1年前の2011年4月号からスタートしたNHK「テレビでドイツ語」テキストでの連載「南ドイツの小さな町」が、現在発売中の3月号で最終回を迎えました。
一昨年の「ベルリンからの小さな旅」シリーズから数えると、まる2年の連載でした。
連載の仕事は、本を書くのとは別の緊張感があります。連載は、私がドイツに住んでいるからこそできるわけで、何らかの理由で急遽日本に帰ることになったとしたらストップしてしまいます。そんなことは許されない。
だからいつも、早め早めの取材をしていました。全うできて、ホッとしています。
この連載は、本当に楽しかったです。
何が楽しいって、まず一つは自分で撮影もできたこと。私は写真を撮るのが好きですが、あくまでも自分はライターだと思っています。カメラマンと名乗るなんて、おこがましい。
そんな自分の写真を、テキストの巻頭カラーページという責任重大な場所に載せていただけて、本当に光栄でした。みなさんに「行ってみたい!」と思っていただけるようにと念じながら撮りましたが、いかがでしたでしょう。
そしてもうひとつの楽しかった理由は、ドイツ各地を知れたこと。これまで自分がアウェーと感じていた南ドイツの魅力も知ることができました。
私の冷蔵庫には、黒い森の生ハムとドイツ白ワインをほぼ常備していますが、これもこの連載の成果(?)です。
みなさんに楽しんでいただくための連載が、実は私がいちばん楽しんでいたのかもしれません。でもその楽しさが伝わって、ドイツを旅行してくださったら、私としては万々歳です。
「南ドイツの小さな旅」、最終回の旅先はシュヴェービッシュ・ハル。最終回にふさわしい、中世の趣が残るかわいい町です。どうぞ、書店で、電子版でご覧ください。
そして来月4月号からは、同じくベルリン在住の「あの方」にバトンタッチ! 4月からも引き続き「テレビでドイツ語」をお楽しみに!
こんにちは。
シュベービッシュのゲーテに通っておりました。
私の初めてのドイツ生活はこの街から始まったので、
テキストの写真を見て懐かしく思いました。
テレビでドイツ語も新しいシリーズが始まるようで、
楽しみですね。
北村さん、こんにちは。
シュヴェービッシュ・ハルのゲーテだったんですね。
取材時に、ゲーテに通いながらツーリストインフォメーションでプラクティクムしている日本人女性と知り合いましたよ。どこを見てもきれいな町で、ドイツでずっと働きたいと言っていました。この辺りは魅力的な町が多くて、旅行していて楽しかったです。
来月からは新シリーズです。今度は番組ディレクターさんも巻頭ページも男性陣が担当し、男性っぽい感じになるみたいです。テーマは、私のツボにはまっているので、私も楽しみです。