約100年前のベルリンライフとインテリア

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白いのはタイル製石炭ストーブ。ストーブは限られた部屋にしかなかった


 この前の日曜日はベルリン文化財一般公開日で、普段は入場できない施設も含め見学できた。私は「ベルリン・プレンツラウアーベルク地区の1900年頃の建設と暮らし」という展示に行ってきた。

 ベルリン中心部の住まいは、基本的に集合住宅。そのアパート(といっても広いので、マンションと書いた方がピンと来るかもしれなけど)は、1900年頃に建てられたものが多い。わが家の建物もそう。
 というのは、1800年代後半にベルリンの人口が爆発的に増えたから。急増する住宅のニーズに応えるために、集合住宅の建設ラッシュとなったわけ。現在のベルリンの集合住宅は、建設された時代によってアルトバウとノイバウに大別されるけど(詳細は拙著『ベルリンの大人の部屋』をご覧ください)、アルトバウは大体1900年前後に建築されている。たまに、外壁とかに年号が入っていることもある。

 そういう建物に自分が住んでいると、いろいろ疑問を持つようになるのよ。なぜこんな場所にこんなものが付いてるの?とか、この非合理的な造りはなんでなの?とかね。
 その答えは、この建物ができた当時の暮らしを知って、徐々にわかってきた。当時は各世帯にバスルームはおろか、トイレも付いていないことも普通だったとか、石炭ストーブで暖を取っていたから煙突が必要だったとか、裕福な家庭にはお手伝いさんが同居していたとか......。

 そんなふうに、日常生活や取材を通してあちこちで見聞きした断片的な知識が、日曜日に行った「ベルリン・プレンツラウアーベルク地区の1900年頃の建設と暮らし」展示で「つながった!」と思えたの。

 この展示は、普通のアルトバウの一室で開催されている常設展で、普段も見学できる。リビング、寝室、キッチン、トイレ(この住まいには比較的富裕層が住んでいたので、トイレは付いていた。お風呂は無し)には、当時の家具や備品、パネルによる説明が展示されている。それを見て、私のアパートの間取りなども非常に合点がいった。

 インテリアで印象に残ったのは、壁紙の存在。『ウォールペーパー・インテリアレッスン』でも書いたけど、1980年代頃までは、ドイツの家庭では(ほかのヨーロッパでもそうかもしれないけど)各部屋に壁紙を貼ることが普通だった。この展示でもやはり部屋には壁紙があって、その存在感が大きかった。

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リビングの壁紙


 今ベルリンの集合住宅に入居すると、通常壁にはRaufasertapete(ラウファーザータペーテ)という、表面に凹凸のある白い壁紙が貼られている。でもベルリーナーはそれを嫌う人も多い。
 安っぽいRaufasertapeteではなく、きれいな柄の壁紙なら部屋を劇的に変えると思う。その存在感は、壁を色でペイントするよりも大きいんじゃないかな。
 そんなわけで、私も実は壁紙を一面だけ貼ることを考慮中。100年前にできた建物に住んで、当時に思いを馳せながら自分のインテリアとリンクさせていくのは楽しい。

ベルリン・プレンツラウアーベルク地区1900年頃の展示
http://www.ausstellung-dunckerstrasse.de/

コメント(2)

面白そうな展示会ですね。
うちからも近いので行ってみようかしら。

みづさん、
私にとっては、すごく面白い展示でしたよ!
アルトバウに住むと、頭だけの知識じゃなくて、体全体で展示内容がわかった気になれます。

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