ベルリンではH&M(ドイツ流に言うとハーウントエム)という安いカジュアル服のチェーンがあちこちにある。確か本社はスウェーデンで、ドイツのみならずほかのEU諸国でも人気なのでは。
H&Mはなんといっても安く、デザインもほどよくトレンドを取り入れていて、バリエーションも豊富。そんなわけで、ケチなドイツ人からは、めっぽう支持を受けている店なのだ。ドイツでは安さは重要。なんたって、あのGAPがドイツでは売れなくて撤退したくらいなんだから。
そのH&Mに、あのカール・ラガーフェルドがデザインをしたというので、ニュースになっていた。なんでも1回きりということで引き受けたらしい。
いよいよラガーフェルドデザインの服が売り出されるという前日、ショーウィンドウには「11月12日10時より発売開始」なんて、うやうやしく張り紙がしてあったりした。
自分としては買う予定はなかったけど、どんなのかは見てみたかった。でも、わざわざそのために当日にH&Mに行くのもタルかったので、そのままにしていたら、発売開始翌日にはもう跡形もなかった!! なんか、当日の様子を見た友人によると、恐ろしいほどの争奪戦だったらしい。おお、こわ。ドイツ人、そういうの、なりふり構わないからな。
でも、そんなにみんなラガーフェルドデザインがほしいのか? 好きなのか?シャネルは無理でもH&Mなら買えるから、どんなものでも買いたいってことか。