2011年12月アーカイブ

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2011年大晦日、ベルリンの夕暮れ

 日本より8時間遅れのベルリンは、現在21時を回ったところ。すでにあちこちからは花火のボンボンという音が聞こえてきます。

 2011年は本当にいろんなことが起きました。自分としては、これほど走りっぱなしだった年はなかったんじゃないかと思います。春に『ウォールペーパー・インテリアレッスン』、暮れに『ウォールカラー・インテリアレッスン』を出し、南ドイツに何度も旅をし旅行記を書き、ベルリンのカフェを相変わらず取材して回りながら毎日毎日があっという間に過ぎていきました。一つの仕事が、また次への力を与えてくれた気がします。
 いつも思うことですが、私自身がいくら何かを書きたくても、機会をいただけないことにはできません。書く機会を与えていただけて、本当にありがたいと思っています。

 そうやって毎日過ごせるありがたさというのを、今年ほど感じた年はありません。

 地震大国の日本に生まれて、これまでも「自分がベルリンに住んでいる間に日本に大地震がきたら」という漠然とした不安を感じていましたが、3月11日にそれが起こりました。
 家族への電話がなかなかつながらなかったときの、あの恐ろしさ。
 大勢の方がつらい思いをされたし、今も震災による被害は続いているし、不安を抱えたまま暮らしている人が大勢いると思います。

 それなのにベルリンという、いわば外野で暮らしていることに対して、自分の中で複雑な感情が湧きました。日本に本帰国したほうがいいんじゃないか、いやこういう時だからこそ外国にいられるのであればいたほうがいい......二つの間を行ったり来たりしました。

 結局たどり着いたのは、毎日を精いっぱい生きるということです。自分が好きなベルリンでそれができるなら頑張ろう。そう思っています。

 外では花火の音が盛んに聞こえます。いま机に向かって静かにこういうことを書けるのも、穏やかな気持ちで年を越せるのも、実は奇跡のような、しあわせなことなのかもしれません。

 今年1年クボマガを読んでいただき、どうもありがとうございました。
 2012年も、どうかよろしくお願いします。

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左が中国版、右が台湾版


 アジアの諸外国ではどうやら西洋のインテリアがブームになっているようで、お蔭で私の『ヨーロッパのインテリアレッスン』が中国で、『ウォールペーパー・インテリアレッスン』が台湾で、それぞれ翻訳発売されました。
 『ウォールペーパー・インテリアレッスン』の方は今年4月に出たばかりなのに、もう翻訳されたとはびっくりです。ありがたいことです。

 どちらも自分では理解できないですが、この本をベルリン在住の中国人の友人にプレゼントしたら、「中国では何でもお金をかければいいと思ってる人が多いけど、この本ではお金はかけなくてもいろんな工夫をして、素敵なインテリアにしている人が多くていい」という感想をもらいました。
 ああ、私の言いたかったことは伝わってるんだな〜と、うれしくなりました。

 金額の問題じゃなくて、まずはいろいろ考えてみることが、素敵なインテリアにつながるんじゃないかなと思います。それってインテリアに限ったことじゃなくて、きっとなんでもそうですね。

 ベルリンは今年も残るところあと1日。

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全国の書店で!

 お知らせが遅くなりましたが、今月もNHK『テレビでドイツ語』テキストが発売になっています! 

 ところで唐突ですが、イギリスのエリザベス女王がドイツの血を引いていることは、けっこう知られているんでしょうか。いるのかな、やっぱり。歴史に弱い私は、数年前に知ったんですけどね。
 ヨーロッパの上流階級は国を越えて結婚することが普通だったので、デンマーク女王も、スウェーデン国王もドイツの血を引いています。

 その血筋をたどっていくと、たどり着くのがザクセン・コーブルク・ゴータ家。ヨーロッパの近代史を築いたといってもいいかもしれません。
 今号の連載「南ドイツの小さな町」では、その舞台となったコーブルクという町を訪ねました。

 今は南ドイツの町となったコーブルクですが、以前は一つの国でした。だから小さい町なのに宮殿が多いし、美術品コレクションもすごくて、とにかく見どころが多いんです。

 第一次大戦後、コーブルクという国はなくなり、ドイツ・バイエルン州の町になったのですが、町の雰囲気はどちらかというとお隣のテューリンゲンに近い気がします。バイエルンらしさは感じられませんでした。

 でも、これは文字数の制限で原稿には書けなかったんですけど、生真面目そうな雰囲気のこの町で、なんとドイツ最大のサンバカーニバルが開かれるらしいんです。
 通りを歩いているこの人や、お店で働いているあの人が、みんな踊っちゃうの......?っていう感じで、ちょっと想像がつかないです。ドイツ人とサンバ......どうなんでしょう。でも微妙に見てみたい気も。
 何とも懐の深い町です。

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ベルリンよりメリークリスマス


 メリークリスマス。Frohe Weihnachten.

 ドイツのクリスマスはとても静か。ベルリンではほとんどの店が24日の14時に閉まり、街はひっそりしています。

 みなさまも、どうかよいクリスマスを。

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もみの木市はこんな感じ


 クリスマスまで秒読み。日本ではもう23日になっているから、明日はイブ。

 今日辺りはもう、ベルリン市内もけっこう空いてきた。ドイツ人にとってのクリスマスは、日本人にとっての正月三が日のようなもの。みんな実家へ帰って家族水入らずで過ごす、親戚と会う。そういう時間。
 ベルリンには、全国あちこちからやって来ている人が多いから、このぐらいになるとみんな郷へ帰っていく。東京も三が日はガラガラでしょ? それと同じ。

 そろそろこの辺になってくると、クリスマスツリー用のもみの木を買わないといけない。そう、本物のもみの木。
 そのために、クリスマス前になると、もみの木市があちこちに出現する。形がいいのを物色して、選んだもみの木を専用の機械ですっぽりとネットにくるんでもらう(どうでもいいけど、この「ネットすっぽり状態」のもみの木を見て、頭から顔にストッキングをかぶった人の絵が浮かぶのは私だけ?)。そのネット入りもみの木を担いだり、車の屋根に乗せて持って帰る。あとは自宅で飾り付け。

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ネットですっぽり

 ちょうどきのうの新聞に出てたけど、今年はこれまで以上にもみの木(とそれに似た針葉樹)の売れ行きがいいらしい。
 例年ドイツでは約2800万本のツリー用の木が売れるらしいけど、今年は約2900万本売れたらしい。金額にすると6億9900万ユーロとか。

 私は一人暮らしだから、もみの木を買ったことはないけど、けっこう一人でも買っている人いるみたい。だから本数が伸びてるという話。
 ドイツ人にとってツリーのないクリスマスなんて、餅のない正月のようなものなのか。

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幻想的なグリーンでライトアップ

 今月11日付けで紹介したジャンダルメンマルクトが、東ベルリンエリアのロマンティックなクリスマスマーケットの代表だとしたら、西ベルリンではシャルロッテンブルク宮殿前のクリスマスマーケットがそれに当たるかな。

 何せ宮殿の前なんだから、ロケーションとしては最高なわけ。宮殿は様々な色にライトアップされて、幻想的な雰囲気もある。

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グリーンから紫へ、雪の結晶も

 そして、ここもジャンダルメンマルクト同様、珍しく暖房の効いた室内エリアがある。凍死寸前になったら(ちょっと大げさ)、室内エリアに避難すれば生き返るというわけよ。

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室内エリアは押すな押すなの大人気

 ただ、フードやドリンクのお値段は若干お高め。室内エリアで販売している商品も、やや高級かな。この点もジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケットと同じ。でも入場料はないので、ぶらっと立ち寄れるのがいいところ。

 このクリスマスマーケットは2007年から始まったので、比較的新しい。その雰囲気の良さで、開始早々たちまち大人気。
 今月26日までやっているので(24日はお休み)、クリスマスに予定がない人はここに来るっていう手もあるかも。

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クリスマスもオープン

シャルロッテンブルク宮殿前のクリスマスマーケットHP(ドイツ語)
Weihnachtsmarkt vor dem Schloss Charlottenburg

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全国の書店で発売中!

 先月末から開催していたクボマガ10周年祭りですが、このたびプレゼントの当選者が決まり、当選者のみなさまにはメールをお送りしました。
 祭り好きな私は、10周年記念に何かやりたくてこの企画を立てたものの「誰も応募してこなかったりして......」と、最初はやや自虐的な気分になっていました。でも締め切り日になってみれば、何人もの方からのご応募が。ツイッター上でこの企画を広めてくださった方もいらっしゃいました。
 みなさま、本当にどうもありがとうございました。

 当選者は、3名中2名がドイツ在住の方でした。外国では日本の本は入手しにくいので、よかったかもしれません。もちろんきちんと抽選したので、この結果は偶然ですよ。

 さて、今月5日には月刊『cafe-sweets』vol.130(1月号)が発売になっています。
 今回の「ベルリン カフェのインテリア」は、クロイツベルクにオープンしたばかりのカフェを取材しました。
 ここのインテリアは「お金をかけずにアイディアとDIYで勝負する」ベルリンらしさ100%! とにかく無造作でカッコいいんです。キャンドルがロマンティックだし、ひな壇状の座席もユニーク。これはやっぱり、センスがいいとしか言いようがないです。

 でも入店を気後れする必要はありません。日本にいると、おしゃれっぽい店には勇気がなくて入れないという声を聞きますが、ベルリンのカフェにそんな勇気は必要ありません。誰でも気軽に入れます。だからベルリンではカフェに入ってほしいです。

 特集は「夢のあるケーキ店」。芸術品のように素晴らしく美しいケーキの数々が紹介されています。ちなみに、こういうケーキはベルリンではあきらめています。

 お天気が悪い日も多く、まだあまりクリスマスマーケットに行けていないのだけど、気分を盛り上げるためにマーケットで飲める定番ドリンクを紹介。

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グリューヴァイン

・グリューヴァイン(Glühwein=ホットワイン)
 クリスマスといえば、これははずせない。今年は暖冬だけど、例年ならクリスマスマーケットを見て回ると体が凍り付くので、グリューヴァインで暖を取る。赤が主流だけど、たまに白もある。グリューヴァインにさらに好みでラムなどを加えられることもある。


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フォイヤーツァンゲンボウレ

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炎が上がるのでショー的効果もあり

・フォイヤーツァンゲンボウレ(Feuerzangenbowle=意訳すればフランベパンチ)
 赤ワインやオレンジ、スパイスなどを入れて温めた鍋の上に固形砂糖をセットし、ラムをかけて火をつけたもの。溶けた砂糖が鍋の中にしたたる。見た目は限りなくグリューヴァインに同じ。


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ルムンバ

・ルムンバ(Lumumba)
 甘いアルコールが好きな人におすすめ。ココアにラムを加えたホットドリンク。上にホイップクリームが乗っていることも多い。


 グリューヴァインは、普通に赤ワインを買って家で作ることもできる。すでにスパイスがミックスされたボトル入りグリューヴァインもスーパーで売っている。

 私が好きなのはルムンバ。これ、おいしい。でもラム入りなので1杯でやめておいた方がいいかも。
 どうもホットアルコールドリンクは、酔っ払いやすい気がするな。気のせいかな。単に飲みすぎかな。

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壁のカラーペイントで、しあわせ部屋づくり!

 先日お知らせしておりました私の新刊『ウォールカラー・インテリアレッスン』(グラフィック社)が、このたび発売になりました!! 
 今回も北欧コペンハーゲン在住の冨田千恵子さんと分担して取材してきました。

 思い起こせば、この本ができるまでスリルとサスペンスに満ちたお部屋探しあり、いい部屋求めて港町キールまで日帰り弾丸出張したりと、いろんなことがあったなぁ。
 こうして形になると、そんな思い出もはるか昔のことのようで、何かしみじみしてしまう。

 この『ウォールカラー・インテリアレッスン』は、今年4月に出た『ウォールペーパー・インテリアレッスン』と対になった内容といってもいいかもしれません。
 前書では壁紙がテーマでしたが、今回は色。壁を好きな色でペイントした、素敵なお部屋を紹介しています。

 日本では賃貸住宅のせいもあって、壁は白いビニールクロスがほとんどだと思います。でも、壁は部屋の中でも大きな面積を占めています。だから壁は、インテリアを左右する超重要ポイントなんです。

 その壁を一面だけでもいいからペイントしてみると何が起こるか?
 いきなり部屋がセンスアップして、それまでの家具が断然きれいに見えるようになるんです! これホント! 私も自宅アパートをペイントして、そう思ったんですから。

 それに、毎日の気分が全然違うんです。なんかこう、色があるだけでしあわせな気分になるんです。これもホント!

 ペイントはローラー刷毛にペンキをつけて塗ればいいので、高度なテクニックは必要ありません。現に、私でも塗れたんです。もちろんプロの仕事とは違うでしょうが、自宅を塗るのならまったく問題ないと思います。
 白い壁にはない、色が持つ魔法の力を、ぜひ本書で感じてください!!

 本書では、以下の内容を盛り込みました。

・それぞれの色が持つ働き、どんな色がどのタイプの部屋に合うかを解説
・色についての基礎知識(配色やトーンなど)
・部屋への色の取り入れ方(天井を白く残す、一面だけ塗る、わざとムラに......などいろいろな方法)を紹介
・ペイントの方法を多数のプロセス写真で紹介。オーソドックスな1色ペイントのほか、ヨーロピアンっぽい模様ローラーによるペイントもあり。
・そしてもちろん、ベルリン、コペンハーゲン、ロンドンの素敵なペイントインテリアを、なんと21軒もご紹介! 

 どのお部屋も、住んでいる人の個性が伝わってきます。パラパラッと写真を眺めていただくだけでも、きっと何かを感じていただけるのではないかと思います。

「おしゃれ」という言葉は私はあまり好きではないのですが、もし使うとしたら、自分のスタイルを確立している人が「おしゃれ」なのかもしれません。
 そういう方のお部屋を、たくさん取材しました。

「見て楽しい、読んで役立つ本」が、私の本作りのモットーです。
 今回もみなさんに楽しんで、役立てていただける本を目指して、精いっぱい作りました。

 お近くの書店で、またはネット書店でお求めください!
 そしてご感想などは、アマゾンなどのレビューに書いていただくか、info@kubomaga.comにメールをいただければ幸いです。

 そして、クボマガ10周年を記念して、本書を3名様にプレゼントする「クボマガ10周年祭り」も開催中です。プレゼントご応募の締め切りは、日本時間の12月16日(金)。どこの国に住んでいらっしゃる方もご応募できます。締め切りまであとわずか! 詳しくはこちら。http://www.kubomaga.com/blog/archives/2011/11/10-1.html


『ウォールカラー・インテリアレッスン』で、しあわせインテリアに触れてみてください!

『ウォールカラー・インテリアレッスン』
久保田由希/冨田千恵子 著
グラフィック社
定価1600円+税
ISBN978-4-7661-2296-1

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昨日の様子。土曜の夜のせいかすごい人混み

 きのう、ジャンダルメンマルクトで開かれているクリスマスマーケットに行ってきた。

 ここのクリスマスマーケットはWeihnachtsZauber(ヴァイナハツツァウバー)という名前がつけられていて、入場料が1ユーロかかるけど、ロマンティックな雰囲気でおすすめ。
 フランスドーム、ドイツドームという2つの教会と、その間に立つコンツェルトハウス(コンサートホール)に囲まれているので、クリスマスマーケットとしては最高の場所といってもいいかも。

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これは2年前。ツリーが微妙に違う

 室内コーナーもあるので、体が冷え切ってしまったら、暖房が効いた場所でぬくぬくとグリューヴァインを飲むのもまた贅沢。

 しかもここは普通のクリスマスマーケットと違って、クリスマス以降も大晦日まで開いているのがうれしい(大晦日のカウントダウンパーティは事前にチケットの購入が必要)。
 だから、クリスマス以降にベルリンに旅行に来るという人も、ここならクリスマス気分を味わえるというわけ。

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上から見るとテントの星がきれい

 ここと似た雰囲気のクリスマスマーケットといえば、シャルロッテンブルク宮殿前で開かれているもの。ここも宮殿がライトアップされていて、とってもきれい。

 この時期にベルリンにいらっしゃる方は、クリスマスマーケットを存分に堪能してください!

ジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケットHP(ドイツ語・英語)
WeihnachtsZauber

クリスマスの星

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黄色や赤など色もいろいろ

 クリスマスシーズンになると見かけるのが、イガグリのような形の星。真ん中に照明が入っていて、部屋や玄関に飾られる。

 この星は、ベルリンで初めて知った。その独特の形に惹かれた。
 ドイツ語では"Herrnhuter Stern"(へルンフーター・シュテーン=ヘルンフートの星)と呼ばれている。
 もともとモラヴィア兄弟団(キリスト教系の共同体。ドイツ語ではこれを「へルンフーター・ブリューダーゲマインデ」と言うらしい)に所属している子どもたちが作ったのが始まりとか。

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こんな風に飾られている


 クリスマスマーケットに行くと、この星が売っている。大小さまざまあるので、小さいのは日本へのお土産にもいいかも。

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ベルリンへ

 私、無事にベルリンに戻りました。

 今回のフライトはKLM。以前にも書いたことがあったけど、私はKLMが好き。サービスもいいし、アムステルダムのスキポール空港も楽しいから。
 今回機内でサービスしてくれた日本人客室乗務員はベテランそうな方で、しゃべり方が料理屋のお母さんみたいな感じ(我ながらイメージ一発でわかりにくい例えだな)で、なんかこう、さっぱりしてるの。その人の個性が感じられて、必要なときに必要なことをサービスしてくれる。非常に好印象!
 KLMでは、トラブルの遭遇がほとんどないのも、ポイントが高い。東京〜ベルリン間の直行便ができない限り、KLMを積極的に利用したいと思う。

 さて、日本での感想の簡単まとめ。

・やはり決まった日時に決まった物を出すゴミ出しは大変。管理場所がある集合住宅に住めばいいのだろうけど。日本にいるといつも思う、これ。
・一般的な道では歩道と車道の間に仕切りがなくて恐い。路側帯はあっても、白線1本描かれているだけだし、歩道上に電柱とか路駐車があれば通れないし。狭いから仕方ないのか。
・日本の繊細な心遣いはやっぱりすごい。今回感心したのは、商品包装時のセロハンテープの貼り方。はがしやすいように端を数ミリ折るでしょ? これ、前からやってたと思うけど、今回なぜか顕著に見られた気が。
・その一方で、細やかすぎて過剰包装につながりやすい気も。そういうえば、商品包装の際にテープで留めた上から、お店のシールを貼ってたことがあったけど、あれは何の意味があるんだろう。
・私が日本での食べ物について心配していたのは、以前書いたとおり。それに関して日本で会った人に聞いてみると、当たり前だけど人それぞれ。特定の食材や産地を避けている人もいれば、気にしない人も。外食だと、どうしようもない。
 私自身は、自炊時には産地と食材を気にしていた。とはいえ、関西以西の生鮮食品など、ほとんど売っていなかった。
 外食時は産地は不明な場合が多いので、特定の食材はあきらめた。でも魚も食べたかったので、数回食べた。
・食品も含めて、汚染を気にしているとキリがないし疲れてくるというのは、すごく理解できる。私は一時的にしかいないけど、日本のこの状況が今後ずっと続くのかと思うと、私だったらヤケになるかストレスでおかしくなるかも。
・広い視点で食品の安全を考えるなら、添加物や農薬だって危険。ある人は「放射能汚染も心配だけど、だからといって農薬が多く使われているような野菜も心配。どっちがマシなのか」という趣旨の話をしていた。
・しかしパッと見では町の様子は普通に見えた。今春に一時帰国した時のような、節電による暗さも少なくなっている。東京では有感地震も少なくなっている。不安な思いを抱える人も多いんだろけど、表には見えない感じ。

 そんなところ。

日本を発ちます

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また春頃に

 長いと思っていても、いつもあっという間に過ぎてしまう一時帰国。今回もやっぱり、同じ気持ち。

 今回の滞在では、イベントとクボマガリニューアルが大きな課題だったから、ひとまずそれはやり遂げられてよかった。
 でもやりきれなかったことはたくさんあるので、それはまたベルリンに戻って、じっくりやることにしよう。

 今回お会いできた方も、できなかった方も、またお目にかかれる日まで、どうかお元気で。

買物難民

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こういう路地でお店を見つけるのが好き

 一時帰国は買い物のチャンス。ベルリンでは売っていないような気の利いた物を買って帰りたい。
 それに、日本人の中でも小柄な私は、ドイツ人サイズの靴とか下着は無理なんだ。だから買って帰らないといけない。と、理由づけている。

 で、この前新宿に行ったついでに伊勢丹をのぞいてみたんだが、値段を見てうなだれた。扱っている品物がいいんだろうけど、お値段も素晴らしい。
 日本って不景気なんじゃないの? みんな節約してるんじゃないの? なのに、この値段はどうよ。しかもけっこう混んでるし。

 片や、ユニクロなどの低価格量販店も大いに賑わっている様子。世の中、高級か低価格の二極化なの?
 
 ベルリンでは、いいと思うデザインがあっても、大きさなどの点であきらめる。日本では、デザインも大きさもばっちりなのに、お値段が......。
 結局、どこに行っても何も買えないじゃないの。

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