2008年3月アーカイブ

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 まずは、前回で『ベルリンの大人の部屋』についてお知らせしましたが、コメントやメールをくださったみなさまに改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、東京では桜が満開だったそうな。私もベルリンでの開花を気にしていたけど、うかうかしているうちにうっかり見逃してしまいそうだったので、今日慌てて見に行った。もう終わっていた木も多かったけど、1本だけは満開。それは去年もこの時期に書いた、例の1本だけ種類が違う桜。ちょうど見ごろだった。
 去年は4月になってから行って今日と同じくらいの状況だったから、今年の開花は少し早かったのか? 

 久しぶりに暖かかったので、途中からはコートも脱いで延々と歩いた。ベルリンではまだみんな冬のコートを着ている。そういう気温。でも、もうそろそろ綿のコートに着替えたい。夏時間にもなったんだし。

 帰る途中、地下鉄車内のニュースで明日から再びストになることを知る。交渉が解決していないため、またあるかもしれないとは聞いていたが。この前12日間もやったのにまだ懲りないらしい。
 結局迷惑するのは、車を持っていない人。ストで迷惑をかけられ、ストが終わったらきっと運賃値上げでまた迷惑をかけられるんだ。ストができる立場にあるなんて、それだけで恵まれてるよな。ストなんかしようものなら、一発で首を切られる人だっているんだからさ。

 と、せっかく桜を見て幸せな気分になっていたのに、BVGに壊された。

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 さて、先日お知らせしていました私の初めての本『ベルリンの大人の部屋』が本日発売になりました!

 ベルリン在住女性24人の素敵な部屋を詳細に撮影した写真、簡単にできるDIYアイディア、ベルリン&日本のインテリアショップガイド、ベルリン蚤の市ガイド、インテリアコラムを収録しています。
 主役はやっぱり、みなさんの部屋。本当に独創的なアイディアにあふれていて、もう単なるインテリアとはいいきれない部屋もたくさんあります。

 もう書店に出るのかと思うと緊張します。いまさら緊張したってしょうがないんですけどね。本当にあれでよかったんだろうかとか、もっと別の書き方があったんじゃないかとか、いろいろ考えます。

 本を作っている最中は、できる限りのことはしたと思っていましたが、きっと現物を見たら反省点は山ほどあるだろうし、見たいような、見たくないような。でも、そういう反省点はまた次に生かしていけばいいんでしょうね。次があるように、がんばらないと。

 みなさん、書店で、またはアマゾンなどでお買い求めください。
 どうかよろしくお願いします。

『ベルリンの大人の部屋』
辰巳出版
A5判 144ページオールカラー
ISBN:978-4777805068


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 春を告げるイースターが金曜から始まったというのに、先週から急に寒さがぶり返している。今日もチラッと外に出たけど、久々に凍りつくような寒さ。0度ぐらいだったみたい。ちょっと前までは10度ぐらいあって、「もうすっかり春だな~」なんて浮かれてたのに。

 でも、寒くなったといっても、日はどんどん長くなっているし、気分はやっぱり春。私は予定がなければ限りなく昼近くまでベッドでうだうだしているけど、最近は外の明るさで目覚めることも増えてきた。友だちは午前6時に目が覚めると言ってたな。私の場合、いくらなんでもそれはないが。

 今日は日曜だったけど、イースターの祝日だから蚤の市は休みだったはず。あ、でもオストバーンホフの蚤の市はやってるとか、どこかで読んだっけ。
 でもまあ、寒かったし、やらなきゃいけないこともあったし、ほとんど一日中家にいた。

 だけど、先週は蚤の市に久々に行って、念願のポットを購入したので満足。以前から保温カバーつきの小ぶりなポットがほしいと思っていて、蚤の市で買おうと決めていたのだ。
 ポット自体は白い陶器製なんだけど、外側に銀色のカバーがついている。カバーの内側には化繊の布が張り付いていて、保温効果があるというわけ。このカバーは帽子のように、ポットの上からスポッと着脱できる。メーカーはメリタ。
 このデザインは60年代によくあったようで、蚤の市では似たようなデザインのカバーつきポットが10ユーロ前後から買える。日本円にしたら1000円ちょっと程度。大きさやメーカーによっては20~30ユーロ程度するみたい。そんなにレアなデザインではないので、蚤の市に行けば、きっとすぐに見つかると思う。

 今日みたいな寒い日は、家にこもって、このポットで紅茶を入れて満足、満足。

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 以前にもお知らせしたとおり、4月号からNHKラジオのドイツ語講座のテキスト『まいにちドイツ語』で、ベルリンのエッセイが始まりました。

 4月は新しい学びごとを始めるのに最適です。このドイツ語講座も4月から開講なので、ドイツ語を始めたい人にはぴったり。
 なんといっても、最初に習うフレーズが"Hallo!(ハロー)"ですからね。これならわかりやすいでしょう? ハローからドイツ語を始めましょう。私もこのテキストで勉強します。
 そして、ちょっと疲れたら、巻末のベルリンのエッセイで一息いれてください。

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 ベルリンに住んで5年半。自転車が当たり前のこの街で、私はこれまで一度も乗ったことがなかった。一度、友人から自転車を譲り受けたのにもかかわらず、一度も乗らぬまま別の友人に贈与したこともあるほどだ。

 それが、今。この私が初めて自転車に乗っている。それはベルリン在住の方ならご承知のように、BVG(ベー・ファオ・ゲー)のストのせいである。BVGとはベルリン市内の公共交通を仕切っている会社で、地下鉄・バス・路面電車はすべてBVGの管轄だ。

 当初、少なくとも今月14日までストを続けると聞いたときは、正直まさかと思っていた。だって、ストに突入したのが確か今月の5日。10日間以上も電車(Sバーン)を除く一切の公共交通がストップするなんてことは(たとえ、一部の路線でお助け運転があったとしても)、私の中では起こりえないことだったのだ。

 それが本当に起こった。それどころか14日になってもストは解決せず、今日になっても電車以外は何も動いていない。

 ベルリンは東京都23区の約1.4倍の大きさなんだぞ。電車は動いているといっても、一部の地域しかカバーしていないじゃないか。どうやってこの広いベルリンを移動しろというんだ。車も自転車も持っていない人は動くなということか。

 幸いこの期間は遠出の取材などはなかったものの、ちょっと銀行に行ったりするのにも非常に不便だ。困った。前にもらった自転車をあげなければよかった。

 と思っていたところに、知人から余っていた自転車を借りられることに。しかも私の身長にぴったりの小さいサイズ。これで最低限の移動はできるようになった。

 何しろベルリンを自転車で走るのが初めてなものだから、勝手がわからない。こっちの自転車は日本のママチャリのようなのんきなものではなく、スポーツタイプでみんなガンガンに飛ばしている。もちろん走るのは歩道ではなく車道だ。
 基本は車と同じ右側通行だと人から聞いて、とりあえず走る。すると、歩いているだけではわからないことがわかってきた。

 まず、車のすぐ横を走る恐怖。下手したら接触するんじゃないかと思う。この点、自転車レーンがある道は気が楽だ。左折するときは、車と同様に交差点の真ん中に出て左腕をウィンカー代わりに伸ばすこともできるが、私は怖いので歩行者と同じように信号を渡る。
 そして、風が強いので走行するのが困難なときが多い。向かい風で上り坂だったりすると、ほとんど進まなかったりする。
 さらに、自分の着ている服が自転車に向いていない。ジーンズの裾やコートの袖口が絡まりそうだ。

 そんなわけで、数回乗ってみたものの、やはり私には向いていないと悟った。
 そうこうするうちに、どうやら月曜から完全復旧ではないものの、スト解除になるという。

 これでまた自由に移動できるというわけか。でも、癪に障るんだよな、今後BVGにお金を払うのが。BVG職員たちの給与格差の解消のために一般市民に多大な迷惑をかけるBVGに、なぜまた支出しなければならないのか。車も自転車も持っていない私のような市民は大迷惑。自転車を買うのだってお金がかかる。タクシーを使わざるを得なかった人だっていただろう。

 ただ、私は移動手段としてBVGに頼りっきりなのも事実。BVGにお金を払うのが嫌なら、今後自転車で1時間単位の移動もしなければならない。今から筋トレするか? そんな体力があるわけない。しかし癪だ。

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 ようやっと、長らくかかりっきりだった仕事が終わってほっとした。この仕事が期日どおりに本当に成し遂げられるのかどうかずっと確信が持てなかったけど、これでようやく心から安心できる。

 その仕事とは、初めて出す本のこと。
 『ベルリンの大人の部屋』という本を、今月下旬に辰巳出版から出します。私の初めての本です。
 これは、ベルリン在住の素敵な女の人の、素敵な部屋を撮影した本です。普通の家はなかなか見る機会がないので、とてもおもしろいと思います。書店には実際に何日から並ぶのかわかりませんが、日本にいる方、どうか見てみてください。詳しくはまたお知らせしたいと思います。

 それから、4月から新たに『NHKラジオ ドイツ語講座』テキストでベルリンのエッセイの連載がスタートします。
 こちらは4月号からなので、たぶんもうすぐ発売になると思います。"Ick bin een Berliner!"(私はベルリン人!)というタイトルで、モノクロページですが写真もたくさんあります。
 ラジオドイツ語テキストは、本当に勉強になりますよ。ドイツ語を学ばれている方、これで一緒に勉強しましょう。私も、一連のドイツ人への取材で、自分のドイツ語力のなさにほとほと嫌になったので、このテキストで勉強します。

 この4ヵ月間はずっとこの本や連載のことでいっぱいいっぱいだったので、ようやく肩の荷が下りました。また以前のように日曜に蚤の市に行ったり、カフェでだらだらしたりという日々を過ごしたいです。

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 2月中に終わっているはずの仕事がいまだ終わらず......。本当にそろそろ限界、っていうかもうとっくに限界はきているのだが。

 いろいろと書きたいネタはたまっているのだけど、まだ精神的・時間的にまったく余裕がなくて。すみません。でも本当に、あと1週間のうちには決着がつくと思うので。そうしたら、すべてお知らせしますし、クボマガもまた頻繁に更新していきますよ。

 でも、それとは別にまたお知らせです。
 現在発売中のオレンジページ『インテリア and Home』No.5で、ベルリン特集があります。この中の「花と彩りのあるベルリンの美しい住まい」で2つの家を担当しました。ぜひご覧ください。
 
 こうやって、ひとつの仕事が形になるたびに、「あの頃は仕事がきつかったなあ」なんて、思い出すのかといえば意外にそうでもなく、いくら大変でも終わってしまえば喉元過ぎて、また新しいことを求めてしまう。そうしてまた苦しむ。バカとはこういう者を指す。

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 3月になったら時間が取れると思っていたのに、いまだにその兆しなし。スケジュールには終わりがあるんだから、それを考えればどうやったってあと1週間ぐらいのうちには決着がついていないといけないはずなんだが......。予測不能。

 しかし、これまでやってきたことも形になってはいるんです。
 昨年7月に行なったベルギーのお花屋さん取材。その記事の後半が現在発売中の『フローリスト』(誠文堂新光社)3月号に掲載されています。
 昨年7月のものが今ごろ~?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は前半のアントワープのお花屋さん特集は2007年11月号に出ています。今回の3月号ではブリュッセルのお花屋さん特集です。

 ブリュッセルとアントワープでは民族・言語・文化が異なるので、見比べてみるとおもしろいかもしれません。とはいえ、11月号はもうお店にはないと思うので、バックナンバーは出版社にお問い合わせいただくかないですかね......。すみません。

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