熟睡しきっている午前4時半。突然電話のベルが鳴り出した。
何? 緊急ニュース? 家族か知人に何かがあった?
でもあまりに眠くて受話器までたどり着くのもようやっと。
「もしもし」
死ぬ思いで出たのに何の応答もない。そのうちピーっという音が。
ファックスかよ〜と思いつつ、ジー、ジーと出てきた紙を取り、電気をつける。
Liebe Yuki,
あれ、ドイツからだ。おととし以来、ドイツに行く度にお世話になってるホストファミリーの奥さんのリロからだ。もしかして何か事故でもあったの!?
Liebe Yuki,
……mir geht es gut……wir sehen uns in Koeln wieder……
って、普通のお手紙じゃん!! 単に時差を勘違いしてたのかなあ?
まあ、悪い知らせじゃなくてよかった。こうして手紙もらうと、やっぱり早くドイツに行きたくなる。
私がまた長期滞在を狙っていることをリロは知らない。ケルンに住むかはわからないけど、ドイツに行ったら、やっぱり会いたい。お手紙書こう。また会いに行きますって。ただし時差には気をつけて。