本場大阪で文楽

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 文楽を観たのは、たぶん10年ぶり以上じゃないか。
 文楽を初めて観たときは衝撃的だった。人形遣いというのは本来自らの姿を隠すものなのに、場面によっては裃を着るし、床(太夫と三味線)は回転しながら登場するし、まさに「エキゾチック・ジャパン」という感じだった。

 私はいつも東京の国立劇場で観ていたけど、本場・大阪では客席の雰囲気が違うと聞いて、いつかは行ってみたいと思っていたのだ。
 今回その願いがついに叶った。

 実際のところ思ったほど違いはなかったけど、初の大阪での観賞は楽しかった。劇場自体は、東京よりもアットホームな印象を受けた。

 残念だったのは、住太夫の語りが聞けなかったこと。簑助や文雀も出ない演目だったし。自分で公演をチェックしなかったのだから仕方ない。いつかまたチャンスがあるだろうか。
 いやまたチャンスがあるまで、お元気で続けていてほしい。

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