もう、どれだけこの日を待ったことか......。
転居による電話回線移動の申請をしてから待つこと4週間、ついに新居に電話回線が開通した。
電話回線っていうのは、水道、ガス、電気と並ぶライフラインだ。携帯電話があるから、別に固定電話はなくても困らないけど、ネットが使えないのは本当に困る。いちいちネットカフェに行ってなんかいられないし、夜も仕事をするし。
これまでは他人宅の微弱電波を拾って(了承済み)なんとかやりすごしていたけど、動画は見づらかったし、遅くて見られなかったこともある。
たかだか回線を移動するのに、なんでこんなに時間がかかるのか全く理解できないけど、誰もが似たような体験をして電話会社に悪態をついているので、これがドイツスタンダードということなんだろう。
電話会社への転居届けにも「少なくとも4〜6週間前に通知すること」と書いてある。そんなとき、まだ引っ越しの話すら具体化してなかったのに。
私みたいに急に引っ越した人は、こうして不便な思いをしながらひたすら待つしかないんだろう。日本はこういう場合、何日ぐらいで回線が来るのだろう。
まあ、4週間で来たのならマシな方という話もある。場合によってはもっと待つこともあるようだし、うまくつながらないこともあるらしい。
そう、本当にちゃんとつながるかどうかも、非常に心配だった。
電話会社の人が指定の日に来て(しかも事前に来た手紙では「○月○日の8〜16時までの間に技術者が行きます」と平気で書いてある。要するに1日中家で待機していろ、ってこと)、ちょちょっと作業をした後、「終わりました。今はまだ不通ですが遅くとも16時半までにはつながります」と言い残して、サッと帰ってしまった。
もしこれで16時半になってもつながらなかったら、また電話会社に連絡しないといけないのかなあと、半ばブルーになりながら待っていた。
ドイツでは、本当にOKという状態になるまで、何ひとつ安心できない。ここで暮らしているうちに、そういう心構えになった。
でも幸い、待っているうちに電話線が開通していた。パソコン側の再設定などもしないで済んだ。
無線LANが使えるようになったから、日中は日当たりのいいキッチンで仕事をしたい。キッチンに置く小さな食卓と椅子を探してこよう。と、インテリア計画は次の段階へ。
日本だと、「会社命令を受けて10日後にいきなり遠くへ異動」とか
ありますよね。
ドイツ人は、そんな突然の引越はしないのかなー?
少なくとも、会社命令には余裕がありそうですよね。イメージだけど。
ありますよねー、日本だとそういう急な転勤。
ドイツは会社員の立場が非常に守られているから、そんなことあり得なさそう。そういう規則あるのかな?