
ここはドイツで、私は好き好んで住んでいるのだから、多少の不満はやり過ごしていた。ドイツ人に日本人並みの気配りとサービスを期待するのは土台無理だし、そんなことを求めていたら、こっちの神経が持たない。
しかしだ。最低レベルというものがあるだろ。仕事の基本というものが。
何の話かというと、荷物の郵送。仕事に必要なものを、南ドイツから発送してもらうように頼んでいた。それをつかって週末に仕事をしようと思っていたのだ。
荷物はいつ来るかわからないから、金曜辺りからシャワーを浴びるのも外出するのも気が気でなかった。ところが、土曜になってもいっこうに来る気配がない。
いくらなんでもおかしいのでは、と思い、発送してくれた人に問い合わせる。すると木曜に出したとの返事。インターネットで荷物の配達状況を調べると、なんと土曜の午後には届いていて、不在だったため別の人が預かってることになっている。
私はその時間は家にいたぞ。さらに、私の荷物を預かってくれているはずの人を訪ねると、ほかの人のはあるが私のはないと言う。
どこに行ったんだ、私の荷物。おかげで週末にやろうと思っていた作業もまったくできず、お手上げ状態に。
結局届いたのは月曜の午後。発送から3営業日もたっている。日曜日も含めれば4日だ。ドイツ国内の発送に。あり得ない。
ネットの画面上で荷物が土曜に着いたことになっていたのは別の人のもので、私のは車の中にまだ積んだままで、再度車まで戻るのが面倒くさくて、配達人が勝手に「月曜にしよう」と思ったらしい。
そういうことは勝手に判断するものじゃないし、第一荷物は迅速に届けるのが基本だろうが。荷物が送られているということは、それを待っている人がいるということだぞ。
怒り心頭のあまりドイツ語も出てこない。でも、こういう事態が平気でまかり通るのはいけない。それとも、こんな低レベルな仕事ぶりで、みんな満足してるのか。