
前回、「おおむね復活」とか書いたけど、なんだかずるずると症状が続いていて、全快にはまだまだって感じ。冬場の憂鬱さも手伝って「いったいいつまで寝てればいいの〜?」と、ブルーな気持ちのスパイラルに入りそう。
でも、体がまだ時間を必要としているんだから、仕方ないか。幸い、あせってやらなきゃいけない事もないんだし、この辺で休めって体が言っているんだろうな。ま、重篤なわけでなし、風邪だからね。
ところで、つらつらとネットを見ていたら"私にしかできない仕事がしたい"というコピーが飛び込んできた。
"私にしかできない仕事"ね〜。
そんなのあんのかなー、というのが第一印象。
世界でただ一人しかできない特殊技能とかいうんならともかく、多くの仕事は、ほかにもできる人がいると思うんだよね。たとえそれが、取得が難しい資格を要する仕事でもね。
私の仕事だって、そうだよ(資格はいらないけど)。企画を立てて、リサーチして、取材して原稿を書くなんてことは、私じゃなくたって、できる人はいっぱいいる。
でも、だからこそ、がんばるんだよ。編集部や読者の人たちに満足してもらえるように。自分なりに努力してみて、その結果いつか「この仕事をクボタさんに頼んでよかった」とか「クボタさんの原稿おもしろい」と言われたら、こんなにうれしいことはない。
"私にしかできない仕事"は、最初からどこかに用意されているわけではなく、今ある状況で、自分が努力して獲得していくものだと思うんだよ。
だから逆に、キャリアとか関係なく、どんな立場でも考え方一つで"私にしかできない仕事"に近づけるんじゃないのかな。コピー取りとかだって、「こんな仕事...」とグチりながらやるのと、効率や見やすさを考えてやるのとでは、きっといつかは違ってくるんじゃないかと思うけどね。
でも、"私にしかできない仕事がしたい"気持ちをモチベーションに、何かに挑戦したり、がんばったりするのは、もちろんいいこと。きっと私が見たコピーも、そういう意図で書かれていたんだろう。
でもつい、「こんなの私の仕事じゃな〜い! 私にしかできない仕事がした〜い」と駄々をこねているような人の図が頭に浮かんでしまって......、これも風邪によるマイナス気分のスパイラルか? うわー、早くよくなりた〜い。