ドイツのケーキというのは、天板に生地をガーッと流して、オーブンで焼き、焼きあがった生地のうえに一気にジャムを塗ったりクリームを塗ったりしたものを、最後に四角く切ってそのまま並べて売っているのが一般的。こういうのをブレヒクーヘンという。大きくて食べ甲斐はあるけど、日本人の感覚からしてみれば大雑把な代物。
そこへいくと、フランスのケーキは一つ一つ小さな型で作って、デコレーションもきれいで立体的。
どうみてもフランスのほうが見た目も味も上だろうと思うのだが、ドイツ人にとってはどうもそうではないらしい。
ドイツオリジナルのものは何があるかなあ、という話をしていたときにドイツ人が「ブレヒクーヘンはフランスにはないんだ。あれはドイツだけのもの」と威張りが半分入っているトーンで語っていた。なんか誇らしそう。ってことはブレヒクーヘンのほうがレベルが上だと思っているのか?
いや、フランス人はこんなザッパーなもの作らないって。食にはこだわりありそうだもの。
このあたりのドイツ人の感覚というのを、私はもっと突き詰めてみたい。
ところで前回みなさんにお尋ねしたキバチ調査ですが、数名の方からお返事をいただきました!どうもありがとうございます。もうちょっとまとまったところで、いったんご報告します。まだまだメールを受け付けますので、どうかご協力を。詳しくは前回のこのコーナーをご覧ください。