火曜日に再びピナ・バウシュの公演を観てきた。今度の演目「緑の大地」(Wiesenland)は、2週間前に観た「七つの大罪Die Sieben Todsuenden」とは作風がまったく違っていた。もっとダンス的っていう感じ。余談だけど、私はWiese(ドイツ語で草地の意味)という単語がなかなか覚えられなかったのだけど、これでもう絶対に忘れない。
私はコンテンポラリーダンスに関しては素人で何ひとつわからない。その私がピナ・バウシュに惹かれるのは、ダンスそのものよりもピナ自身の顔だ。
カーテンコールには必ず本人が出てくる。その顔を見てると、ぐぐぐーっと引き込まれてしまう。
会場には、ピナの若い頃のポスターが売っていた。でも、今の顔のほうが俄然いい。歳を重ね、頬がこけ、しわが刻まれたその顔は、しかし若いときよりはるかに美しい。