お客と共に退社する店員

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新品家具は、いまいちうちのインテリアと合わないんだよねえ

 ベルリンに戻ってはや1週間。またまたリサーチや取材が始まって、焦ったり急いだりという毎日。

 そんな合間に、改装途中だった新居のこともちょろちょろと再開。実は必要に迫られて近いうちに買わなければならない家具があり、普段は新品を買わない私だけど、珍しく家具店に行ってきた。

 当たり前だけど新品家具はどれも高くて、もうひとつ私の好みにも合わず、「やっぱ家具店に私のほしい物はない......」と帰ろうとしたところ、ちょうど閉店のアナウンスが。
 店内はもう十分見て回ったのでフロアの出口へと向かったら、すでにそこには店員さんが自分のバッグを抱えて私が来るのを待ち構えていた。そして、私がフロアを出るやいなや、速攻で鍵をかけてそのまま私と一緒に退社。

 いいよなあ、ドイツはこれでOKだから。
 確か日本のデパートの閉店アナウンスは「ただいま閉店の時間になりましたが、お買い物中のお客様はごゆっくりとご覧ください」みたいな感じじゃなかったっけ? 

 お客としてドイツにいると、サービスはいまいちだわ、店員が感じが悪いときはあるわで満足感を得ることは少ないんだけど、いったん働く側に回ればとってもラクそう。私もドイツに生まれたかった......とたま〜に思うことがある、たまにね。

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