意識するカラダ

2004.03.30 01:57

 週末、ダンスを観にいった。ダンスといっても、いわゆる振り付けがあるダンスじゃなくて、体の動きを見せるもの。こういうのをなんて呼べばいいんだか、いっつも困るけど、とにかくそういうもの。
 ダンサーの人たちを見るたびに、つくづくこの人たちの体と動きのすべてに意識が行き渡っているんだなあと思う。体が本当にきれい。自分のような、体に対してまったく無自覚の人間とは、同じヒトの体とは思えない。
 公演が終わった後は、会場が飲み会の場と化した。ステージは小さめなのだが、その手前に部屋が二つほどばかりあり、バーコーナーがあるので、そこで飲めるのだ。こういう会場は日本にはなかなかないかも。ホールなんだけど、外からじゃなんだかわからないもの。日本の施設って、なんでもわかりやすいから。

 そういえば、日曜からヨーロッパは夏時間になって、日本より7時間遅れ。もちろん私はそんなことを忘れていて、パソコンを立ち上げたらいきなり1時間早くなっているので気がついた。

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恋愛の悩みじゃないのだが

2004.03.27 13:55

 最近、気になる人がふたりほどいる。どちらも仕事がらみで出会った女の人なのだが、ちょっと話してみておもしろそうだなあと感じた。もっとこの人と話してみたいなあ、と思うのだけれど、もう会う機会もたぶんない。どうしたらいいんだろう、こんなとき。「会いたいです」なんていきなりいったら、たぶん引いちゃうよなあ、向こうは。あーあ。

8時間遅れの不利

2004.03.23 20:46

 いったいどうしたことか、先週来いろんなことが次々とおきて、めまぐるしい。仕事だったり、プライベートな出来事だったり……。ものすごい速さで東京での暮らしが遠ざかっていく。自分の頭が現実のスピードについていけなくなる。こんなに忙しいのって、ベルリンに来てからはじめて。
 しかも、こっちに来てからはすっかりベルリンペースで、日本にいたときのようには働けない。もともと私はせっかちなたちだし、仕事も集中してやるほうだと思うけど、なんせここはベルリンだから。
 それでも、当然仕事の締め切りなどは常に頭から離れない。でも私がやらせていただいている仕事は、日本からの依頼。締め切りは日本時間。ここで時差が問題になってくる。ヨーロッパはいま冬時間で、日本よりも8時間遅い。なんだかその分猶予時間が少ない気がする。でも1日の時間はどこでも24時間なんだから、これって気のせいか。

インフラ復旧

2004.03.19 09:18

 とりあえず普通に通信ができるようになってホッ。最近めずらしく日本からたくさんお仕事をいただいていたので、メールができなくてどうしようかと思ってた。いやー、死活問題よ、ほんと。連絡が遅れたりして、各所に迷惑をかけてしまった。相変わらず携帯はなくしたままだけど。
 今回のことでしみじみ実感したけど、私の仕事(ライターね)は現代の発達した通信技術によって成り立っているわけで、ひとたびそれが使えなくなると、たちまち何もできなくなってしまう、本当にもろいものなのね。

最悪

2004.03.16 10:01

 我が家は普通電話回線だったのだが、私も同居人もよくネットを使うので、
ISDNに移行しようと決定。快適な通信生活ができるはずが、ISDNに契約が変わる日から、いきなり電話が使えなくなった。
 電話ができないと話にならない。日本と頻繁に連絡をやり取りする私にとっては死んだも同然。
 恐ろしいことに災難は続く。なんと携帯をなくしてしまったのだ。信じられない。誰も私にコンタクトを取れない状況。
 と思っていたら、電話回線は復旧。家の電話はつながるようになった。でも私のパソコンはISDNではつながらない。とりあえず普通電話回線を使って、必要最低限なんとかしのいでいる。そういうわけで、ご迷惑をおかけしています。すみません。

街と生活

2004.03.07 09:10

 日本で安い和食器を見つけたので、ベルリンで使えるかなと思っていくつか買ってきた。こっちでも和食器を買えることは買えるけど、なかなか趣味に合うものがないから。
 ところが、ベルリンの家に帰ってきたとたんに「違う」と激しく思った。やっぱりこの空間じゃあ、決定的に和モノが合わない。空気に馴染まないのだ。
 その街にはその街の空気があって、そこに日本のものを持ち込んでもやっぱり違和感がある。生活パターンも同じで、ここでは日本のように暮らせないし、日本でベルリンのように生活するのも無理なのだ。
 だから、自分がいる場所にあわせるのが、無理なく自然で体によさそう。食器も生活パターンも。

イチからはじめる気持ちで

2004.03.04 15:06

 ベルリンに戻ってきたら、すっかり日が伸びているんでびっくりした。おまけに日差しも強くなっている。私が日本でなんだかんだしているうちに、こっちはこっちで時間が進んでいたわけだ。当たり前だけど。

 東京にいたときはほとんど家で過ごしていて、すっかりそのペースに慣れてしまった。三度三度ごはんを作って、食べて、片付けて、ときどき掃除する。夜になったら同居人が帰ってきて、その日にあったとりとめのないことを話す。お仕事をいただけば、やる。
 その生活が私にとっては心地よかった。そのうちベルリンに帰る日が近づいて思った。なんでこの生活をこのまま続けないんだろう、この生活を邪魔するものは何もないのに、と。

 ベルリンでは私は好きなことばかりしている。でも、電話で話す私の声を、不安定そうに聞こえる、といった人がいる。
 そうかもしれない。ここでは私は一人だと強く思う。もちろん、大切な友だちはいるし、助けてくれる人もいる。私がこうしてベルリン生活を送れているのも、みんなのおかげだと思う。だけどここでは私は一人だ。この感情は日本では決して感じないものだ。
 それなのにまたベルリンに来た。それは自分で決めたことだ。これから先、ここでどういうふうに進んでいくのか正直わからないのだけれど、私はここにいることを選んだのだ。
 ベルリンでは日本に帰る直前に引っ越したばかりで、まだ何の整備もできていないことをここに帰ってきて思い出した。新しい家のこともまだよく把握していなかったんだっけ。ここでいっぺん、仕切り直しだ。

サヨナラトーキョー

2004.03.02 14:56

 このコーナーを読んでいただいている方の中には「こいつはいったいいつまで日本にいるんだよ」と思っていらっしゃる方もいることでしょう。
 はい、今日これからベルリンへ帰ります。
 今回の滞在は前回のときとはまったく気分が違った。まあ、帰ってきた理由が理由だったし、たった6週間しかいなかったのにお葬式に2回も出てしまったし。
 今はなんだかすっかり東京に落ち着いてしまって、私はなんでベルリンに帰るんだろう、とさえ思ってしまう。
 とはいえ、東京にいたところで何かをしようという気にならない。
 だからやっぱり今はベルリンにいることにします。もうちょっと。満足いくまで。あんまり日本にいたんで、ドイツ語もだいぶ怪しくなってきてるしね(ま、もともと私のドイツ語は怪しさ満点だったっけ!)。
 東京で会えたり、話せたりできたみなさん、感謝してます。
 そんなわけで、次回はまたベルリンから。