前々回に引き続き、またゲイ&レズビアンの話。今度はクリストファー・ストリート・デイ(略してCSDだ)。
これは何かというと、要するにゲイ&レズビアンのパレード。ベルリンの目抜き通りを、山車に乗ったゲイ&レズビアンのグループが行進するというもの。ちょっと違うけど、浅草サンバカーニバルのホモセクシュアル版といったらイメージ湧くかな。いや、やっぱりその例えは違うか。
ベルリンというと一般的にはラブパレードが有名だろうけど、あれは地元の人の間ではいまいち評判が悪い。「あんなの田舎から出てきたガキばっか。音楽だってCSDのほうが全然いいよ」とみんな言う。
私は日本の祭りが大好きで、いろいろ見に行ったりしている。特にこういう「パレードもの」が好きだ。その代表が高円寺阿波踊りで、見ているとアドレナリン放出モードになる。
でもCSDにはそんなものをまったく感じない。もっとユルい。みんなだらーっとしていたり、クネクネ踊ったりしながら進んでいく。
割れた瓶から流れ出たビールの匂い。道端に散乱しているスパークリングワインの空き瓶。強い日差し。振動するベースの音。CSDは紛れもなく、ベルリンの夏の風物詩なんだろう。