの家が表れたりすると、小躍りしてしまいます。
 とにかく写真を撮りまくり。何百枚撮ったでしょうか、デジカメはその点コストがかからないので助かります。

 写真撮影には、ある程度自由な時間が必要です。例えば、撮りたいものの前に車が停まっていたり、逆光だったり、陰翳のコントラストが強すぎたりしたら、数時間後にまた来てトライしたいわけです。なので、町に着いたらとにかくできるだけ粘って歩き回ります。

 今回のような情緒ある町なら、同じ場所を何回歩いても楽しい! まるまる1日かけて、小さな町の中を執拗にぐるぐる歩き回りました。

 で、その町の名は......別に秘密にすることもないのでしょうが、年明けに掲載号が発売になるまで、あれこれ想像をめぐらせていただくのも楽しいかも? ヒントはこうです。
 ・ネッカー川沿い
 ・中世にできた2つの塔がある
 ・保養地としても有名

 答えは、来年のテキスト2月号あるいは3月号(発売日はそれぞれ1月18日、2月18日)に掲載されるので、それまでどうかお楽しみに。もちろんその際は、このクボマガブログでもお知らせします。
 「南ドイツの小さな町」は、今年の4月号から始まっているので、「見逃した!」という方は書店にてバックナンバーをご覧ください。

 明日はまた別の町。これが1年に渡る取材旅行の、本当に最後の最後。ちょっとさびしいけれど、めいっぱい楽しんできます。

twitter:@kubomaga

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 今月もNHK『テレビでドイツ語』テキストが発売になりました。
 今月の連載「南ドイツの小さな町」の目的地は、プフォルツハイムです。この町はこれまで連載で訪れたような中世の面影はまったくなくて、戦後にできた建物が中心。だから古城などは見られません。

 じゃあ何がおすすめなのかというと、それは時計と宝飾品。ね、ちょっと興味が出てきませんか?
 世界で唯一という宝飾品博物館や、体験型宝飾品ミュージアム&ショッピングスペースがあって、ショッピングのモチベーションが上がりまくります。
 ただし、この町で生産される製品は一流品。買い物にはそれなりの覚悟が必要です。だから......誰かと一緒に行くとか?!

 番組の方は、10月から昨年上半期の放送分が再放送になります。ということは、舞台は再びベルリンへ! 南ドイツもいいけど、ベルリン在住の私としては、やっぱりベルリンを知ってもらえるのはうれしいです。昨年ご覧になった方も、今年からの方も、下半期はベルリンライフをのぞいてみてください。

 私は引き続き、来年3月号まで南ドイツを旅します。知らない町に行って、驚いたり、笑ったり、おいしいものを食べてきます。そしてみなさんに伝えます。
 これからも連載「南ドイツの小さな町」を応援してください。

twitter:@kubomaga

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 ご連絡が遅くなりました。今月5日に発売になっている月刊『cafe-sweets』 vol.127、特集は「再検証!コーヒー×抽出器具」。

 この号では、特集ページでベルリンのコーヒーショップを1軒ご紹介しているほか、いつもの連載
「ベルリン カフェのインテリア」「from the world」と、なんと3本も書かせていただきました!

 コーヒーの抽出器具に関して言えば、ベルリンのカフェの主流ドリンクはカプチーノとラテマキアート。要するにエスプレッソ+ミルクです。
 でもこの5年ぐらいでベルリンのカフェは、コーヒーのレベルが急上昇中。エスプレッソだけではなく、産地にこだわったシングルオリジンのコーヒー(グアテマラとか、エチオピアなど)を出す店が増えてきています。スペシャルティコーヒーの世界が身近になってきているわけです。

 そうなると、問われてくるのが抽出器具。
 今までだったらエスプレッソマシンが1台あればよかったのですが、高品質のシングルオリジンコーヒーを提供するのに、エスプレッソマシンではおいしさが引き出せません。エスプレッソは、普通のコーヒーとは違うブレンド、焙煎、挽き方、淹れ方をするので、普通のコーヒーにはそれに合った抽出をしないと、せっかくの高品質の豆のよさが引き出せません。

 というわけで、シングルオリジンコーヒーを提供しているカフェは、各自抽出器具にこだわっているのです。ちなみに人気は、日本のハリオV60。
 詳しくは、本誌をご覧ください。

 「カフェのインテリア」は、今回はファブリック使いがテーマ。テーブルにちょっと1枚布を敷くだけで、本当に印象がガラッと変わります!
 もちろん自宅インテリアにも応用できるアイディアなので、そちらもぜひご活用ください!

twitter:@kubomaga

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 ベルリンは昨日行われた選挙の話題で持ちきり。今回は海賊党という政党が9%近い得票を得て、初の議席を獲得したのが大きなニュースになっている。特に18〜34歳までの若い世代から支持を得ているらしい。既存政党は支持しないという表れか、それともネットを駆使した政治という政策が市民に届いたのか。
 とにかく、これからベルリンがどう進んでいくのか楽しみ。

 そのニュースとは関係ないんだけど、ベルリンは90年の東西ドイツ統一から変化し続けている都市。半分は旧東ドイツだったし、大きな産業もないから経済も回っていない。それ故に物価も安く、のんびりしていた(今もそうだけど)。
 家賃も安かったので、広いスペースを必要とするアーティストやクリエイターの人々には特に魅力的だった。おまけに緑が多くて、リラックスできると来ている。
 とにかく自称も含めて自らをアーティストと名乗る人が本当に多かったし、今も多いわけよ。

 アーティストが集まると、都市はおもしろくなる。ユニークなイベントが開かれたり、個性的なお店やカフェがどんどんできて、魅力を増していく。

 そうなると、今度はいろんな職種の人々が都市に集まってくる。すると、これまでとは違う雰囲気が生まれる。
 それがおもしろくない人もいるわけで、そういう感情がトラブルの温床になりかねない。何か気に入らないことが起きると「最近○○の人が増えているから」と悪態をつく人が出始める。○○にはドイツの裕福な地域名が入ったりする。

 そりゃあ私だって、ベルリンがどんどん小ぎれいになっていって、物価も上がっていくのはさびしいと思うときもある。でも、そこで誰かを犯人に仕立てて悪態をつくのは、違うんじゃないかと。

 さまざまな人が集まってくるのは大都市の特徴だし、それによって新たな魅力が生まれることはある。
 都市は生き物だから、変わり続けるのは当たり前。逆に変わらなかったら、私にとってはもう魅力はない。だから、ベルリンはまだおもしろいし、これからもおもしろい発展をしていってほしいな、と。物価はあんまり上がらないでほしいけどね。
 
twitter:@kubomaga

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 3月11日の津波で家を失った家族が、再び元の場所に戻りたがっているという話を人づてに聞いた。
 似たような話を先日新聞でも読んだので、土地に対する思いというのは人によってさまざまなのだなと思う。

 私はそこまで土地に対するこだわりはない、はず。そうでなければ、今ベルリンに住んでいるわけはないだろうし。
 ただ私の場合は、特定の場所にいることが条件の仕事ではないので、土地への思い入れも少ないのだと思う。

 例えば、農家の人の土地に対する思いと私のとでは、まったく違うはず。農家の人にとって、土地は住まいであり、仕事場所であり、人生のすべてなのだろう。その家が流されてしまったら、その人にとって、もう人生は終わってしまったかのように思えるのかもしれない。

 それでもやっぱり、同じ悲劇を繰り返さないように、ここで変えていくしかないんじゃないか。同じ場所に家を建てたら、当然子どもも同居するはず。津波の危険がある場所に子どもを住まわせないのは、大人として、親としての責任ではないかと思うけど。
 もし自分がその立場だったとしたら......私あきらめ早いから、もう何か別のことを始めようとして、もがいているかもしれない。「これも人生だよね」とか言って。
 
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 なんかほぼ毎年書いているようだけど、今年もやって来ました、フェーダーヴァイサーの季節!

 フェーダーヴァイサーとは、発酵途中のブドウの飲み物で、ジュースとワインの中間のような感じ。飲み口は甘く、初めて飲んだ人は「リンゴジュースみたい」というけど、れっきとしたお酒でアルコールは5〜10%は含まれている。
 ジュースみたいだからグビグビ飲んじゃうけど、実は危険な飲み物なわけよ。でもこれなら、お酒が苦手な人もいけると思うなあ。

 このフェーダーヴァイサー、生きた酵母や乳酸菌、ミネラル、ビタミンBを含んでいるそうで、こう聞くとなんかお肌にもいい気もしてくる。
 ブドウを収穫するこの時季しか出回らないので、地域によってはNeuer Wein(ノイアー・ヴァイン=新ワイン)と呼ばれている。

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 レストランやワイン居酒屋みたいなところでも飲めるけど、瓶に入って普通にスーパーで売っている。
 1本2ユーロぐらいと、お手ごろ価格なのもうれしいところ。ただし、スーパーで瓶を買ったら注意が必要。絶対に横にして持って帰ってはだめ。

 それは、瓶の栓がゆるくしか閉まっていないから。発酵途中で泡がぷくぷくしているので、密封すると爆発しちゃう恐れがあるわけ。だから、中身がこぼれないように瓶を垂直にして持ち歩かないと。
 グラスに注ぐときは、細かい泡がシュワシュワ〜っと出て、これがまたいいんだ。

 こんなおいしいフェーダーヴァイサー、日本にはないのかと聞かれるけど、日本では見たことがない。でも、日本でもワインを造っているのだから、フェーダーヴァイサーだってできないことはないはず。習慣がないのかな?

 ドイツから輸出できればいいんだろうけど、なんせ栓が閉められないから長期輸送はムリだし、発酵が進むからその点でもむずかしそう。
 ドイツにはイタリア産のフェーダーヴァイサーも売っているから、きっとそのぐらいの距離なら大丈夫なのね。

 というわけで、秋の始まりにはフェーダーヴァイサーを飲んで、そうこうしているうちにクリスマスが近くなって焼き菓子やシュトレン、で、春になればシュパーゲル(白アスパラガス)、それが過ぎればイチゴ、そしてプフィファリンゲ(アンズ茸)、そしてまたフェーダーヴァイサー、と。
 こう考えると1年てあっという間だわ。旬の食べ物狙いでドイツに来るっていうのもありかも。

 ではかんぱーい。

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 ベルリンには結構な年数住んでるけど、このワイン祭りは初めて知った。
 場所はRüdesheimerplatz(リューデスハイマープラッツ)。この広場でなんと1967年からワイン祭りが開かれていたとは!

 毎年5月中旬から9月中旬に、ラインガウ(ドイツワインの名所の一つだ)からワイン農園がやって来て、自分のところのワインを直売するの。でも販売するのはワインや水だけで、食べ物はなし。だから、食べ物は各自が自由に持参してきてOK。なんだかミュンヘンのビアガーデン方式みたいでしょ。

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 私は友人たちと、パンやサラミなどもろもろを持ち込んだ。このワイン祭りを教えてくれた友人は勝手を知っていて、お皿やナイフォーク、ナプキンも持参。さらにはテーブルクロスまであるという準備のよさ。
 クロスの上に並べられた食べ物を見て、よそのテーブルにいたおじちゃんが「このテーブルは見てくれがいいね」とほめてくれたほど。今度は花とキャンドルも用意するわ、と友人はますますはりきっていた。

 出店するワイン農園は期間によって決まっている。気に入ったワインがあれば立て続けに通えば同じワインが飲めるし、別のワイン農園に変わったときを見計らって来れば、別のが試せるというわけ。
 私が行ったときは白、ロゼ、赤と全部で10種類以上はあったな。しかも産地直送だから安い! うまい! グラス0.1リットルから頼めて、なみなみと注いでくれる! 高級貴腐ワインも飲めるのよ!

 それに、広場にベンチを並べたロケーションだから、とっても気持ちよくてね〜。お天気のいい日に夕暮れ時から飲むとサイコー!

 この広場は旧西ベルリンにあって、お客さんはわりと高齢層が多かった。いかにも落ち着いた、ゆとりのある、元からの旧西ベルリン市民という印象だった。私の住む場所ではなかなかお目にかかれないような人たちを見られるのも、またおもしろい。

 こんな楽しいワイン祭り、ベルリンにいるなら行くしかないでしょ。今年は今月15日まで。急いで〜。詳しくはこちら
 
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やさしさの伝播

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 取材を通して、いろいろなドイツ人と知り合いになる。
 インテリア本の場合は、ロケハンも含めると一人の人に数回会うことになる。でも撮影を終えてしまうと、その後は会わない人の方が多い。相手も忙しいし、別に「お友だちになりましょう」と言って撮影させてもらっているわけではないから。

 それでもたまに、取材がきっかけで仲よくなる人もいる。

 たとえば今日はそんな日だったかも。今日会った人はロケハンのときからとても親切で、撮影の際もこちらをもてなしてくれた。
 今日はカフェでお茶をしたのだけど、車を持っていない私に「車が必要なときは言ってちょうだい」と言われてびっくり。こんな親切な人に出会えてしあわせ。

 私はキャパシティが小さくて、仕事が立て込んでくるとすぐに心がすさんでしまうんだけど、こんな優しい言葉をかけられると、自分も人に対して優しくありたいと思う。

 優しい気持ちって、人に伝播していく。しんどいこともあるけど、人からいただいた優しさを、ほかの人にも伝えていけたら。そしたらみんな、ちょっとずつしあわせになれるだろうか。

twitter:@kubomaga

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 先月旅行したツェレのホテル。建物自体は木組みの古い家で、室内は改装されている。

 その部屋がまたかわいくて。
 ポイントとなっているのは、ボーダー壁紙。壁自体は白いクロス貼りでごく普通なんだけど、腰板に沿ってイチゴ柄のボーダー壁紙が貼ってあるの。

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 これがあるとないとでは大違い。壁紙がなかったら単なる普通の部屋で、まったく印象に残らなかったはず。
 ボーダー壁紙って面積は狭いけど、アクセントをつけるのにすごくいい。普通の壁紙より手軽に貼れるし、この部屋のように腰板に沿わせるなら、曲がったりする心配もないし。
 これはイチゴ柄だからキュートだけど、もちろん柄によってさまざまな印象に変わるはず。

 一般のお宅なら、子ども部屋とかでトライしてみるのもいいんじゃないかなあ。日本でも、のり付のボーダー壁紙がたくさん売っているようなので、休日はみんなで楽しくお部屋のリメイクっていうのはどうかな。
 実はそうやってみんなで楽しみながら作業するのが、ドイツのDIYのノリだったりする。休日はどこかへ出かけるだけでなく、みんなでお部屋の模様替えという選択肢もありますよ、お父さん、お母さん。

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