気になる和食器

2004.04.30 12:57

 和食の本をもらったと前回このコーナーで書いたけど、それを見ているうちに、和食器ってたまらなく素敵、と思った。もともと日本では和食器を中心に使っていたけど、ここでは食器すら満足にない状態ですごしている。
 そんな矢先、友人が働いているアジア雑貨の店で白い和食器に一目ぼれ。なんでもベルリン在住の日本人女性が焼いているのだとか。ああ、欲しい。でも、私にとっては安い買い物ではないし、さんざん考えた末に買うのをやめた。
 だいたい1枚だけ和皿を購入したところで、ほかのものとどうやって合わせるんだ。以前「ベルリンの環境に和食器は馴染まない」とか自分で書いたくせに。
 ああ、でも気になる。

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気がついていない贅沢

2004.04.26 23:42

 日本から遊びに来ていた友人が、和食の本を持ってきてくれた。それを見ていたら「やっぱ和食って手が込んでるよなー」と、しみじみ実感。そもそも1回の献立に何品も出てくるところがすごい。
 こっちなんか、デザートとかは別にして、一皿で済ませちゃうもんな。その本の中に「小さなおかず」っていう項目があったけど、そんなもんドイツじゃ、ないんだって。
 そう思うと、つくづく日本の主婦は大変だと思う。品数が多くなきゃ満足しない旦那とかいるじゃない。「朝は和食にしろ」とかさ。
 ドイツは朝食にしたって、パンを切って、チーズやハムを並べるだけ。それは調理とはいわないでしょ。でもそれが習慣なんだから、不満に思う人なんかいないはず。
 だから、これを読んでくれている人の中で、もし奥さんやお母さんにそんなことを言っている人がいたら、あなた、それは贅沢なんですよ。

腐ってもパリはパリ?

2004.04.23 23:08

 先週から今週にかけて日本から友人がベルリンに遊びに来ていた。
 ヨーロッパは初めてという彼女。彼女の趣味からしてベルリンよりもパリのほうが好みなのでは、と思った私は、パリにも行くことを強く勧めた。その結果、2泊3日という短い日程だけれど、2人で一緒にパリに行くことになった。いや、もう行ってきた。

 私は昨年末にパリに旅行したばかり。なんだかこんなにしょっちゅうパリに行っていると、パリ好きだと思われそう。でも特に好きではない。確かに旅行するには、たくさん見所があって楽しいけれど、決して住みたくはない。
 まず物価が高い。ベルリンの安さに慣れている者としては、この高さはかなり厳しい。
 それから、人・建物の密度。パリはベルリンに比べて面積が狭いし、空き地が少ない。しかも旅行者が多い。長くいるとストレスが溜まりそう。
 あとは、前にも書いたけど、街中がデコラティブ過ぎるところかな。ベンチひとつとっても、いちいちアールヌーボーって感じの曲線。ま、それがパリ好きの人にとってはいいんだろうけどね。

 こうやっていろんなところを旅行するたびに、ベルリンは住みやすいよなあと思う。親切だけど、適度にほっておいてくれる人の距離感とか、成熟した文化がありながら今なお発展中の街の様子が、私にとっては心地いい。ベルリンに住んでいるドイツ人が以前言っていたけど、ベルリンは村のような地域が集まった、インターナショナルな都市なのだ。これが住みやすさの最大の理由なんじゃないかと思う。

 日本の雑誌を見ると、ヨーロッパといえば未だにパリの情報が圧倒的。やっぱり日本人にとって、パリは永遠の憧れなんだろうか。
 ベルリンが好きな私は、それを残念に思う。でも同時にちょっと安心したりもする。なぜなら、パリのように多くの旅行者がやってきたら、この快適さを保つことはたぶんできないだろうから。
 本当にその街のことを知りたい人がやってくるというのが、街にとっては幸せなのかもしれない。そういう意味で、ベルリンは恵まれているのではないだろうか。

久々のオープニングパーティ

2004.04.18 11:41

 金曜日に、知人の個展のオープニングパーティに行ってきた。前の家に住んでいたころは、同居人と一緒によく出かけたものだが、引っ越してからはご無沙汰だった。
 個展を開いた日本人女性の画家のユミさんとは、最近知り合ったばかり。初めて彼女の絵を見たときから何か心に引っかかるものがあって、縁あって知り合うことができた。こういうのって、うれしい。
 個展会場は、ヴェディング地区にあるギャラリー+バー+クラブが一体になったスペースで、ちょっとおもしろい感じ。パーティではエレクトリック・チェロの生演奏をひととき楽しんだ。

ユミさんの絵は以下のギャラリーで展示中です。
Galerie "Holz und Farben"
Prinzenallee58, 13359Berlin-Wedding
Oeffnungszeiten
Do.22.04, 29.04,06.05 19-22Uhr
http://www.holzundfarbe.de

あー、しんど

2004.04.13 23:33

 日本に帰ってたり、なんだかんだですっかりドイツ語の勉強がおろそかになっていた今日この頃。やる気はあるんだけどねえ、いつだって……。
 このままじゃいけないと、一念発起してまたまた学校でドイツ語の勉強を始めた。でも久々の授業はやっぱりきつい。集中力がもたなくて、途中で自分の世界に入っちゃう。語学の習得って大変だよなあ、としみじみ身にしみる。とはいえ、勉強しないと低下する一方だしねえ。大変でもやるしかないんだよねえ。ふー。

春の雨

2004.04.09 13:42

 今週は毎日雨が降っている。でもずっと降り続いているわけではなく、降ったりやんだり。「4月の天気はこうなんだ」とみんな言う。でもひと雨ごとに春になっていくようで悪くない。サーッと雨が降ると空気もリフレッシュされるし、なんとなんくロマンチック。
 ところで、今日金曜日から来週月曜日までイースターで4連休。この時期、帰省する人も多い。私の同居人も実家に帰っていて、私は家でひとりのんびり。さびしいけれど、こんなときがあってもいいか。

お金は大事だもんね

2004.04.05 11:03

 毎週のように蚤の市へ出かけている私。確か数日前に「今月は(も)切りつめなきゃ」とかここに書いていたはずなのに、どうも物欲がムラムラと。春はいろんな感情が湧き起こってくるものなのかしら。

 それでもって、買っちゃいましたー、メリタのグリーンのティーカップ。実は、先々週も蚤の市で見かけていたもので、そのときは私にとってはお高かったので買うのを見合わせていたのだ。でも、家に帰ってきてから「高いっていっても日本だったらもっと高いだろうし、そもそもベルリンだからこそ簡単に買えるんで、こういうときのためにお金はあるのでは」なんていろいろ考えてしまった。
 なので、今日見つけたときはちょっと迷ったものの(ここがビンボーくさいところでわれながら嫌になる)、やっぱり購入。うれしくなった。

 お金の使い方って、本当に考える。特に、今のようにエンゲル係数が異常に高い生活を送っているときはよけいに。食費のようにどうしても削れないものは仕方がない。それ以外の部分の、どこにどれだけお金を費やすかで、各人の人となりが出るというもの。
 私はたとえ1円でも、ほしくもないものにお金を払うのはいや。だから、「安いからとりあえず買っておこう、使うかどうかはわからないけど」ということはしない。福袋とかも全然ほしくない。
 逆に、今回のように多少高いと感じても、それがほしいと思ったら買ってしまう。それは自分にとって、いいお金の使い方なのだと思う(ことにしている)。

 だからこのティーカップはいいお買い物。カップと一緒に、私はちっちゃなハッピーも手に入れたのだ。

春が来た

2004.04.04 02:30

 日本では桜が満開と聞いたけど、ベルリンでも、ほらこの通り。
 最近暖かくなって、もうロングコートは着なくなった。日中はコートがなくても大丈夫なくらい。春だ、春だ。
 珍しく今日は夕立が降って、雨の匂いをかいだら、一気に夏が近づいてきた気すらした。

携帯買った

2004.04.01 12:44

 携帯をなくしちゃって、ないとやっぱり不便なので買うことにした。ドイツ人の友人に付き合ってもらって安いプリペイド式のものを購入。10オイロのプリペイドカードつきで、69オイロだった。予想外の手痛い出費。今月はきりつめなきゃ。
 ドイツでは月ぎめ契約の携帯だと、機種によっては本体1オイロとかで買えたりするけど(日本とおんなじね)、そのためには最低2年間契約しなくちゃいけなくて、そんな先のことなんかわかんない私には無理。
 プリペイドは機種代が高くつくかわりに、月々の基本料金もかからない。日本に帰国中のときとかは使わないから、無駄なお金を使わなくてすむ。もっとも長期でドイツに滞在することがわかっていれば、月ぎめ契約にしたほうがお得なはず。

 買ったものの、やり方を把握するのにこれまた時間がかかる。こういう機械モノを直感で扱える才能がある人はいい。残念ながら私にはなさそうだ。一通り使えるようになるまで数週間はかかると見た。