(*ベルリンのお店やライフスタイルに関しては、在ベルリンガイドの松永さんとの共同ベルリン情報ブログ「おさんぽベルリン」をぜひご覧ください。バリバリ書いてます)
つい先日、南西ドイツバーデン地方のゲンゲンバッハと、東フランスアルザス地方のストラスブールを、女友だち4人で旅行してきたんですよ。
旅の目的は、ワイン。おいしいワインを飲みたかったんです。
事の起こりは、とあるパーティーの席上。そこにいた日本人女性のひとりが「私、ふたご座で」と言ったのが、始まりだったと思うんです(記憶がおぼろ)。
そしたら、その周りにいた人たちが一斉に「えっ、あたしも」「あたしも」と言いだして。「あたしも」がたちまち5人ぐらい集まって、しかもそれぞれの境遇がなんか似ており、興奮のるつぼに。
「いやもうこれ、一緒に旅行行くしかないっしょ」という流れになぜかなり、酒の席での戯言と思いきや、このたび見事に実現したわけです。
なので、もちろん私もふたご座です。
そんなふたご座女性たち、星座の特徴なのか知りませんが、全員が酒好き。旅行に行くなら酒じゃない? もともとワイン旅がしたいと思ってたからそうしない? と、これまたふたご座同士のスムーズな意志疎通で、ワイン旅というテーマに決定。
でもドイツでワインなら、ラインガウとかじゃないの? と思われた方。
正解です。それなのにバーデン地方のゲンゲンバッハを推したのは、私がバーデン地方のワインが好きなのと、ゲンゲンバッハの街がかわいいからです。「おとぎの世界」なんですよ、本当に。
この街のかわいさは、私の『かわいいドイツに、会いに行く』でご紹介しているので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
行き先がゲンゲンバッハに決まったところで、「フランスのストラスブールが近いから、そっちも行こう」ということに。
女4人集まれば、各々の得意分野に従って何となく役割分担が決まってくるもんです。
段取りが得意な者はパパパ〜ッと列車を予約し、ドイツ語が堪能で交渉上手な者は、ホテルオーナーからワイン試飲のご招待を受けて。
そんなこんなで、バーデン地方ゲンゲンバッハ〜アルザス地方ストラスブールの旅と相成ったのでした。
私はこれまで何回もゲンゲンバッハを訪れていますが、女友だちと来たのはこれが初めて。いや〜、なんか新鮮ですね。自分が知っている場所を、ほかの人の視点を通して見直す作業なわけですよ。
ゲンゲンバッハは小さいので、観光は1〜2時間あれば十分。小雨が降ったり止んだりの、気まぐれな天気だったけれど、かわいいスポットはちゃんと押さえましたよ。ではクボタマガジン上で、旧市街散策をお楽しみください。
そして夜は、ジャーン! この旅のハイライト、ホテルレストランでのワイン試飲会!
今回宿泊したのは、Pfeffer & Salz(プフェファー・ウント・ザルツ=コショウと塩)という家族経営の素敵なホテル&レストランで、ブドウ畑を所有してワイン醸造も行っているところです。
ここのワイナリーは2012年創業とまだ新しいのですが、それにも関わらずドイツ有名ワインガイドのEichelmann(アイヒェルマン)とGault & Millau (ゴー・ミヨ) で、それぞれ高評価を得ているんです。
つまり、今回の旅にこれ以上ないくらいの、最高のロケーションなわけですよ。
レストランのテーブルに着くと、オーナーさんが1本目のワインを持ってきてくれました。
Secco Sというスパークリングワイン。きめ細やかな泡の辛口で、食前にぴったり。おいしいので、最初っから飛ばし気味で飲んでしまいます。
お次は、ドイツの白として世界に名を馳せるリースリング Riesling 2014 trocken。しかしラインガウ地方のリースリングとは味が違います。オーナーさんは「ミネラル感があると思いますよ」と言っていたかな(すでに若干酔っ払って、記憶がおぼろ)。いつも飲んでいるリースリングと違うということだけは、私にもわかりましたよ。
そして、バーデン地方の白といえば、グラウブルグンダー Grauer Burgunder 2015 trocken。リースリングよりも柔らかい感じ(でも私はワインはわからないので、聞き流して)。料理にも合わせやすいようです。私はひたすらおいしい、おいしいと言って飲みまくり。
この辺りで、頼んでいた前菜が。メロンに名物・黒い森の生ハム。おいしい〜。しかも盛りつけがなんてきれいなんでしょう。
ここでシュペートブルグンダーのロゼ Spätburgunder Rosé。これもおいしかった! また飲みたいです。
いよいよメイン料理の登場。全員肉料理をチョイスし、私が頼んだのは牛タンです。コクのあるソースがおいしいです。
となれば、ワインはシュペートブルグンダー Spätburgunder Réserve 2013 trocken。2013年のもので、ブラックベリーの香り(←これはワインの説明そのまま。私には言葉で説明できる知識がありません。さらに酔っ払って記憶がおぼろ)。
すっかり満足しているところに、なんと最後に「デザートワインはいかがですか」と出してくれたのが、甘口リースリング Riesling 2015 Feinfruchtig。甘口ですがとてもさわやかで、最後にいただくのにぴったりでした。
このワイン以外は、すべて辛口。ドイツのワインは辛口が主流なんですよ。この点、ぜひ知っていただきたいです。
こんなにおいしいワインを何種類もいただくことなんて、もう二度とないかも。Pfeffer & Salzのオーナーさん、素晴らしいワインと料理をありがとうございました!
Pfeffer & Salzに宿泊したのは、ゲンゲンバッハ観光局が「宿泊してワインと食事もするのならここがいちばん」とすすめてくれたからなのですが、本当にその通りでした。
お料理もとても上品でおいしかったし、自らのワイナリーのワインも飲めるし、オーナーさんもスタッフの皆さんもとっても親切。
ゲンゲンバッハでワインを楽しむなら、ぜひここに泊まることをおすすめします(これ別にタイアップ広告とかじゃないですよ。本当にそう思ったからブログに書いているんです)。
ここのワインはネットで注文でき、6本単位でドイツ国内発送もしてくれます(送料別途)。気になった方はぜひ下記の画面から注文してください(繰り返しますが私は営業マンじゃありません。飲みたい方がいらっしゃるでしょうからね)。
http://www.simonhuber-wein.de/?post_type=product
当然私たちも注文しました。ちょっと特別な時にはおいしいワインがほしいし、自宅でワイン旅の思い出に浸れますしね。
ふたご座たちの夜は、これじゃ終わりません。食後にさらにボトルを1本購入し、部屋に持ち帰ってそのままあれやこれやの深夜トークに突入。いやみんな、強者だな。
そして翌朝。
私だけ二日酔いでダウンしたのでした......。(続く)
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