阿波踊りよ、ありがとう

2004.08.29 03:15

 このために帰ってきたんだから、私は。阿波踊りを見るために。
 今日28日(もう日付が変わっているので本当はきのうだが)は、最終日。天気が悪くて開催が危ぶまれたけど、なんとか最後まで持ちこたえてくれてよかった。

 阿波踊りの魅力は、口では説明できない。実際に見てくださいとしか言いようがない。
 好きな連をあげるのも無理。すばらしい連が多くて、一つに絞るなんて、とてもできない。
 踊りがうまい本格派の飛鳥連、森田のおじいちゃんを見るたび思わず目頭が熱くなる葵新連、苔作連、天水連のリズムを聞くとじっとしていられない。みんな心から楽しそう。その笑顔を見ていると、知らぬ間に私も笑っている。

 今日21時半の終了時刻を迎えたときは、感極まって涙ぐんだ。今年の夏は燃え尽きた。

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阿波踊りへの思いが断ち切れず

2004.08.26 23:56

 一時帰国した。
 この時期帰国するといったら、目的は阿波踊りしかないでしょう。さっそく今日は前夜祭。去年は友人の阿波踊りを見る同志がケータイメールで送ってくれた写真を見るに留まったが、今年は生だ。やっぱりこの音を、この振動を生で感じないと。

 その友人の阿波踊り同志だが、彼女はライターで、好きが高じて今年から阿波踊りのフリーペーパーの編集をすることに。タイトルは「AwaDama(あわあだま)」。
http://www.awaodori.tv/

 日本にいたころは彼女と2人で熱中していたが、私がベルリンでのんたら暮らしている間に、彼女はすっかり阿波踊りのプロになってしまった。

 その彼女が情報を知らせてくれて、私は今年、高円寺阿波踊りのサポーターになった。サポーターといっても、数千円の寄付をしてその代わりに桟敷席を一席分もらえるというものだけど、自分としてはこういう形で大好きな阿波踊りの一助になれたことがうれしい。
 最近の高円寺阿波踊りは、年を追うごとに大きくなっていってるらしい。、人気が出るのはいいことだけど、それに比例して警備も大変になるし、お金もかかる。今まで通りというわけにはいかなくなってくる。
 大好きな阿波踊りだから、これからもずっと続いてほしい。そのために自分がちょっとでもサポートできるなら、喜んでしたい。
 ちなみに私は阿波踊りは地べたに座って見るのがいちばんだと思っている。だから、この桟敷席は誰かにあげることにしよう。

人の恋愛沙汰で年月を知る

2004.08.24 23:58

 ここんとこ私の周りの人たちから、新しい恋がはじまりそうとか、彼氏と別れちゃったとかいう話を相次いで聞いた。こういう話題は国境がない。みんなおんなじようなことで盛り上がったり、落ち込んだりしてる。
 思えば2年前に私がベルリンに来て知り合ったカップルたちも、一部は別れて、新しいカップルが誕生したりしている。2年という月日は、人間関係が変化するのに十分な長さの時間なんだ、と、人の恋愛談義を聞いて実感した。いっつも人の話ばっかり聞いてるんだけど。

オリンピックはどこに?

2004.08.19 23:44

 日本のサイトとか見てるとオリンピック一色って感じ。でもベルリンではあんまり感じない。
 私はテレビを持ってないし、新聞も定期購読していないんで、自分から収集しないとまったく情報が入ってこないっていう環境にいるのは確か。でも、それにしても新聞とか見ても一面にオリンピックの写真がバーン、みたいのは少ない気がする。
 巷でもオリンピックの話題をしている人たちを、そんなに見かけないしねえ。サッカーのヨーロッパカップのときは、サッカー素人の私でも熱気を感じたものだけど。

 日本のサイトをしょっちゅう見るけど、そのたびに思うのは、どうでもいい情報が多いよなあ、ということ。オリンピックは重要だと思うけど、それと同じくらいの割合で、どうでもいい(少なくとも私にとっては)情報がごちゃごちゃ並んでて、こういうのが私は日本で気にくわなかったんだ、と思い出す。
 ここでの生活は、すっごくシンプル。自分にとって必要な情報は、集めればちゃんと入ってくるし。私は政治関連のライターじゃないし。このぐらいが心地いい。

お直しなしで履ける!

2004.08.16 02:54

 夏物一掃セールもそろそろ終わるこのごろ。
 普段は服などはめったに買わないのだけど、せっかくだからこの機会にちょっとのぞいてみるかと、お気に入りの店に行ってみると、奇跡的にXSサイズのパンツが1本残っていた。
 私は日本人から見ても背が低い。そんなだから、ドイツで自分に合ったボトムを見つけるなんてほとんど不可能に近い。でもこのXSのパンツなら、なんとかいけるかも。

 しかし、XSだからといって油断してはいけない。以前、同じ店ですっごくかわいいビキニが売っていて、水着を持っていなかった私は、この夏こそ買おうと(そのときマヨルカに行く予定もあったし)XSを試着してみた。
 そうしたら、上も下もぶっかぶか。下はまあいいとしても、上までガバガバだったのには、ちょっとショックだった。まあ、いつの間にこんなに小さくなってしまったの、私の胸(本当に、昔はもうちょっと豊かだったのに)。

 それはいいとして、そのXSのパンツ。はいてみたら、本来は6分丈ぐらいの長さが、8分丈ぐらいでなんとかおさまった。ウエストもOKだ。しかもセールで50パーセントオフ。これを逃す手はないでしょ。
 かくして、めでたくワードローブに新顔が増えた。今度は子供服を狙ってみようかと思案中。

仕事をやっていてよかった

2004.08.10 16:45

 私が編集やライターという仕事をするようになったのには、強いきっかけはない。

 就職活動時期になって、それまで将来のことなど何にも考えていなかった私は(今もそうだけど)、いきなり窮地に立たされた。
 それまで漠然と「世の中のほとんどの人がしているお勤めというものを、自分もやるべきだ」と考えてはいたけど、いざ会社案内とかを取り寄せてみると、全然興味がわかない。その中で、なんとなくおもしろそうに感じたのが出版の仕事だった。
 いくつかの出版社を受けて、唯一受かった会社に滑り込み、その後退社したり、また別の出版社に入ったりを繰り返して、これまで来た。

 仕事が好きだとは特別思っていない。この仕事をやめるべき理由があれば、いつやめてもいいと思ってきた。キャリアウーマンなんて言葉も、自分には関係ないものだ。

 それでも、どういうわけか今までこの仕事を続けてきている。いくら自分が仕事をしたいと思っても、それを与えてくれる人たちがいなければ不可能だ。だから、いま私がこうして働けるのも、仕事を与えてくれるみなさんのおかげなのだ。

 そして、新しい依頼をいただいたとき、明らかに活気づいている自分がいる。

 なんで急にこんなことを書くかというと、この仕事のおかげで私はドイツにいられるようになったから。
 ベルリンで暮らしたいという単純な思いと、これまで続けてこられた仕事がつながった。うれしいし、改めてみなさんに感謝している。

水が流れる街はいい

2004.08.08 15:27

 水の都はヴェネツィアだけじゃない。
 実はベルリンだって川と運河が街なかを流れているし、南ドイツの中都市、バンベルクもそう。
 せっかく家族がドイツにやってきたので(妹は一足先に帰ってしまったが)、旅行しようということで、行った先がバンベルク。オレンジ色の屋根瓦や、あちこちの街角にあるイエス・マリア像に、ベルリンに慣れていた私は異国情緒を感じてしまった。ちょっと北イタリアにいるような雰囲気だった。
 日本からドイツに旅行に来ると、バンベルクまではなかなか来ないと思うけど、時間に余裕のある人はぜひ。おすすめ。

クボタ家全員集合

2004.08.03 23:58

 非常にプライベートな話ですが、いまうちの家族が、ベルリンに大集合しています。親が私のところに来るのは初めて。こう話すと「親孝行ですね」とってくださる方もいるけど、逆、逆。親が来たからこそ食事の内容がグレードアップしたりして、ホクホクなのだ。このままだと太りそう。
 明日からはドイツ国内をちょっとだけめぐる予定。このぐらい親にプレゼントしようと思ってもおかしくないのだけど、現実には私がこの旅行をプレゼントしてもらっているのだった。