2度目のCSD

2004.06.26 23:51

 昨年に引き続き。今年も見に行ってしまったCSD(クリストファー・ストリート・デイ)のパレード。うっすらと頭痛がしていたにもかかわらず、なんであんな大音量を出しているものにわざわざ行ってしまったんだろう。別にゲイが好きというわけではないのに。そんな状態だったから、さっと見て、とっとと帰ってきてしまった。
 昨年、このパレードがあった日は、もっと暑くて夏!って感じだったのに、今年はめっきり涼しい。吹く風が冷たくて、上着を着ててもまだ寒い。毎日灰色の雲が垂れ込めてて、これじゃあ秋じゃん、と思ってしまう。

 そのせいか最近かなりだるくて無気力。やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、全然やる気が起きない。それで、各所に迷惑をかけてしまったりしている。申し訳ない。このクボマガの更新がちょっと間が空いたのは、そういうせいだったからです。すみません。
 とにかく、夏が来てほしい……。

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夏の始まりは音楽とともに

2004.06.21 23:10

 今日6月21日は夏の始まりの日とされている。要するに日本でいうところの夏至。今は日没がだいたい9時半ごろ。
 この日は夏の到来を祝って、ベルリン各地で音楽祭が開かれる。バンドの生演奏が、あるところではストリートで、またあるところでは公園で、クラブで行なわれる。もともとは1982年にパリで始まったイベントだそうだけど、ベルリンでもすっかり定番行事になっている。
 わずかな夏だからこそ、こういうお祭りが大切なのよね。だって、本当に夏はあっという間に過ぎていってしまうから。

ご来店ありがとうございました

2004.06.18 23:25

 前回お知らせしたカフェしらゆきですが、悪天候とサッカーのヨーロッパカップ開催日だったにもかかわらず、たくさんの人に来ていただいて、本当にうれしかったです。この場を借りて、ご来店いただいたみなさま、ありがとうございました!

 開店前は、いったいどのくらいのお客さんが来てくれるのかすごく不安で。事前のPRは知人・友人を中心にしているものの、超押しの弱い私は営業が苦手。心の中では、すっごく来てほしいな〜と思ってても、なかなかそうはいえなくてねえ。
 そんな状況で当日を迎えて、開店時間になったら滝のような雨。これじゃあ、外に出る気も失せるなあ、ついてないなあ、なんてちょっと落ち込んでいたところ、ほどなくお客さんが次々と。感激しました。

 喜びはもうひとつ。しらゆきを通じて新たに知り合った人たちもいて、そういう場を提供できたというのがうれしい。
 私はよくベルリンのカフェを取材するのだけど、その際いろんなオーナーたちがよく口にするのが「カフェは人が集う場所」ということ。本当にそうだと思う。人々が集まって、そこからまた新たな輪が広がって……というのがおもしろい。こういうのがいわゆるカフェ文化なのかなあ、と。

 このカフェしらゆきは、私と友人とのまったくの趣味のプロジェクト。これからも2人でしらゆきの活動はしていくので、またこの場で告知することもあると思います。
 それにしても、こういう趣味にエネルギーを注げるということは幸せなことです。そういう生活が送れるのも、ベルリンという街だからかもしれません。

「しらゆき」で会いましょう

2004.06.14 23:34

 確か去年の秋ごろに、1日限定おうちカフェというのを開いたとこのコーナーで書きましたが、またやります! 今度はギャラリーを借りられることになりました。やっぱり以前クボマガで紹介したことのある裕美さんの絵を見ながら、抹茶ケーキや生春巻き、お茶などをお楽しみください。

日時:6月17日(木)18時〜22時
場所:Galerie RS21
Richard- Sorgestr.21
10249 Berlin F'shain
Tel:030-42017174

 地下鉄U5のFrankfurter Torが最寄り駅です。駅出口に面したKarl-Marx-Allee沿いにKosmosという映画館があります。その映画館の背後にあるのがRichard- Sorgestr.です。

 ベルリン在住のクボマガ読者のみなさま、ぜひカフェ「しらゆき」でお会いしましょう!
 私はフロアでウェイトレスをしているので、読者の方はぜひお声をおかけください。といっても、読者限定サービスはないんですけどね……。

言葉の限界

2004.06.12 02:47

 以前このコーナーで、地下鉄U2線のアレキサンダープラッツ駅にて旧東ドイツを意味する”DDR”の3文字がいろんなロゴになって並んでいる様子を紹介したけれど、ちょっと前から新しい展示に入れ替わった。
 今度は広告について語ったアートで、ひたすら文字が並んでいる。
 それを見て思ったのだけど、言葉はその言語を習得していないと伝わってこない。私も羅列された言葉を読んで、わからないことが多い。その時点で、制作者の意図は私には伝わってこない。
 これが前回の”DDR”みたいなロゴだったら、一発で伝わってくるのに。言葉の限界というのか、弱さというのか。自分も言葉に関する仕事をしているだけに、無念に感じた。

なんでわざわざ

2004.06.08 23:19

 おいおい、ビーチバレーって、道端でするもんじゃないだろ。

一生に一度の結婚式

2004.06.05 23:41

 友人の結婚式に出席した。
 新郎はドイツ人、新婦は日本人。どちらも私の友人だ。ドイツで結婚式に出席するのは初めてだったので、いったいどんなことが起こるのか期待でいっぱいだった。

 ドイツの結婚式はだいたい2回ある。最初は市役所で職員を前に2人で結婚の誓いを立て、書類にサインをする。これで戸籍上の結婚が完了。その後は教会やレストランなどで2度目のパーティをする。
 市役所と聞くと、日本の役所のイメージで、グレーのデスクが並んでいるような殺伐とした光景を想像するかもしれないけど、私が出席したところは、結婚式にふさわしい、きれいで立派な建物だった。役所での結婚式は正味20〜30分程度。その前後にも、結婚式を挙げるカップルが入れ替わり立ち代りで訪れていた。

 その後は、船上パーティ。船でシュプレー川を一周しながら会話と食事を楽しんだ。座席も自由、途中からは適当に席を移動していろんな人とおしゃべりしたり、新郎新婦が生バンドをバックにダンスを披露したり。そんな気軽なムードで時間はあっという間に過ぎていった。
 こういうパーティは心から楽しめて、本当にいい。日本であるような、義理で呼んだ人の聞きたくもないスピーチを無理して聞いたりとか、乾杯までに数十分かかって空腹をこらえたりとか、そんな無意味なことがない。きわめて実質的。それが物足りないと感じる人もいるかもしれないけど、私はこういうほうがいい。

 ところで、市役所での結婚式で私は重大な役目を突然おおせつかってしまった。こんな経験ってもうないんじゃないだろうか、というような内容。まさに一生に一度。どんなことかは、ご想像にお任せします。へへ。

そこに壁があるから

2004.06.03 01:32

 地下鉄U2路線のAlexanderplatz駅では、いま階段部分を工事していてベニヤの壁で仕切られている。その壁は、あっという間に落書きと貼紙で埋め尽くされた。こんな広大なカンバス、山ほどいる自称アーティストが放っておくわけないもの。
 でもこれ、悪くないよね。落書きを見てるのはおもしろいし、人々にとってもいいはけ口に(何のだかは知らないが)なるんじゃないのかな。

それでも結局ベルリンを選ぶ

2004.06.01 00:37

 ケルンに行ってきた。
 ケルンのホストファミリーに会ったのは去年の2月以来だから、1年以上はたっている。ちょっと久しぶり。それにしても、最初に私がこの家族と出会ったときは、これほど長くつきあいが続くとは思ってもみなかった。もうすっかりご近所とも顔見知り。
 これもひとえにホストファミリーが社交的で人を招くのが好きなおかげ。今回私が滞在している間も、庭でお客さんを呼んでブッフェパーティを開いた。別に私が来たからではなく、ときどきこうして人をもてなすのが、ホストファミリーにとっては楽しみなのだ。

 この日は天気に恵まれて、ガーデンパーティには最高の環境。ホストマザーは前日から仕込んでおいた料理を並べ、男性陣はテーブルと椅子一式をセッティング。庭にスピーカーも置いて、音楽もばっちりだ。
 やがて時間きっちりにお客さんたちがやって来て(ベルリンでは、少なくとも私の周囲の環境ではあり得ないことだ)、プロセコ(イタリアのスパークリングワイン)を軽く飲みながら歓談。そしてみんなが揃ったところで、いよいよお食事。そのまま夜になるまで飲んで、食べて、おしゃべり。

 こんな優雅な生活は、ベルリンでは縁がない。パーティはあるけど、みんなで持ち寄り式の、もっと気軽なものだもの。
 この家にずっと住むとしたら、私の生活は全く別のものになることは間違いない。でも、ここにいたとしても、私はいったい何をするんだ?
 つましくても、優雅じゃなくても、私はベルリンで暮らすことを選んでいる。
 やっぱりいまの私には、ケルンじゃなくてベルリンなんだ。