ベルリンの表参道

2002.11.28 23:30

 クリスマスディスプレイをもう一発。ブランデンブルク門からベルリン大聖堂までまっすぐに伸びている道、ウンター・デン・リンデン(森鴎外でおなじみ)。左右の街路樹にイルミネーションが施されていて、とてもきれい。でも枝の先まで明かりがついてないのよ。本当はもっと大きいのに、これじゃ、なんか小枝みたい。なんでだろ。新手の節電?

 でも、これを見て東京の表参道を思い出した。地元住民の反対とかもあって今はなくなってしまったけど、あの表参道のイルミネーションはきれいで大好きだった。その頃働いていた会社が原宿にあって、仕事帰りにはいつも光の中を歩いて帰っていたものだ。そのひとときが、とてもうれしかった。
 そういえば、仕事が終わってくたびれて歩いていたときに、デート中の友だちとイルミネーションの下でばったり、なんてこともあったっけ。
 あー、懐かしい。ちょっとだけ思い出す、東京のクリスマス。

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クリスマスがやってくる

2002.11.26 23:35

 日本でももう、クリスマスディスプレイが見られますよね、きっと。
 ベルリンでも始まってます。これは、ベルリン一の老舗高級デパート、KaDeWe(カーデーヴェー)のクリスマスディスプレイ。こうして見ると、けっこう地味かも。日本のほうがもっと派手じゃないかな。どう?

夜の蜂の巣

2002.11.25 21:33

 ポツダム広場のDB(ドイツ鉄道)ビル。
 昼に見るとただのビルだけど、夜見るとなかなかきれい。でも、ずっと見てると怖くなる。細かい窓の仕切りが蜂の巣みたい。だとすると、中の人々は働きバチか。

いわゆるこれが表札

2002.11.22 22:35

 この前、ドイツのドアが自動ロックだという話をしたけど、鍵を持ってない人はどうしたらいいのか?という疑問が当然出るはず。その答え。入口のインターホンで中の人と話して、自動ロックを解除してもらって入る。日本のマンションとおんなじでしょ。
 ベルリンの中心地は4、5階建ての集合住宅が主なので、建物全体の入口の脇にインターホンがある。そこには住人の名前がずらっと並んでいて、それぞれの脇にはボタンがあるから、そこを押すと中の人とつながる。
 たとえば私が友人の家を訪問するとき。名前が書いてある脇のボタンを押すと、インターホンで友人が出てくる。そこで「来ました〜」とか告げると、友人が家の中からボタンを押して、ドアのロックを解除してくれる。解除中はブザーがビーッと鳴るので、音がしている間にすかさず入るのが大切。ぼんやりしてると入りそびれちゃうから注意。
 だから、玄関には日本の表札のような、あんな立派なものはない。ただ名前が並んでいるだけ。

ドイツは鍵社会

2002.11.19 18:26

 日本にいる友人から「ドイツは鍵だらけって本当?」って聞かれて、そういえばそうだよなーと思った。私が鍵にまつわるエピソードを話したら「えええっ???」と驚いていた。せっかくだから、みなさんにも鍵の話をおすそ分け。

 いま私は、ホストファミリーの家にお世話になっている。私の部屋には電話があって、私専用に使えることになっている。もちろん、費用は自分持ち。だから、私以外の第三者が使えないように、鍵がかかるのだ。
 写真ではちょっと見にくいけど、ダイヤルの上、ちょうど受話器の陰になっている部分に小さな鍵穴があるのがわかるかな。ここに鍵を入れてきゅっと斜めに回すとロックされて発信ができない仕組みになっている。だから、ほかの人は使えない。実用的。
 ただ、鍵がかかる電話が一般的かといわれれば、必ずしもそうとはいえないと思うけど。この家は、私のような語学学校の生徒をたくさん受け入れているので、こういう電話機を入れてるのかもしれない。

 日本はひと昔前まで、またはいまでも田舎なら、近くに出かけるときなんかは平気で家の鍵をかけずに行ってたはず。ドイツじゃそれは不可能。だって、ドアが閉まった瞬間、自動的にロックされちゃうから。うっかり鍵を持たずに出かけると、締め出されるはめになる。中に誰かいればいいけど、誰もいなくて自分も鍵を持ってなかったら……もう、管理人を呼ぶしかない。大変なんだ、これやると。私は子どもの頃にこの失態をしでかして、えらい怒られた覚えがある。何はなくとも鍵を持て。これがドイツの掟。

一面に

2002.11.15 18:35

 前回の続き。かまぼこの断面のような壁面は絵を描くのにうってつけ。というわけで、壁面広告があちこちにある。これも日本ではなじみのない光景。

すっぱりと

2002.11.12 20:12

 前回の、建物同士がくっついて建っている話の続き。一連の建物のはじっこは、写真のような状態。まるで、かまぼこを切ったみたいにすっぱりとしてるでしょ。ちょっとおもしろい。この「すっぱり」は、日本じゃありえないと思うけど。

ぴったりと

2002.11.10 20:20

 東京に住んだことのあるドイツ人の知人が、「ベルリンは建物同士がぴったりとつながっていて、間に道がない。東京では建物と建物の間に道があって、人が行き来できるようになっている」といっていて、なるほどなあ、と思った。
 確かにその通り。ベルリン中心部の建物は集合住宅が基本で、5、6階建てくらいの建物がぴったりとつながって建っている。まるで高い塀のよう。それが通り沿いにずーっとつながっているわけだから、その威圧感たるや、ものすごい。隙間がないんだから。
 日本人の私から見れば、違う建物同士がくっついて建っているほうが不思議。普通、違う建物だったら、間をあけて建てるでしょうに。

ラクガキ天国

2002.11.08 23:52

 ベルリンは本当に落書きだらけ。すさまじい。中には、いったいこんなところにどうやって書いたの?と思えるような高い場所にもあったりします。
 きれいな建物とかを見ると書かずにはいられないんでしょうか。それってちょっと画家魂入ってますね。
 これだけたくさんあるんだから、一度くらい書いてるところを見てもよさそうなものだけど、残念ながらそれはなし。

口ぽかんで乾燥注意報

2002.11.05 23:53

 以前日本のテレビで、日本人はみんな口呼吸をしていて健康によくない、というような内容をやっていた。西洋人は鼻呼吸らしい。純粋ジャパニーズの私はもちろん口呼吸。油断してると必ず口があいている。
 今はすっかりよくなったけど、先週一時期のどが痛くなったときがあった。やばい、と思ってドラッグストアでシロップを買った。そこで思い出したのが口呼吸。寝てるときも口あいてるから、朝、目が覚めると口の中がカラッカラなのよね。すっかり乾燥してそこからのどを痛めてしまう。
 風邪予防にはまず鼻呼吸から、ってことかな。でも子どものときからアレルギー性鼻炎持ちの私は、鼻がすっきりと通ってることが少ないのだ。鼻だけで息してたら、呼吸困難で死んじゃうぞ。

こっちの自販機

2002.11.03 23:57

 とにかくドイツのあらゆるものは、ゴツいデカい重いという印象があります。やっぱり重厚長大の象徴、車産業が得意な国だからでしょうかね。自販機までもがそうなんですよね。
 日本ほど多くはないですけど、ドイツにも自販機はあります。タバコとか、お菓子とか。それが見事にどれもゴツい。日本のに見慣れてたら「えっ、これ自販機?」て感じかもしれません。
 この前ベルリンのZoo駅に行ったらジュースの自販機があって、でもどっか変。何がおかしいんだろうと考えてたら、それ、日本のだったんです。きれいで繊細で華奢。そして軽っちくて安っぽい。それが日本。ドイツとは対照的だなあ。

枯れ〜葉よ〜

2002.11.01 16:40

 ベルリンの道路には街路樹がつきもの。たいがい広葉樹で、秋になるとひらひらと舞い落ちる姿は、なんかちょっと、日本で桜が散るのに通ずるものがありますね。でも、日本だと桜が散ると初夏になってどんどんアクティブになっていくのに、こっちは暗くなる一方。しかも道に落ち葉がつもって、べっちゃべちゃ。道路が土だったら、いい堆肥になるんだけどねえ。
 しかも、道路には犬のフンが多いときてる。踏まれて茶色くなった枯葉と区別がつかなくなって、うっかり踏む危険性が大。でも注意するのもだんだん面倒くさくなってきて、しまいにゃ「ま、いっか〜」って気になってくる。
 枯葉は舞い降りるまでは美しい。でも一度散ればゴミと化す。なんか、女の人の長い髪と似てますな、そういう意味で。