誰に訴えてるんだ

2004.02.29 23:48

 今日は4年に一度の2月29日ということで、今日の日付を入れたくて更新してみた。もちろんクボマガにとっては初のうるう年。次回のこの日まで、クボマガは続いているかなあ……。

 ところで、1月11日付けのこのコーナーで、”ドイツの広告は攻撃的なハダカの氾濫”と書いた。日本に帰ってきてみたら、やっぱりそういう広告クリエイティブが少なくてラク。……と思ってたら、日本には日本のうっとうしさがあったんだった。
 それは”かわいいのだいすき”クリエイティブ。これはこれでまた、度を越せばウッとくるものだ。
 そんなとき都営地下鉄でこの広告を見つけて、ちょっと待てよと思った。「痴漢させない!ゆるさない!!」というコピーなんだから、痴漢撃退のポスターなわけでしょ。でもさ、怒ってるというよりは、媚びてないか?
「怒っちゃうゾ★ プンプン!(アニメ声で読んでね)」みたいな。

 だって、何で上の位置から顔を撮るかね。こうやって撮ると額が広がって、目が大きくなって、口が小さく写る。それって、幼児の顔のバランスなわけよ。子どもをかわいいって思うのは誰かの庇護の下にいなければ生きられないからで、そういう撮り方をこういう痴漢撃退のポスターに使うってのはどうかね。痴漢相手にもかわいさ演出か。

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ひとあし早いお花見

2004.02.26 14:44

 週末に伊豆に行ってきた。この日は東京も暖かかったみたいだけど、伊豆はすっかり春。
 この時期、伊豆といえば有名なのが河津桜。2月から咲き始め、ほぼ満開に近かった。色はソメイヨシノよりも濃いピンク色。今年もお花見ができてよかった、よかった。

やりきれない

2004.02.21 01:59

 ときどきお仕事をいただいていた知人の女性が病気で亡くなった。自分とひとつしか歳が違わない。やりきれない。

 日本にいるこのひと月で、死というものが一気に自分に近くなった。おばあちゃんのお葬式のときに集まった親戚たちを見ていて、おばあちゃんは長生きだったから気がつかなかったけど、自分の親兄弟もかなりいい歳になっているんだなあと。誰が逝ってもおかしくないと。
 そんなふうに思っていた矢先に、今回の訃報。彼女が闘病生活をしていたことは、まったく知らなかった。昨年秋に日本に帰ったときに仕事で彼女と会ったときはいつもどおりだったのに、そのころから急速に悪くなり始めたようだった。どこまで知っていたのだろうか、自分の病気のことを。覚悟をしていたのだろうか。
 彼女のだんなさんのことを思うと、さらに胸が痛む。こんなに早くに連れ合いをなくしてしまったら、このあとどうやって生きていけばいいのだろう。

 愛している者を残して死にたくはない。私のほうが長生きして、あなたを看取ってあげるから、と私のパートナーには言っている。私が先に死んだら、きっと悲しむだろう。彼を悲しませたくはないからな。私は生きるぞ。

新・新宿ゴールデン街

2004.02.19 19:12

 新宿ゴールデン街に飲みに行った。おいしい食べ物があるお店。
 くだを巻くオヤジがいるというゴールデン街のイメージがありそうだけど、いまはずいぶんと新しい店ができている。私は説教をたれるのも、たれられるのもまっぴらなので、そういう店は絶対いや。絶対行かない。最近できた店はオーナーも若いから、ちょっとだけ気軽に入れるようになったんじゃないかな。
 とはいえ一人で一見客として入るのはかなり勇気がいるだろうから、最初は誰かと2、3人で行けば平気。慣れたら一人でも行けるしね。

私が飲みに行った食べ物のおいしい店
「やくみや」
160-0021 新宿区歌舞伎町1-1-7-2F
Tel 03-3202-7531
http://yakumiya.ubique.jp
きれいな女性スタッフが迎えてくれます。

肉のうまい食べ方は

2004.02.18 14:56

 ついに牛丼というものが各チェーン店から姿を消した。でも私はぜんぜん痛手じゃないのだ。もともと私は肉が好きだけど、牛丼というのは、もうひとつどうも。あの、肉を甘く煮るというのが、肉に対する冒涜のような気がして。同じ理由から、すき焼きも好んでは食べない。
 肉というのはさっと焼いて、塩・こしょう・しょうゆで食べるのがいちばんうまいというのが私の信条。それを甘辛く煮るなんて、肉のうまさを殺しちゃう。
 でもみんないうのよ、あれはかなりうまいもので、時々急に食べたくなるんだって。特に吉野家の牛丼はかなりいけるらしい。食べられなくなったいまは、よけい恋しいんだろうね。

趣味悪すぎの名称変更

2004.02.14 23:35

 この前パラパラと新聞をめくっていたら、4月1日から地下鉄の名称が変わるというニュースを発見。これまでの『営団地下鉄』から『東京メトロ』という名前になるらしい。それにあわせて看板や制服も変わるという。
 なんでよりにもよって「メトロ」なんだ? パリじゃないんだぞ、ここは。日本なんだから地下鉄は地下鉄でいいじゃないか。こういう、”外国語の響きがなんとなくいいからそっちにします”みたいのって大嫌い。趣味悪すぎ。恥ずかしくて外国人には説明したくない。
 地下鉄という言葉がなんで消えるのか。ちゃんとした日本語があるのだから、メトロなんて言葉を持ってくる必要はまったくない。メトロに名称変更したらイメージが向上するとでも? もしそう思ってたら、その感覚って古いんじゃないのか?
 駅の看板の表示も、これまでは「地下鉄」という名前とともに"SUBWAY"の表示があったから、漢字が読めない外国人にもわかったはず。でも変更後は"Tokyo Metro"。これじゃあ、わからない人もいるだろ。
 それに、私は知らなかったのだが、これまでの営団地下鉄のロゴマークはSUBWAYのSをデザインしたものらしい。これもMetroのMをデザインしたロゴになるという。SからMへって、性的嗜好の変換かよ。

 地下鉄はそのまま地下鉄でいい。そこに、世界共通語ともいえる英語表示をつける。これが万人にわかりやすい方法だと思う。地下鉄は公共機関なんだし、万人にわかるというのが大切なんじゃないのか。

太るとわかっちゃいるが

2004.02.10 18:10

 日本に帰ってくると必ず太る。ベルリンにいるとビンボー生活だから食べるものもつましいし、そもそも食材のバリエーションがないから食べる楽しみもない。でも日本には食べたいものがあれもこれも、たっくさん! 結果、太る。
 そうとわかっているのに、どうしてもおしるこが食べたかったのよ。実家にリクエストしてついに叶った、私のささやかな願い。しかもタッパーに入れて自分用に持ち帰ってきた。
 小豆はベルリンでもアジア食品店などで手に入るし、そんなに高くない。今度帰ったら作ろうかな。どうせまだ寒いだろうし。

東京病

2004.02.06 16:58

 最近持病のアトピーがちょい悪化。たいしたストレスもないのだが。
 しかし東京に帰ってくるたびに、なんとなくイライラする。たぶん単純に人が多すぎるからなんだろうな。人が多いし、道路も狭い。だから人の密度が高くなってイライラする。
 日本にいたころから、用もない限り渋谷には寄り付かないことにしていたが、先日久々に歩いてますますその感を強めた。最近は新宿に行ってもそう思う。地元の西荻ですら、歩いているとイライラするんだから。
 西荻の場合、人は少ないけど車の通行量が多い。しかも路駐も多い。だから路上の車を避けて歩こうとすると車道側に張り出すことになり、その脇を車が走り抜けていく。ベルリンはちゃんと歩道があるし、しかも歩道だけで一車線分程度の広さがあるから平気なんだが。
 ベルリンがなんでもいいとは決していわないけど、東京のこの狭さと人の多さは本当にいやだ。一極集中って、やっぱり問題ある。このままだとみんな、東京にいるだけで病気になっちゃうよ。

はじめに、気持ちがあって

2004.02.03 05:28

 やばい。夜、寝られなくなった。まったく眠くならないのでゲームなどをしていると知らないうちに午前4時ごろに。しょうがないから布団に入ると、目覚めたときは昼の12時、1時。これって時差ぼけか?
 まあ、それはおいといて。この前友人と「心のこもった言葉は伝わる。常套句を使うのは、それに対して特に気持ちがないからだ」という話をしていたら、今日テレビ番組で、正しい日本語がどうのこうの、というのをやっていた。
 正しい日本語ねえ……。私も職業柄、常に気をつけている。原稿を書くときは頻繁に辞書を引く。でも正しければいいかっていうと、それがそうでもないんだよねえ。
 言葉を発するというのは、そこに伝えたい気持ちがあるからでしょ。それをいかに相手に伝えるかは、相手とシチュエーションしだい。いくら正しい日本語を使ったとしても、状況によっては「はあ?」ってことにもなるわけよ。たとえばこの文章にしたって、私は自分がしゃべってるように書きたいと思って書いてるから、正しくないとわかっていても自分の中でよしとしているのよ、そっちのほうが自分の気持ちが表せると思えば。
 どんなにつたなくても、たとえそれが正しくなくても、伝えようという気持ちがある言葉はいちばん強い。
 はじめに気持ちがあって、言葉がある。はじめに気持ちがあって……!(これって、若草物語のベス役の稽古をしていた北島マヤも言ってたな)