3ヵ月越しのトレンチコート

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ベーシックだから、これも軽く10年は着るかしら

 衣食住の中で、私がダントツにお金をかけないのが、衣。この前なんか、ふと気づいたら上下共に20年前に買ったんじゃないかというもので、我ながら驚いた。でも傷んでないし、デザインもずっと好きだし(年齢を問わないベーシックなデザインだから、今着ててもイタい印象にはなっていないと一応思うんだけど)、処分する理由がない。きっとまた来シーズンも着ると思う。

 とにかく所得が少ないもんだから、何にお金を使うかは大問題。私は、住と食は人生にとってどちらも非常に大切だと思っているので、そちらを優先すると、どうしても服は後回しになってしまう。

 でもここにいると、日本ほど服に気を遣わなくていいし、私は勤めていないから、毎日取っ替え引っ替えしなくていい。それで随分助かっている。

 とはいえ、お金をかけないからって、どうでもいいって訳ではないのよ。好みはあるし、質の悪いものはほしくないし。結局、気に入った服だけを必要に応じて数枚買い足すって感じ。お古をもらったこともあるな。

 ところで私はときどき、仕事で服のデザイナーさんを取材することがある。自分のレーベルを持っている人も少なくない。もし自分の好みと合って、値段も買える範囲なら、大量生産の店よりもそういうレーベルで買いたいなと思っている。今年8月10日付けのブログにも書いたけど、買い物って一種の選挙のようなものだと思うから。

 そうしたら、現在発売中のgiorni(ジョルニ)に掲載されている、デザイナーのジルケさんを取材したときに、彼女のお店でちょっといいトレンチコートを見つけたの。ジルケさんはmutabilis berlinという、ベーシックながらもちょっとかわいい服のレーベルを運営している。

 お店で見つけたトレンチコートは、セールでだいぶ安くなっていて、これなら自分でも買える!と思った。それまで愛用していたステンカラーのコート(でも10年は経ってない)も、だいぶ古びてきたことだし、思い切って買うことにした。

 で、試着したら。日本人としても小柄な私には、悲しいかな、幅はぴったりなのに、どうにも丈が長すぎる......。丈詰めして、それに合わせてベルトの位置も変えて......とかやってたら、新しいの作った方が早いんじゃないの?ってくらいのまさに「総お直し状態」。

「このお直し、外注したら高くつくから」と言って、ジルケさんが忙しいのに合間を見ながらちょっとずつ直してくれることになった。 そして待つこと......3ヵ月。ついにジルケさんから「コートができた」との連絡が! そして手にした写真のトレンチコート。

 既にベルリンは日本の冬並みの寒さに突入しつつあるけど、暖かい日中ならまだ大丈夫。それにもうすぐ一時帰国するし、11月の東京なら問題なしでしょ。そして「総お直し状態」だったのにもかかわらず、お直し代をとても安くしてくれた。

 好きなものが増えると、うれしいんだよね。
 秋のおしゃれは、これで決まりだわ!

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