静かなベルリン

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小鳥のさえずりで目覚める朝

 ベルリンへ帰ってきた。
 5週間留守にしていた間に、木々は芽吹いて桜も咲いている。
 
 私は春と秋に一時帰国する。春は裸の木が芽吹き、秋は金色に紅葉した葉が散って、再び木が裸になるとき。どちらも激しく景色が変わる季節だから、帰ってくるたび驚くのかもしれない。

 ベルリンに帰ると、落ち着く。東京の生活よりも、自分にはずっと馴染んでいるんだと思う。

 ここには騒音がない。東京で気に障って仕方のなかった騒音、例えば大型カメラ店が道に向かってスピーカーで流している呼び込みや、商店街のBGM、駅構内や車内での親切すぎるアナウンス、そんなものが一切ない。

 代わりに聞こえてくるのは、小鳥のさえずり。車や電車の音ももちろんするけど、それは過剰ではないので気にならない。

 東京で私がストレスを感じるのは、人があふれていることや騒音によるところが大きい。
 一極集中の解消は難題だろうけど、騒音を減らすことならわりと簡単にできるはず。それだけで、疲れが全然違うんじゃないかな。

コメント(2)

こんにちは。
ベルリンに戻られたのですね。

日本には、音が溢れてますよね。
目から入る、耳から入る余計な過剰な情報に日々疲れるんですよ〜

北村さんへ
ベルリンに戻りました。
こちらにいると、東京の騒音がハンパないことがよくわかります。
たまにならいいんですけど、毎日だと知らない間に疲れがたまりそう。
そうじゃなくても人の多さや仕事などでみんな大変なんだろうから、せめて音だけでももっと控えればラクなんじゃないかと思うんですけどね。

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