勝手に流れんな

2003.10.30 23:56

 この前、とあるビルのトイレに入ったら水が勝手に流れるタイプのやつで。座っている間にちょっと体勢変えただけでセンサーが働いて水がザーザー流れるから困ったもんだ。私はまだ流したくないっていうのに。
 それなのに「節水にご協力ください」はないだろ。自分から勝手に流れておきながら、どうやって節水しろっていうんだ。
 この”自分で勝手に流れるトイレ”は、たぶんレバーに触れるのがいやだからできたんじゃないかと思うけど、だったらレバーじゃなくてもっと上の位置にボタンをつけてそこを押して流すようにするとか、ほかにやり方がいくらでもあるんじゃないの? 自分の意思で水が流せないなんて、こんな不便なトイレはないよね。

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あのヒロコさんがパン屋さんに

2003.10.28 03:15

 このクボマガを長いこと読んでいただいている方は、何回か目にしたことがあるんじゃないでしょうか、ヒロコさんという名前。
 彼女とは2000年にケルンで知り合って以来、ときに日本とドイツで離れ離れになることはあっても、ずっと連絡を取り続けていました。私がベルリンで暮らすようになってからは、ベルリン郊外に住む彼女にはお世話になりっぱなしの、頼れる友人です。でもヒロコさん、今年の春に日本に帰国していたんですよ。それはね、日本で結婚して旦那さんと二人でお店を出すことになってたから!

 8月、山梨にオープンしたばかりのそのパン屋さんの名は「バックハウス・インノ」。豊かな自然の中に立つチロル風の山小屋、店の脇には川が流れ、水車小屋が……。お店に入ると中央にはどっしりとした手作りの石釜。ドイツ語が書かれた木の梁、吹き抜けの天井、すべてが本格的。よく○○風、みたいなちゃちい店をよく見かけるけど、ここは本物志向です。だってちゃんとした哲学に裏付けられているんだから。
 チロル地方の人々の自給自足の暮らしを、この店でも取り入れたいうのが「バックハウス・インノ」の考え(これでいいんだわよね、ヒロコさん?)。そのために”甲斐小麦”と名づけた小麦を自分たちで栽培し、石釜で焼くための薪を割るという仕事までしています。そして近い将来、水車で粉も挽く予定。単なるカッコだけのチロルとはわけが違うんですよ。
 パンは私好みのハード系パンからしっとりふんわりした食パン、デニッシュ系まで多品種そろっています。どれもそれぞれにおいしい。そして、ランチも心からおすすめ。日替わりスープ、サラダ、パン、そして手作りハムか輸入チーズのメインプレートと飲み物。サラダとパンは食べ放題、飲み物は飲み放題のバイキング。これで1500円とはお値打ちとしか言いようがないでしょう。私もいただきましたが、すっかりおなかいっぱいになりました。ここでいろんなタイプのパンを試してみて、帰りに買って帰るのもいいかも。そして、お水がまたおいしい。湧き水だそうで、ほんのり甘いんです。

 せっかくなら近くの清里までドライブしてもいいし。東京からの日帰り旅行に組み込むのにはもってこい。パン好きのみなさんはぜひ行ってみてくださいよ。その際に「クボマガを見た」とおしゃっていただいたら……読者の方がいることがわかってうれしいかな(誰が?私が。ヒロコさんは嬉しくないよな、別に)。

 さて住所。
 「バックハウス・インノ」
 山梨県北巨摩郡大泉村西井出字和田9177
 TEL/FAX 0551-47-3388
 営業時間 11:00〜18:00(ランチは11:00〜14:00)
 毎週火曜定休

 東京からだと中央高速長坂インターで下りて、そこから5分くらい。車で行くのがいいと思います。

 みなさんもぜひ、インノのパンに出逢ってください!

日本人のサービス

2003.10.25 23:49

 ウェイトレスをしたいと思い続けている。学生時代に少ししたことはあったのだけど、そのころは無能でやる気もなかった。でも客として店にいると、いろいろと思うことがある。自分がされたいサービスを人にしてみたい、しかも飲食で、といつからか思うようになったのだ。
 サービスというのは、送り手と受け手の相性が大きいんじゃないだろうか。誰もが悪い気分になるサービスはあったとしても、万人受けするのはない気がする。シチュエーションによって求められるものも異なるし。
 そうはいっても企業が人を雇って客にサービスを提供する場合、最大公約数的に好印象を与えるサービスの基準が必要になる。

 で、回りくどくなったけど、前回ちょっとだけ触れたスチュワーデスのサービスの話。私は日系の航空会社にほとんど乗ったことがなく(高いから!)、今回図らずもANAに乗ってそのサービスぶりに驚いた。いやなんか。まさに空飛ぶサロンって感じで。ジュースに氷をお入れしますか、とか、ビールはお好みの銘柄はございますか、とか。これでタバコでも取り出したら、さっと横からライターとか出してくれんのかなあ、なんて思ったりして(禁煙だからありえないけど)。
 でも、たとえば氷を入れるかどうかは欧州系航空会社でも訊いたりする。じゃあこの印象の違いはどこから来るのか。
 やっぱり言葉なんじゃないか。女性が丁寧に日本語を話すとき、トーンがあがることが多い。どうもあれがね。なんか営業っぽくて、心がこもってないように聞こえる。自分としてはトーンは普通で言葉は丁寧なのがいい。スチュワーデスに求めるサービスとしては。
 でもスチュワーデスたちは研修を受けてあのようなサービスを提供しているわけだから、あれが日本人が求める最大公約数のサービスの姿ということか。それに違和感を感じる自分は、最大公約数からずれているということか。

飛行機、飛ばなかった〜

2003.10.22 23:57

 ったく、オ○ストリア航空にはやられたぜ。
 あ、私、ただいま東京におります。
 それで、ベルリンからウィーン経由で戻る便を予約していたのだが、ベルリンの空港で飛行機に乗る直前になって、いきなり”機体が故障しまして、ただいま修理中です”とのアナウンス。クソッ、でもウィーンで東京行きの便にちゃんと乗り継げればいいか、と思ってたらそれから10分たつかたたないかのうちに”残念ながら修復できませんでした。当便はフライトを見合わせます”だと。マジかよー、もうかんべんしてくれよ〜。
 いったん預けたスーツケースを再び手に、空港カウンターへ行って空いてる便探し。「今日はもう東京まで行く便は空席がないですね」と言われ、一瞬めまいがしたがそれからさらに5分くらい係の人がパソコンでカチャカチャと検索し、その日のうちに東京に着く便に乗ることができた。あー、やれやれ。
 本当はウィーンのはずが、なぜかフランクフルトで5時間ほど待つことに。でもまあ、これも何かの縁か。って何の縁だ。
 フランクフルトから成田までの振り替え便はANA。初めて乗ったけど、シートはゆとりがあるし、乗り心地もよかった。ヨーロッパ系の会社と最も違うのは、やっぱりスチュワーデスのサービスだろうか。しかしこれがいいと言っているのでは決してなく、それについてはまた次回。

片付かない

2003.10.19 11:55

 もうあさっての朝にベルリンを発つというのに、荷物が片付かない。こっちではあんまり物を買ってなかったはずなのに、なんでだろう。しかもベルリンに戻ってきてから引っ越すのでダブルで大変。あー、間に合うんだろうか。
 ということで、ベルリンからはこれが最後。次回から東京日記をお届けします。

お買い物の大義名分

2003.10.17 13:24

 一時帰国が目前に迫ってちょっとあわただしい日々。
 中でもおみやげは頭を悩ませるもののひとつ。誰に何をあげたい、なんて考え出したらきりがない。
 それでも買い物は楽しい。普段は節制しているけど、このときばかりはおみやげだからということで言い訳がつく。ついでに自分のものも買ってたりして。

本日開店おうちカフェ

2003.10.13 03:32

 ある日、日本人の友人と話していてふとしたことから、カフェをやりたいね、ということになった。でもここって、私たち日本人にとっては外国で、私たちは外国人だし、店なんかどうやって持つの、夢物語よねなんて思っていたら、その友人が「おうちカフェっていう手もある」と言い出した。
 そうか!それいいよね、おうちカフェ! 友だち呼んでさ、お茶をサービスして、ゆっくりくつろいでもらうの。いい、いい、やろう!と即決した。
 そうとなったら話は早い。二人で店名を考えたり、何を出すか決めたり。どんどんどんどん話は進んで、一気に今日のオープンにこぎつけた。
 といっても開店は一日だけ。事前にお互いの友人に声をかけ、趣旨を説明してお客さんとして来てくれるように宣伝した。最初はみんな、おうちカフェっていったい何なのと訝しがっていたけれど、けっこうおもしろがって来てくれた。
 日本人二人がプロデュースするカフェということで、テーマは和。でもいかにもジャパニーズって感じじゃなくて、現代風にアレンジした飲み物とデザートをサービスした。お客さん同士も顔見知りが多いから和めるし、逆にこの場を通じて人の輪が広がってくれたら嬉しいなとも思った。
 とにかく今回は初めてだったからいろいろ試行錯誤もしたけど、現在第2回おうちカフェを計画中。今度はまた別のテーマでやりたいねと話し合っているところ。
 なんだかベルリンにいると、いろんなことができておもしろい。時間があるっていうのが大きな要因ではあるけれど、ベルリンのこの街の空気が、いろんなことにトライしてみようという気にさせてくれる。それはきっと、ベルリンの持つ力なのだ。

たこ焼き大会

2003.10.10 15:34

 大阪出身の友人が日本からたこ焼きプレートを持ってきていた。大阪じゃあ、朝っぱらからたこ焼きを食べることもあるらしい。東京ではたこ焼きは屋台で食べるもので、家では作らないでしょ? だからたこ焼きプレート自体、売ってないと思うんだけど、どうだろ。
 それで、とにかく持参のプレートでたこ焼き大会。っていっても参加者は3名。うち2名は東京出身なんで、たこ焼きなんか焼いたことがないわけ。大阪出身の彼がピック1本で器用にひょいひょいと焼いているのを見て「私にもやらせてー」の大コール。ところが見るとやるとでは大違いで、なかなかうまくいかない。どうもプレートに塗る油の量がポイントだということがわかった。
 しかし、この焼いている光景がパフォーマンスとしておもしろい。「これ、ドイツ人の前でやったら受けんじゃないの? 今度パーティとかでやってみたらどうよ」と盛り上がる。屋台パーティとかおもしろそう。たこ焼き、焼き鳥、お好み焼き……焼き物のオンパレードだな。
 プレートにタネを流し入れて、焼いたら食べ、焼いたら食べで計5回。すっかり満腹。あー、しあわせ。

しゅうちゃんいっちゃった

2003.10.07 23:33

 猫のしゅうちゃんが飼い主のもとへ帰っていった。
 つかの間の同居だったけど、やっぱり生き物がいると全然違う。
 私のそばにやってきて体をすり寄せてきたしゅうちゃん(メス)。ふれあいとか、ぬくもりっていうのが動物にも人にも必要なんだよなあと思った。ちょっと最近、そんなこと忘れかけていたのでね。

タンポン再考

2003.10.04 23:52

 十数年ぶりにタンポンを使った。
 外出先で生理になり、持ち合わせがない。ドイツ人の女友だちに「生理になっちゃったんだけどー」と言ったら、はいと渡されたのがタンポンだった。
 タンポン。非常に昔、生理というものが自分の体に起きはじめて間もないころ試してみたような気がする。でも無理だった。痛いし、途方もなく時間がかかった。「こんな小さなものも入れられなくて、私は将来、男とできるのだろうか」。そんなふうに思った気がする。というか、日記にそのように書いた気がする。
 運動や水泳をやっていなかった自分には、タンポンを使う必要がなかった。別に生理用ナプキンで何の問題もなかったので、そのままずっと使い続けてきた。
 そして今。手元にあるのはタンポンだけ。背に腹は変えられない。恐る恐る入れてみる。
 ところが一度使ってみたら、これがかなり便利。ナプキンのようにモレとか気にしなくてすむし、うっとうしくない。2、3日目にはもってこいだ。この歳になってタンポン開眼。遅いって。でもこれからはタンポンとナプキンの両刀遣いでいくか。

我が家に猫がやってきた

2003.10.01 23:06

 「しゅうちゃん、ごはんよー」「しゅうちゃん、どこにいるのー?」「あら、しゅうちゃん、こんなとこにいたの」「しゅうちゃん、こっちおいで」
 猫のしゅうちゃん、とにかく人気者である。友人から、旅行に行くあいだ飼っている猫を預かってくれないか、と聞かれたとき同居人たちの同意を得なきゃまずいよなと思ったので即答できなかった。ところが、ぜひ預かりたい、と乗り気。
 で、来たとたんに我が家のスターになったしゅうちゃん。みんなからちょっかいばかり出されてて落ち着かないかな。
 それにしても、かわいい。私は猫を飼うのははじめて。これまで、猫を飼った途端に猫狂いになった人たちをたくさん見てきたけど、自分もその仲間入りか?