ジャズには酒よ!

2002.10.31 19:41

 ベルリンに来て以来、ジャズづいちゃって。今まではそんなに聴かなかったのにね。それというのも、こっちで知り合った友人のおかげ。なんと彼女のだんなさんがジャズミュージシャンなのだ。
 そんなわけできのうもジャズコンサートに行ってきました。会場は、あの有名なベルリン・フィルハーモニー。クラシックファンなら知らない人はいないでしょ。そこの小ホールのほう。このコンサートは11月3日までやってるジャズフェスティバルの一環で、インターネットでも放送していたらしく、出演者のMCがみんな英語。なんか、おかしかった。
 ちゃんとしたホールで聴くジャズっていうのも、ちょっと趣向が変わってまたおもしろいかも。でもやっぱり、ライブハウスみたいなところでビールを飲みながら聴くほうが、私は好きかな。音楽には、特にジャズには、少量のお酒がよく似合う!

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いよいよ冬ね

2002.10.29 18:48

 27日の日曜日から冬時間になって、いよいよ寒い季節がやってくるのねと覚悟した。もう十分寒いんですけどね。冬時間になったのを見計らったかのように、日曜の夜は嵐になった。ケルンのほうじゃ木が倒れたりして被害が出たらしい。
 雨もよく降る。一日中降るわけじゃなくて、突然降りだして、ちょっとしたらすぐ止むような降り方。こういう天気じゃ、気分が暗くなっていくのもわかるわ。だからドイツ人は、こう、パッと明るい人が少ないのかも。

イカすメガネ・2

2002.10.26 23:28

 前回と同じお店のメガネディスプレイ。私は日ごろコンタクトレンズをしてるけど、メガネ&サングラス好きで、いま愛用しているメガネのフレームも東京で買ったにもかかわらず偶然ドイツ製。
 写真のフレームはic!というドイツのブランドのもの。クールなデザインでカッコいい。 だけど、250オイロぐらいする。たっか〜! ドイツにいる間にメガネかサングラスを買いたいと思ってはいるものの、この値段じゃきびしいなあ。いますぐには買えないや。

イカすメガネ

2002.10.24 19:44

 このディスプレイ、いいでしょ。メガネ屋さんのウィンドウなんだけど、顔の切り抜きという平面のものに、立体物のガネを組み合わせたのがおもしろい。この顔の切り抜きは、ちゃんと鼻の部分が山折で高くなってて、その上にメガネがひょいと乗ってます。

ベルリンで髪を切る

2002.10.22 23:57

 ドイツに来て以来髪を切ってなくて、だいぶうっとうしくなってきたので美容院に行くことにした。そこで不安なのが仕上がり。日本人の黒髪は欧米人とは性質が全然違うし、ヘアスタイルのセンスも違うだろうからうまくいくかなあと。そこへもってきて、こっちのドイツ語力の問題もあるから、本当は前から行きたかったのだけど、ついついおっくうになっていたのだ。

 そもそも、どの店に行けばいい? そう考えていたとき、フリーペーパーで美容院の特集を見かけた。その中に、イイ感じのインテリアで料金も“カット&ゴー”で10オイロ(オイロはユーロのドイツ語読みで、1オイロはいま125円ぐらい?円安になっちゃったんだよね)とお手ごろの店を発見。
 “カット&ゴー”というのは、シャンプーとヘアカットを美容師さんにやってもらって、その後は自分でドライヤーをあてて乾かし、スタイリングするというもの。ベルリンではわりとよくあって、なんといっても安いのが魅力。日本でも床屋で「御調髪1200円」みたいな看板が出てるじゃない。いや、あれとは似てないか、別に。

 住所を頼りに店に行くと、記事の写真で見たとおりのクールな印象。平日の昼すぎのせいか、空いている。ドアを開けるとすぐに番号札をとるようになってて、その順番にシャンプーとカットをしてくれるというシステムになっていた。
 待ってるお客さんがいなかったので、すぐにシャンプー、カット。言葉でうんぬん説明するよりも写真を見せたほうが美容師さんもわかるだろうと思って、持参した雑誌の切抜きを見せた。そうしたら「全体のスタイルはこの写真の感じで、あとは似合うようにアレンジするから」ということで、細かい部分はおまかせ。
 レザーでジャキジャキとレイヤーを入れて、はい、できあがり。あとはドライヤーコーナーで自分でスタイリングして完了。この間わずか約20分。ちゃんと切ってくれて、私の不安は取り越し苦労に終わった。

 ここに来る前に、ドイツ人の女の人が「カット&ゴーで十分よ。安いし、いくら美容院できれいにスタイリングしたって、次の日になればどうせ一緒なんだから」というようなことをいっていて、さすが合理的、と思ったものだった。
 私は、日本ではシャンプー&カットで6000円ぐらい払っていた。カットし終わった後、美容師さんがスタイリングしてくれると、まるで魔法みたいに形が決まるのを見るのが好きだった。その技術と、そこで過ごす時間にお金を払っていると思っていたから不満はなかった。
 でも、こうして“カット&ゴー”を経験してみると、これはこれで十分満足だ。カット技術は確かで、所要時間20分、10オイロ。「ほかに何がいるっていうの?」。そんな、ドイツ人の声が聞こえてきそう。

初めて米を炊く

2002.10.19 23:52

 ベルリンに来て、初めて米を炊いてみた。以前、スーパーで米を買ってはいたものの、面倒くさいのと時間がないのとで、これまでほうっておいたのだ。今日は休みでゆとりがあったので、試しにいっぺんやってみることにした。
 鍋に適当に米を入れ、水の量もこれまた目分量で適当に入れてみる。確か炊飯器だとこのぐらいの量だよなー、とか思いながら。「始めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣くともふた取るな」の言葉どおり、最初は弱火で(といっても電気だが)、次に最強、最後に火を止め、そのまま蒸して完成。
 食べてみると、これがけっこうイイ感じ。もうちょっと工夫すれば、もっとうまくいきそうだな。本当をいうと私、米を食べなくても全然平気なんだけど、ご飯があればレパートリーも広がるってもんだ。やるぞ、食生活充実計画。

ジジイにナンパされた〜

2002.10.18 22:41

 家に帰る途中、駅にいたら中国人かと初老の男性に尋ねられた。「いや、日本人です」と答えたら、そうか、実は自分は中国にいたことがあってどうのこうの、日本は行ったことがないけど興味があってどうしたこうしたとしゃべりまくり、「ちょっとお茶でもしないか」といきなり手を握られた。
 ドイツでナンパされるとは。これがカッコいい人だったら私も二つ返事で……なんて、ウソウソ。
 その人はアジア人の女性が好きといっていたが、やっぱ何をしてもアジア人女性は断らないと思っているんだろうか。

物乞いは主張する

2002.10.16 23:55

 地下鉄に乗ってると、いろんな人を見る。まずは検札。これは忘れた頃に出くわす。改札というものがないため無賃乗車はいくらでもできるのだが、そこは会社側もバカではない。たまに抜き打ちで検札がある。そのとき切符を持っていないと、高額の罰金を払わなくてはならないのだ。検札は今まで数回遭遇した。私が見た限りでは、みんなちゃんと切符を持ってることが多いみたいだ。
 それから、自分たちで作ったタブロイド紙みたいなのを売りに来る人。これを買うのはある種のボランティアのようなものかも。売ってる人の口上はけっこう重要と見た。
 ギター一本で一曲歌っていく人も多い。お金をもらっているところは、あんまり見たことがないが。
 そして、物乞い。よく路上では見かけるけど、地下鉄の車両内に稼ぎにやってくる人もいる。彼らは実に積極的だ。ドアが閉まって走り出すといきなり訴えはじめる。「いまお金に困っています。贅沢なことはいいません。ただ温かい食事がほしいだけなんです。どうか小銭をください」とまあ、こんなことをひとしきり演説して、乗客の間を手を出して回る。なんか、役者みたい。それだけ人前でしゃべれるんなら、仕事できるだろうに。

 と、物乞いのことをドイツ人に話したら、「お金を持っている人は、恵まれない自分に対して責任を負うべき、要するにお金を払うべきだという考えなんだよ」といわれた。それって確か、インドでもおんなじノリだったような。まあ、都合のいい考え方だと日本人としては思うが、当人たちは本気だったりして。何事も主張したもん勝ちなのかも。

マジかよ初雪

2002.10.13 23:46

 きのうの晩から今日にかけて、ベルリン郊外のRathenowの友人宅にお泊り。お菓子職人の彼女と一緒に、お菓子を焼いたり料理を作ったりして優雅な休日を過ごしていたのだ。
 と、ふと窓を見ると何か白いものが。
 「雪だよ、雪!」
 空から降ってくる、チラチラと白いもの。まぎれもなく、それは雪だった。
 まだ10月だよ。かんべんしてよ〜。今から雪降っちゃったら、12月とか1月とかどうすりゃいいのよ。
 もしかして、降ってるのはRathenowだけかも、ベルリン市内はなんでもないのかも、と思って帰ってきたけど、しっかり道は白かった。ああ。

女は若くてかわいいに限る(ただし観賞として)

2002.10.11 23:14

 女は若くてかわいいのがいい。これ、私の持論です。あー、なんかフェミニズムのひとたちから総攻撃受けそう。
 こんなことを書くのは、今日またまたスペイン映画を観てきたから。「Lucia und der Sex(原題はLucia y el sexo)」。主人公の女の子は、若くて、かわいくて、体もきれい。そんでもって、セックス描写がいっぱい。こんな子のセックスシーンなら、それだけでオッケー!って感じです(何がオッケーなんだか)。
 とにかく、見る分には若くてかわいいコがいいに決まってる。でもね、好きなタイプの女となると、これまた話は別。私の場合、俄然年増好みになってしまいます。なんででしょう。好きな女優さんとか、常に自分より年上の人。憧れるんでしょうか。
 結論。自分自身で勝負しろ。

タヘレスの迷宮

2002.10.09 18:48

 せっかくベルリンにいるんだから、観光スポットの写真も載せましょうね。はい、これがタヘレスです。廃墟になった建物に芸術家が集まって活動している場として有名。建物全体はまさに廃墟ですが、カフェや映画館もこの中にあります。
 でもあまりにも知られすぎた場所なので、私はあんまり何も感じなかったんですけどね。壁の落書きとかすごいけど、そんなものはベルリンでは、あらゆるところにあるし。日本にいるうちからあまりにも知りすぎていると、実際に見てみると意外につまんなかったりするもんです。

感性は戻らないから

2002.10.08 23:18

 広告塔を初めて見たときは、子ども心におもしろいなあと思ったのを、いまでもはっきり覚えている。ちょっと道を歩いていればそこかしこに建っているので、もう何とも思わないけれど。
 私は99年以来、毎年ドイツへ来ているので新鮮な驚きというものは、もはやない。来るたびに、当たり前のように過ごしている自分を、ちょっとさびしいと思うときもある。

 それとは比べられないかもしれないけど、語学の上達というのも、いったんペラペラになったらその言語を使っている限り初心者に戻ることはないはず。ということは、初学者には初学者の、中級者には中級者の楽しみというか、感覚があるわけで、それを味わいながら勉強していきたいなと思う。私はいま中級クラスだけれど、先を考えるとまだまだ長い。だけど、いまならではの感覚を忘れないように胸に刻みつつ、これからもやっていきたい(なんか青年の主張みたいだな)。

美術館無料デー

2002.10.06 23:56

 ベルリンでは、毎月第一日曜が入場無料になる美術館・博物館が多いんです。この機会を逃すまいと、ハンブルク駅現代美術館(Hamburgar Bahnhof,Museum fuer Gegenwart Berlin)に行ってきました。ここは名前の通り、ハンブルク駅までの列車が発着する駅だったところ。それが美術館として生まれ変わったもので、建物も風情があっていいですよ。

 ところで、今日も太陽が出なくて寒かったー。私がタートルネックのセーターを着ていたらホストファミリーから笑われたけど、白人のほうが体温が高いと聞きますよね。私はもう、とっくに日本での真冬の格好をしてますよ。まだ10月なのに、今からこんなんでどうしよう。

ブランデンブルク門がようやくお披露目

2002.10.04 23:56

 10月3日はドイツ統一記念日で祝日だったんです。それで、今まで幕で覆われていたブランデンブルク門がいよいよこの日にお披露目と相成りました。
 せっかくこの記念日に、東西ドイツ統一の象徴といえるブランデンブルク門の近くにいるんだから見ておくか、くらいのかる〜いノリで出かけたんです。そしたらもう、えらい目に遭いました。
 私は午後6時ぐらいから門の近くにいたんですが、7時ぐらいから門の脇のステージでショーが始まって、それからいろんな街の市長の挨拶、その後またショー、また挨拶……って感じで2時間ぐらいもう、ひっぱるひっぱる。いったい何度帰ろうと思ったことか。立ちっぱなしで腰は痛いし。でも帰ろうとしたときには、すでに周りは人がぎっしりで身動きとれず。
 結局9時過ぎにようやくブランデンブルク門の除幕式が行われて、立っているのが限界だった私はそれを見てとっとと帰りました。

 ところで、門の脇で行われていたショーですが、これは旧東サイドにあったんですね。私がいたのは旧西側。なので、ショーの様子は壁にかかっていた画面で見たんですよ。壁がなくなったのにもかかわらず門の並びにずらーっと建物が並んじゃってるので、結局門の周辺は東西に分かれたままじゃん、とか思ってしまいました。だってそうでしょ、旧東側でやっているものが直接こっちで見られないんだから。

オペラ、この西洋的なもの

2002.10.02 23:49

 ホストファミリーの計らいでいい席が安く手に入るというので、この機会に一度は体験しておくかと思い、オペラを観にいった。演目は「La Traviata」。イタリアオペラだ。
 私はオペラ、クラシック音楽にはまったく興味がないので、日本での鑑賞は皆無。でもドイツは本場だし、千円以下の安い席もあるので、ベルリンにいるうちに行っておこうと前々から思っていたのだ。

 感想は、「西洋がわかった」。
 体を使って声を張るあの発声法、あれは自分の感性とは明らかに違う。もちろんオペラはテレビなどで知ってはいたが、今日、劇場で生で観て、「わかった」と思える瞬間があったのだ。
 そして、今まで断片的に違和感があったもの……たとえば空高くそびえる教会の塔の尖端、たとえばクラシックバレエの爪先立ち、たとえば細かく描きこまれた中世の宗教画……それまでバラバラだったパズルのパーツが「西洋」というキーワードで、自分の中でカチリと符合したようだった。すべては自分の中からは出てこない感性だ。

 西洋が嫌なわけでは、もちろんない。だとしたら、ドイツになんか来ない。ただ自分の感性とは違うだけ。オペラ歌手が朗々と歌い上げているのを聴いていると、なぜかこっ恥ずかしい気分になってしまうのだ。
 でも、日本人でもオペラファンは大勢いるし、西洋人でもオペラが趣味でない人はいくらでもいるだろう。人種による違いは大きいだろうけど、何事もそれだけで決まるものではない。

 そういえば、今年の夏バリに行ったときにバリ舞踊を観て、なぜか日本舞踊をもう一度やりたくなったのを思い出した。何を隠そう、子どもの頃にほんの一瞬だけ習ったことがあるのだが、嫌々だったのですぐに止めてしまったのだ。
 今回のオペラでは、小唄をやってみたいなーという気になった。どうも歳をとるにつれ、自分の日本人的感性が強くなってきているらしい。というか、ババア一直線。そういうもん?

今日から10月

2002.10.01 23:50

 どうも自分はテクスチャーに興味があるらしく、こういう素材感のあるものを見ると、つい写真を撮ってしまう。
 ところで今日から10月。ということは、私がベルリンに来てからはや1ヵ月。早いわあ。この調子であっという間に半年、1年なのかなあ。それにしては、自分のドイツ語に顕著な変化は見られない気がするんだけど。