今日はベルリン市民マラソンが開催されました。あの高橋尚子選手が出場したので、テレビでご覧になった方も多いでしょう。
私は、日本ではマラソンってテレビでしか見たことがなくて、生で応援するのは今日が初めて。高橋選手は昨年に引き続き見事優勝。ゴール地点では「君が代」が流れてました。なんかこういうのを外国で聞くと、しみじみ自分は日本人だと思ってしまいますね。
で、高橋選手はもちろんすごかったのですが、実はマラソンの面白さというのは優勝選手がゴールした後から始まるものだと、今日見て思いました。日本では高橋選手を中心に放送していますから、高橋選手がゴールしたらそこで番組も終了ですが、この大会のもう一人の主役は実は市民ランナー一人ひとり。なんといっても「市民マラソン」なわけですから、走ってる人はほとんどが一般市民なわけです。
高橋選手がたった2時間21分で駆け抜けてしまったその距離を、みんなは4時間も5時間もかけて走るんです。ゴール前の様子は、そりゃ面白かったですよ。
観衆に、携帯していた使い捨てカメラを渡して、ゴール前の自分を撮ってくれと頼むランナー、仮装で走る人、観衆の一人ひとりに手をタッチしながら盛り上がるランナー、5人家族全員が手をつないで同時にゴールしたり、中には感極まって泣き出す人も。
そんなゆる〜い空気がマラソン大会にあったなんて、私は今日まで知らなかった。このユルさがとってもいいんですよ。ほんとに。
ところで私は今大会、ほんのちょっとだけラジオの放送に係わらせてもらいました。ほんとに少しだけ、しゃべらせてもらう機会をいただいたのです。ああ、でも慣れないことはするもんじゃないですね。もう全然ダメでした。やっぱり私は字を書くほうがいいみたい。そんなこんなで、楽しくもあり、ほろ苦さもある特別な経験をした一日でした。