日本ではのんびりできないのか

2005.04.29 15:11

 はあ、暑い。冷水シャワーが気持ちいいなんて、日本はもう夏ね。

 ここんところ、更新をさぼっててすみません。日本に帰ってくると、ついいろいろ欲を出してやってしまうので、どうしてもあわただしくなってしまう。のんびり過ごすことができない。貧乏性なのね。

 ところで、JR西日本の電車事故。事故で人が亡くなるのはつらい。
 ニュースとかいろいろ見ていたら、事故が起きた路線は、特に遅延に対して厳しかったらしいね。たまたまきのう、JRの関連会社に勤めている人と会ったけど、遅延すると非常に厳しい処罰が待っているのだと聞いた。

 もちろん、公共交通は時刻通りに運行されてほしい。
 でも都市部は人口が集中していて、ラッシュアワーでは超過密スケジュールにならざるを得ない。大人数が一気に乗ろうとするからドアが閉まるまでに時間がかかったり、駆け込み乗車もある。そういう要因がありながら、乗客としては、定刻通りに走って当たり前と思っている。

 時間厳守は大切だけど、私には日本全体がそれに縛られて、みんなキリキリしているように感じる。かくいう私もいらちだ。でも最近は、快速でとばす中央線より、各駅停車の総武線を選んでいる。それができるようになったのは、ベルリンでゆったりモードになったからなのか。

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再びヒロコさんちのパン屋へ

2005.04.22 23:34

 ヒロコさんと聞いて、すぐに私がベルリンに住み始めた当時の友人だなとわかる人は、かなりのクボマガ通。ドイツで修業していたヒロコさんと旦那さんは、いま山梨でパン屋さん「バックハウス・インノ」をやっています。
 「インノ」は、前もこのコーナーで書いたけど、今回約1年半ぶりに行ってきました。パンは相変わらずおいしい。研究熱心な旦那さん曰く「おいしいのは当たり前。さらに日本人ならではの、繊細なパンを追求したい」そう。
 ヒロコさんの作るランチもいただきました。「インノ」の畑でとれた新鮮なルッコラや、お手製のなすのマリネ、専門店から取り寄せたハムなどがたっぷりと盛り合わされたワンプレートランチ。スープもついて、もちろんパンもかご盛りで。これで1050円。
 行きたいでしょ?

 「バックハウス・インノ」
 山梨県北巨摩郡大泉村西井出字和田9177
 TEL/FAX 0551-47-3388
 営業時間 11:00〜18:00(ランチは11:00〜14:00)
 火曜・水曜はお休みです。

 具体的な行き方は、東京方面からなら中央高速に乗って長坂インターで下りて、すぐ左へ。すると五町田という交差点が現れるので、そこを左。1キロ弱(たぶん)走ると、左手に「サンライト」というパブが見えてきます。そのパブの向かい側の細い道(進行方向右側)を入るとすぐに、チロル風の木造のうちが右手に現れます。それが「インノ」。長坂インターを下りたら、わりとすぐです。ランチを確実に食べたい人は予約した方が無難かも。みなさんもどうぞ。

中央線、はえーッ

2005.04.15 02:23

 久しぶりに中央線に乗った。私はふだんは総武線に乗ることが多い。中央線と総武線は、かなりの部分で同じ駅に止まる。時間がたっぷりある今は、速くて混んでる中央線より、鈍行で空いてる総武線のほうに好んで乗っているから、中央線がどんなだったかを忘れていた。
 中央線はとにかく速い。ベルリンのSバーン(電車)より、絶対速いな。特に中野を出て、新宿に着くまでの間。飛ばす飛ばす。揺れるし。この区間は魔のカーブと呼ばれてて、曲がりが急なんで、昔事故が起きたこともある。
 勤めてた頃はいつも余裕がなかったから中央線でぶっちぎってたけど、今は総武線が心地よい。中央線は、ちょっと速すぎる。

書店にて好評発売中

2005.04.12 14:31

 私が書かせていただいている2つの雑誌が、現在全国の書店にて(日本国内ですが)好評発売中! ぜひご覧ください。お買い求めいただければ、なおうれしいです。
 写真左が『カフェスイーツ』(柴田書店刊)。以前このコーナーでコーヒーばかり飲んでいると書きましたが、その記事が載っています。超有名カフェから、最近増えてきたカウンター式コーヒーショップまで、コーヒーの味にこだわったベルリンのカフェをご紹介しています。
 右はナチュラルライフを楽しみたい方にぴったりの雑誌、『ハーブスタイル』(誠文堂新光社刊)。ここでは「ドイツ発ハーブ便り」を連載させてもらっています。今回のテーマはビオ(オーガニック)。ドイツ人はビオ大好き? ドイツのビオレポートを書いています。

 ということで、どうぞよろしく。

桜の威力

2005.04.07 23:27

 昨晩、九段下に桜を見に行ってきた。九段下は私にとって懐かしい場所。大学を出て、最初に入った会社がそのあたりにあった。正直言って、いい思い出はほとんどないが、こうしてときどきくるのは悪くない。

 私がベルリンを発つとき、ドイツ人の友人に「4月からしばらく日本に帰るんだよ」と話したら、「じゃあ桜は見られるの?」と聞かれた。特に親日派でなくても、日本人にとって桜は特別な花なのだと知っているドイツ人はけっこういる。
 私はよく「日本人は桜の木の下で飲んだり歌ったりするんだよ」と説明していたけど、いまいち頭の中で絵が浮かんでなさそうだったので、この機会に”これぞお花見”という写真を撮って、ベルリンに帰ったらみんなに見せたいと思っていた。

 そういう意味で、九段下はいい場所だ。何せサラリーマンが多い。スーツにネクタイ姿の人がこれだけ集まっている光景は、ドイツでは(特にベルリンでは)新鮮だ。久しぶりに日本の会社社会を思い出した。
 何より九段下には、千鳥ヶ淵と靖国神社という有名なお花見スポットが2つもある。靖国通りからしてすでに桜並木だし、ちょっと足を伸ばせば東郷公園もあって、桜には事欠かない。

 私は市ヶ谷の駅で降りて、靖国通りをずっと歩いた。それだけでももう、すばらしかった。きれいだ。うきうきする。
 そして、靖国神社で念願の”ザ・お花見”的写真を撮り、千鳥ヶ淵に沿って歩いた。千鳥ヶ淵は以前はほかと同じようにゴザを敷いて宴会ができたのだが、近年それは禁じられ、ただ通り抜けるだけの場所となっていた。でも、私は本当に桜を見ているだけでよく、宴会には興味がないのでいっこうにかまわない。

 ベルリンにいた頃、思い悩んでいたことがあった。日本に帰ったら、それを解決したいと思っていた。でも桜を見ていたら、なんだかそんなことなど、どうでもいいような気分になった。まあ、本当はどうでもよくはないので、いずれはその問題と向き合うけど、そこまで思い詰めることもないのかなと。
 どうも日本に帰ると、ルーズというか、ダラダラしてしまう。でも裏を返せば、ベルリンにいるときの自分は、常に考えすぎなのかもしれない。

さくらだより

2005.04.05 23:57

 今年は桜の開花が遅くて、幸い私の帰国時期にぴったり重なった。
 今日ぶらぶらと歩いてみたら、まだ1〜2分咲きというところ。今週末ぐらいが見頃らしい。
 この桜は、うちの近所に咲いているしだれ桜。立派なので知る人は知っていて、この木の下で写真を撮っている人もいた。
 しかし、ニュースや新聞では毎日桜の開花情報を出していて、日本ならではだなあと思う。ベルリンじゃあいくら桜が咲いていたって、見やしないもの。

日本だ 納豆だ

2005.04.02 23:45

 また日本に帰ってきた。楽しみといえば、まずは食べ物だ。日本にはうまい物がたくさんありすぎる。私は帰ってきたその日に、ラーメンと刺身を食べた。
 でも、本当は日本でラーメンを食べなくても悔いはない。日本で本当に食べたいものは、納豆だ。日本の家ではいつも胚芽米を炊いているが、これを納豆と食べると実にうまい。
 ドイツでも納豆は手に入るし、米ももちろん売っているのだが、わざわざ高いお金を払ってまで買おうという気にならない。だから、この組み合わせは日本に帰ってきたときの楽しみになっている。

 ところで、桜はちょうどきのうあたりから咲き始めたようで、ちょうどいいタイミングで帰ってこられたことに感謝。そのうち桜の写真もアップします。