小径散策写真旅2・リューネブルク編

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川沿いにレストランや高級ホテルが並ぶ


 実はいま、旅行でラトビアのリガに来ているんだけど、前々回のリューベック旅行の続きを書いていなかったので、そこから。
 
 リューネブルクは、私の大好きな街。リューベックと同様に、ハンザ都市として中世に栄えたことで有名。
 リューベックは「ハンザの女王」として、ハンザ同盟の各都市で生産・製造されたものをほかの都市に売りさばくことで利益を上げてたんだけど、リューネブルクは塩の生産で潤っていた都市だった。

 でもリューネブルクに海はない。じゃあ岩塩?と思うかもしれないけど、それも違う。
 実はリューネブルクでは、塩分を含んだ地下水を汲み上げて塩を生産していた。それって、南ドイツのシュヴェービッシュ・ハルも同じ。昔はそこが海だったんだよね。

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ハンザ都市時代に船へ荷物を積載するのに使われていたクレーン

 中世の時代には冷蔵庫などなかったから、食品保存に欠かせない塩は高値で取引されたというわけ。肉でも魚でも、塩漬けにすると保存がきくでしょ。ハンザ都市では今でも塩漬けニシンが名物だけど、以前はそれにリューネブルクの塩が使われていた。

 でまあ、塩のお蔭で富める都市となったリューネブルクには立派な建物がたくさんあるし、民家もとてもかわいい。それを見て歩くのが、もう、とーっても楽しい。
 どの民家も窓辺をきれいに飾っていたり、ドアの意匠が凝っていたりして、旧市街を隅々まで歩き回っても本当に飽きないの。これはハンザ都市共通の魅力かな。
 それに、地下水汲み上げによる地盤沈下で家が傾いているスポットがあったりして、そういうのを探すのもまたおもしろい。スタンプラリーとかあったら楽しいだろうな。

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おとぎの世界なんだから

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普通の家の窓辺がこんな感じ

 あと私の印象では、リューネブルクにはドイツのほかの都市に比べて、かわいい雑貨屋さんや花屋さんが圧倒的に多い。センスのいい店がたくさんある。私が大ファンのシルクスクリーン作家・ビルギットさんもリューネブルクに住んでいるしね。
 ほんと、定期的に訪れたい街。


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