もうすぐ2005年

2004.12.31 18:52

 日本ではもう年が明けましたが、ドイツではあともうちょっと時間があります。

 この1年は速かった。いろんなことがあって、1年前の出来事がもう遠い昔のよう。
 コペンハーゲンに旅行しているときに津波の災害を知り、CNNが流す映像を繰り返し見ていた。こういう災害や、大きな事件があるたびに、いま生きていることの方が不思議に思えてくる。
 あらためて、私がいまできることをやっていかなくてはと思う。何をどれだけできるかは自分次第。でも、自分一人で生きているわけじゃなくて、いつも力を貸してくれる周りの人たちがいる。クボマガ読者のみなさんも、そう。
 そうやって、私の人生に、大なり小なりかかわっている人たちに感謝。来年もどうかよろしく。

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寒い、高いのコペンハーゲン

2004.12.29 23:55

 コペンハーゲンに行ってきた。3日間の旅行。
 ストックホルム、オスロ、ヘルシンキには6〜7年前に行ったことがあって、どこもすごく気に入った。そのときコペンハーゲンだけ行きそびれていたので、前々から行きたいと思っていたのだ。

 行きはちょうどいいフライトがなくて、列車で行くことにした。ベルリンからハンブルクまで出て、そこでコペンハーゲン行きへ乗り換え、計6時間半。ドイツからコペンハーゲンの間には海があって、当然そこを渡ることになる。しかし、そんなことをまったく考えずに乗っていたら、国境を越えてしばらくしたあたりで、列車がどっかの中に入り込んだ。ほかの乗客がコートを着はじめたな〜と思ったら、そこはもう船の中だった。列車ごと乗船していたのだ。すごい。こんな思いものを載っけて、船ってよく浮いてるよな。
 船ではデッキに出たり、軽く食事したりで、なんかちょいリッチな気分。列車の旅もいいもんだ。風情がある。

 コペンハーゲンの印象は、寒い&高い。ベルリンより寒く、ベルリンより物価が高い。日本よりも高い。値段を見ては日本円に換算し、「高っ。ここには住めないな」の連発。
 街歩きをしても、30分と外に出ていられない。歩く、カフェに避難、トイレ、歩く、デパートに避難、トイレ、歩く、カフェって感じで、お腹はガボガボだわ、トイレは近くなるわ、金はなくなるわでかなり難儀だった。それでもかわいくてきれいなお店がたくさんあって、歩くのは楽しかった。
 街往く女の人は、ベルリンよりももうちょっとフェミニンでこぎれいにしている。ヨーロッパの他の都市に行くたびに、どうしてベルリンはファッションはだめなのだろうかといつも思う。ドイツ人は建物などの大きいものを作るのは得意だが、ファッションのような小さくて、かわいいもの、繊細なものを創造するのが苦手だ。
 
 大好きな北欧の家具も見てきた。買っても運べないし、買う余裕もないので、目の保養だけにとどめておく。「もし百万円あったら何を買う?」などと思いながら、北欧デザイングッズをたくさん売っているデパート(私はここを勝手に「リビナヤマギワ」と呼んでいた)を見て回った。
 北欧デザインは、シンプルでモダンで美しい。でも最近は、あまりに端正な美しさが自分には合っていないように思えてきた。仮に1千万円あったとしても、北欧テイストのインテリアにはしないような気がする。

 そんなこんなで街を歩いてカフェで暖を取り、トイレに行って3日間は過ぎた。年末年始はいつものようにベルリンで。

キャンドル効果

2004.12.24 23:37

 クリスマス。特別なグッズは買わないけど、今年はたまたまみつけたかわいい花屋さんで、これまたかわいいキャンドルアレンジが売っていたので買ったのだ。アドベント(クリスマス前からさかのぼって4週間前からの日曜日)ごとにちょっとずつ点して楽しんでいた。
 キャンドルというのは、非常に落ち着いていい。日本ではあんまり使っていないと思うけど、ドイツでは自宅やカフェ・レストランにキャンドルが当然のごとく置いてある。炎の揺らめきを見ていると安らぐし、部屋の雰囲気も暖かくなる。
 暖房の効いた部屋でキャンドルの炎を眺めながらゆったりとしていると、心地いいってこういうことだよなーと、思えてくる。
 キャンドルの炎を消した後は、ロウの匂いが残る。これもまた好き。

頼もしき日本人美容師さん

2004.12.21 11:27

 ベルリン在住の日本人で、ヘアカットにお困りの方、朗報! 
 丁寧にカットしてくれる日本人の美容師さんがいると聞いて、今日初めてお願いしたら、よかった。これまでさんざんベルリンのカット&ゴーに行ってた私だけど、やっぱり日本人の髪は日本人美容師さんに任せるのがいちばんいい。ほしかった毛先の軽さも出て、うれしい。しかも料金が手頃。私は20ユーロで切ってもらった。
 「私も!」という方は、info@kubomaga.comへメールください。連絡先をお知らせします。

買う飲む乗る

2004.12.18 21:47

 ニュールンベルクのクリスマス市には行ってきたけど、ベルリンのはまだちゃんと見ていなかった。ぼやぼやしてたら終わっちゃうと思って、ちょっと繰り出してきた。
 クリスマス市は、いろんな種類のスタンドを見るのも楽しいけど、子どもたちにとってはむしろ移動式遊園地が楽しいんじゃないのかなあ。スペースにもよりけりだけど、たいがいちっちゃな移動式遊園地が一緒にある。子どもたちは観覧車やカルーセルに乗って楽しみ、大人たちはグリューヴァイン(スパイス入りのホット赤ワイン)で暖を取る、というのが典型的なクリスマス市の情景だ。
 私はこの日、体調がすぐれなかったので、グリューヴァインの代わりにカカオを飲んで帰ってきた。でも好物のブラートヴルスト(焼きソーセージ)は、しっかりと食べてきたのだった。

何がメトロなんだ

2004.12.13 23:48

 きのうからベルリンの市内交通が変わった。
 これまでのバス・路面電車の一部の路線がメトロバス・メトロトラムと名称を変え、路線名も変更になった。また、地下鉄もこれまでのU1路線が、新しくU3という路線になって、旧U15がU1になったりしている(確かそう)。
 
 私はこういうのは好きではない。地下鉄の路線が増えたり、変更になったりするのは、慣れれば済むこと。問題はメトロの出現だ。

 今までの市内交通は、Sバーン(電車)、Uバーン(地下鉄)、バス、トラム(路面電車)という4つに分かれていて、S1とかU2とかいうように、各交通手段ごとに路線番号がついていた。
 それが、メトロ導入後は、普通のバスやトラムがある一方で、メトロのバス、トラムもあるから、わけがわからない。たとえば、これまでトラムの52と53番路線だったものは、きのうから両方ともM1路線に変わった。その一方で、トラムの50路線はメトロにならずに、相変わらずトラム50のままだ。
 で、メトロになったからといって、見かけは普通のトラムと同じ。何がメトロなんだ。調べてみないと違いがわからない。

 要は、一つの交通手段に対して、一つの呼び方に限定してほしいわけ。見かけはどっちもバスなのに、片方はただのバスでもう片方はメトロバスじゃ、混乱するだけ。
 公共の施設は、わかりやすいに限る。なんでわざわざわかりにくくするのか、BVG(市内交通の会社)の考えていることはわからん。

2度目のニュールンベルク

2004.12.09 23:03

 ニュールンベルクに行ってきた。
 この時期行くとしたら、目的はクリスマス市をおいてほかにない。2年前にも行ったけど、今年も機会があってまた行くことができた。
 さすが観光名所だけあって、旅行者がいっぱい。日本人もよく見かけた。ベルリンでは日本人観光客は少ないから、なんか新鮮だった。

 ニュールンベルクは南ドイツなので、ベルリンとはかなり雰囲気が違う。市で売っているものも、見たことがないものがあった。たとえば乾燥プラムで作った人形とか。もちろん、名物のニュールンベルクの焼きソーセージも食べてきた。相変わらずうまかったけど、期待していたほどではなかったなあ。私の思い入れが強すぎたせいなのか、最近食事内容が変わってきたせいなのか。ちょっと残念。

 ドイツを旅行するなら夏がおすすめだけど、冬はクリスマスという楽しみがあるから、それもまたいいのかも。でも、クリスマス市をねらうなら、12月の早いうちに来るのがおすすめ。24日にはもう終わっちゃうからね。

飾りは一緒

2004.12.05 23:52

 11月終わり頃から、花屋ではクリスマス用の飾りを売っている。
 一般的なのはアドベントクランツ。アドベントというのは、クリスマス前からさかのぼって4週間前の日曜日が第1アドベント。今日が第2というふうにして、第4まである。で、アドベントクランツというのは、常緑樹の葉で作ったリース(壁に掛けるのではなく、テーブルに置く)の上にろうそくが4本たっているもの。アドベントがくるごとにろうそくを1本ずつ点けていくという習慣がある。
 そのほか、ツリー用のもみの木を売っている市とか、いろいろ。
 常緑樹ということで、松も飾りに使われるらしい。松に赤い実なんかつけたら、これ、まんま正月のお飾りでしょうが。同じ冬のお祝いってことで、ま、一緒か。

おいしいファッションショー

2004.12.03 23:38

 いやー、しばらく余裕のない日が続いてて、気がついたら12月も、もう3日。しばらく更新してなくて申し訳ないです。これからはトントンと行く(予定)ので、どうかまた見てください。

 で、この前の月曜にはファッションショーを見に行った。エスモードっていうファッション専門学校、日本にもあるでしょ。そのベルリン校が”ブーランジェリー〜パティスリー”をテーマに、生徒たちのファッションショーを開いたというもの。
 おもしろかった。テーマがテーマだけに、張りぼてのようなものに入って、まんま”欽ちゃんの仮装大賞”状態だったり、かと思えば、すっごいシックなドレスもあったりで、いろいろ。生徒たちは、やせててかわいい子が多かったので、やっぱファッション系だけあるなーと妙に感心した。
 ショーの後はパーティー。衣装をつけて、モデルウォーキングで歩いたステージの上は、一転してダンスフロアに。いいよなあ、こういうノリ。