2005年9月アーカイブ

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 『月刊ホテル旅館』(柴田書店刊)の10月号より、不定期でベルリンの観光事情についての連載がはじまりました。11月号も載る予定です。読んでみてください。

 さて、これから私はミュンヘンに向けて出発します。オクトーバーフェストでビール飲んでくるんだから!行ってきまーす!

ベルリン日本祭

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 日本時間の日曜朝に、6月に引き続き、またもやありがたいことに日本のFM番組でベルリン情報をしゃべる機会があった。今回もやはり生放送。いやー、これから私のプロフィールに「ラジオでも活躍」とか入れとくか(ウソ)。

 ところで今日は、シュパンダウ地区で開かれていた「ベルリン日本祭」というのに出かけてきた。日本の文化を紹介するイベントで、会場には盆栽・墨絵・茶道・いけばな・やきもの・マンガなど新旧さまざまな日本カルチャーが。
 こういう場所では往々にして、日本では見たこともない伝統文化を目にするものだ。今回の場合、それは「居合道」。初めて見たよ。解説によると、どうやら練習には全神経を研ぎ澄ませるらしい。そして、仮想敵をイメージして刀を抜いてシュッと斬る(実際には空を切るだけだが)らしい。でも、実際に人を斬るときには役に立たないらしく、「じゃあ何の意味があるんだよ」と、思わずつっこみそうになった。
 この居合道に見られるような、"精神性"、"長きにわたる練習"、"型"というのは日本の伝統文化の3大基本だと思う。よくあるじゃん、職人とか板前とかで「一人前になるには10年は必要」とか。「一生修業です」とか。わからないでもないけど、それだけやった末に才能がないと気づいたら、どうすりゃいいんだよ。どうもあんまりそういうことは、私は他人にはいいたくない。

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 新居も決まってやれやれと思っていたころ、私の同居人は、まだ行き先が決まっていなかった。彼女はベルリンを離れて別の街での暮らしをはじめたいと思っていたのだが、そこはベルリンほど物件がない上に、平日は仕事を持っている彼女は物件の見学もままならなかったのだ。そのうち、家探しに疲れて、週末も家にいる日が続いた。
 そんなある日。
「私はやっぱりここにいることにするわ。家の解約通知は取り消した」と、私にいうのだった。
 ええーっ。彼女が引っ越すっていうから、私はえらい思いをしてわざわざ新居を探したのにー。今の家は気に入っていたんだから、彼女が引っ越すっていわなければ、私はずっとここにいたよ。

 しかし、私はもう、気分は新居で一人暮らしモードになっていた。はっきりいって引っ越しはめんどくさいが、心機一転、新しい家での暮らしを楽しみにしている。なので、たとえ彼女がここにとどまろうと、私の心は揺らがない。きっと、これはいいきっかけだったのだ。別に怒る気もないし、後悔もしない。
 なわけで、来月中には引っ越し。

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(17日付の記事より続き)
 あやうく競売物件を押しつけられるところだったが、ドイツ人のアドバイスで契約書を保留にすることに。サインをしない限りは、契約書は効力を持たないから大丈夫。
 そんなわけで、またもや家を探さなきゃならない状況に陥ったが、最初の契約ドタキャンの経験で学んだ私は「サインをするまでは家は見つかっていない」(どうでもいいが、これって「家に帰るまでが遠足だ」というのと似ている)と自分にいい聞かせていたので、競売物件を(そうとは知らずに)予約した後も、物件チェックは続けていたのだった。

 そして、またもやよさげな物件の見学会が。さっそく見に行くと、日当たりが悪いのが難だが、それ以外はすべていい。家賃は競売物件よりこっちのほうが安いし、立地もいい。さっそく応募することにした。このころになるともう、応募もすっかり慣れたもの。応募書類送付はファックスでかまわないから、いったん作った証明書はそのまま使い回しがきく。というわけで、見学したその日の午後に、速攻で応募した。

 すると数日後に不動産屋から電話が。「契約しませんか」という。私は競売物件の方をまだペンディングにしていたが、こっちのチャンスも逃すまいと思い、ひとまず「契約にうかがいます」と返事した。なんといっても、契約書を見ない限りはまた何があるかわからないんだから。その場で読んで、やばければサインをせずに帰るまでだ。

 で、契約当日。一人では心細いので、またドイツ人についてきてもらう。頼んでばかりで心苦しいが、私一人では契約内容を理解できないんだからしょうがない。とりあえず「本当にありがとう」と、礼をいう。
 事務所に着くと、契約書が用意されていた。一通り目を通したそのドイツ人、「これがまっとうな契約書だ」という。ああ、3度目にして初めて巡りあえたフツーの契約書。となれば、あとは本当に私がこの家に住みたいかどうかだ。

 そこで悩んだのが、例の日当たり問題。この家は中庭に面した1階(日本でいう2階)で、北西に位置している。それはつまり、日が当たらないということだ。これから秋になって日が当たらない場所に住んでいると、それだけで鬱が入りそう。私は日中は家で仕事をするから、なるべく明るい部屋がいい。今の家は南向きで、通りに面した4階(日本式の5階)だから、日当たりは最高。昼間はぽかぽかあったかい。でも、この家を契約したらそれは無理なんだなあ......と思うと、かなり迷う。
 一方で、それ以外の条件は最高だ。これまでに見た物件の中には、同じように日当たりが悪いのに、もっと場所が悪い上に家賃が高いところもあった。今後家探しを続けても、この物件と同じくらいいい条件の家が見つかるとは限らない。
 ああ、どうしよう、と悩んでいたところに決定打が。「ところでProvision(プロヴィズィオーン=仲介手数料、要するに礼金)は?」と聞いたところ「それは不要です」との返事。実はその不動産屋さん自身が、物件の持ち主だったのだ。不動産屋=大家なわけだから、礼金は不要。普通は2カ月分ぐらい取られるのが当たり前で、礼金だから敷金と違って返ってくることはない。その礼金がいらないのは、かなり魅力だ。
 同席していたドイツ人も、不動産屋と話すうちに「この物件なら問題ないし、いいんじゃないか」といいはじめた。私も競売物件を契約したくはないし、これ以上家探しに時間と労力を費やすのも嫌になってきた。それに、数日後に出張を控えていたから、できればその前に決めておきたかった。
 これはもう、この家を契約する流れになっている。そう思った私は、3度目の正直で、ついに契約書にサインをした。

 こうして、約20日間に渡る家探し活動は、めでたく幕を閉じた。限られた時間の中で私はベストな選択をしたのだ、と思いたいし、実際にそう思っている。だからたとえ今後、日当たりの悪さが気になったとしても、きっと自分で納得できると思う。

私が出していた条件
プレンツラウアーベルク地区
1Zimmer-Wohnung(1Kの間取り)
家賃月額300ユーロ以下(warm=暖房費込み)
できればセントラルヒーティングであること、石炭ストーブは不可
アルトバウ(築100年以上の古い建物、天井が高く雰囲気がいい)
なるべく日当たりがいいこと
なるべく駅から近いこと
なるべく床は板張り

見学した物件数:10件
応募した物件数:6件
契約までこぎつけた物件数:3件
契約した物件数:1件

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 今日9月18日はドイツで選挙があった。私の感触では、国民の選挙への関心はかなり高いと思う。選挙前はあちこちで候補者や政党について話している人たちを見た。
 私はテレビを持っていないので、選挙のライブ感に触れたいという思いもあり、カフェでテレビの選挙特番を見ることにした。カフェの中には大きなスクリーンを備えている店があり、サッカーなど注目番組があるときはそのスクリーンに流すことがある。当然、今日の選挙特番も大スクリーンで放送された。
 店に行ったらすでにお客でぎっしり。みんなスクリーンを食い入るように見ている。

 ドイツの選挙システムは、有権者一人につき2票持っていて、1票目は自分の選挙区の候補者を一人選び、2票目は政党を選ぶことになっている。
 今回の選挙は、前評判は野党第一党のCDU(ツェーデーウー=キリスト教民主同盟)+CSU(ツェーエスウー=キリスト教社会同盟)が優勢だと伝えられていた。もしCDU+CSUが勝てば、初の女性首相が誕生することになり、その点でも注目されていた。

 ところが、ふたを開けてみたらこれが大混戦。CDU+CSUと与党SPD(エスペーデー=ドイツ社会民主党)との差は、わずか約1パーセント。そして、どちらの政党も前回比マイナス3〜4パーセントと大幅に議席を減らす結果となった。その中でFDP(エフデーペー=自由民主党)は、前回を2.6パーセント上回り、ほくほくしている。
 これまでの政権は、与党第一党のSPDがBuendnis90-Gruenen(ビュントニス90・グリューネン=同盟90・緑の党)と連立政権を組んでいたが、今回の結果では、それでは過半数に達しないから無理。かといって、CDU+CSUがBuendnis90-Gruenenと組んでもダメ。票が分かれたので、3つの政党が連立するか、SPDとCDU+CSUが組むかしないと、過半数に達しない。いったい、どの政党がどこと組んで政権を取るのか、まったくわからない状態。当然、現首相のシュレーダーも、CDU党首のメルケルも自分が政権を取る意欲を見せている。

 ただ、私がカフェの大スクリーンで見た印象では、メルケル党首は憔悴しきっていた。それに比べて、シュレーダーは余裕がある感じ。シュレーダー、ケンカ強い感じだよね。一国の首相たるもの、ケンカ強さは必要だ。
 さて、ドイツの政権はどこへ。

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 以前、家を探していることは書いたけど、先週ついに契約ができた。しかし、こんなに大変とは正直思ってもみなかった。

 すでに1回、契約できるところまでこぎつけて、でも契約書を見たらそれまで聞いていなかった工事予定が書かれていたので、それを見た同席していたドイツ人がその場で断ってしまったのはすでに書いたとおり。

 その後また一から家探しをスタート。家探しのサイトimmobilienscout24を日夜クリックしては新しい物件をチェックする日々が続いた。めぼしい物件を見つけるとメールでコンタクトをとる。すると不動産屋から見学会のお知らせが来るので、スケジュールが合えば参加する。これがけっこう急に決まることが多く、「今日の夕方あります」とか「明日の朝9時からです」とかいわれる。私はフリーだから都合がつけられるけど、お勤めの人だったらそんなの急にいわれたって無理だよね。

 でまあ、フリーの特権をフルに活かして、物件の見学をしまくった。そしたら、すぐにまたいい物件に巡りあった。場所よし、日当たりよし、家賃想定範囲内。不動産屋から「今すぐにこの物件を借りると決めてくれたら、ほかの人は全部断るから」といわれ、即決した。契約書は郵送するので届いたら電話してくださいといわれ、ひたすら待つ。

 で、契約書が届いたよ。当然そんなものは私一人が読んでもわけわからんので、ドイツ人に読んでもらったら「こりゃ大変だ」という。「ここの家主は倒産していて、物件は競売にかけられることになっている」と。
 おいおい、ちょっと待てよ。そんなこと不動産屋は一言もいってなかったじゃないか。素知らぬ顔で契約書送っておきながら、競売物件はないだろ。そのドイツ人も素人なので詳しいことはわからないが、もし新しい大家が決まったら、その家の住人が全員退去する可能性もかなり低いとはいえ、ゼロではないだろうという。そんなリスキーな物件、わざわざ引っ越したくはない。

 でも本当に残念だ。その家は本当に私の条件に叶っていたのに。すぐに踏ん切りがつかなかった私は、とりあえず契約書をそのまま持って、様子を見ることにした。(次回に続く)

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 いやー、前回の更新から思いっきり間があいてしまった。ハンブルクで開かれた"Tea & Coffee Worldcup.net" という、お茶とコーヒー関係のメッセに行ってたもんで。申し訳ない。このメッセに関しては「一人暮らし in ドイツ」のほうに書いたので、そっちも読んで頂戴。

 で、そのハンブルクで、CDUのメルケル党首の演説に遭遇。前回の「選挙フィーバー」で書いた、野党第一党のCDUの党首ね。生のメルケル党首を見られるなんてラッキーと思ったが、そうは甘くなかった。会場のゲンゼ広場は人で埋め尽くされて、メルケル党首の姿なんて見えやしない。どうやら、はるか彼方のステージにいるらしいことは、背後の大スクリーンに映し出された映像でわかった。

 でも、生の演説を聞けたのはよかった。彼女が発言するたびに、あちこちから支持者の歓声とアンチCDUのブーイングが入り乱れる。話はドイツ国内で大問題になっている大量失業率のテーマに。「ハンブルクはまだいいが、ベルリンはもっと深刻だ。EUのほかの国々はこの問題を解決したのに、ドイツだけがいまだに解決できていない」という旨の発言をしていて、支持者は拍手喝采。私は「確かにベルリンはもっとひどいよなー」と、つくづく思う。ハンブルクの人たち、全然余裕がありそうだもの。

 メルケル党首の演説は、テレビで見ていたときのほうが、もっと落ち着いた語り口調のように思えた。でも、何千人ものドイツ国民を前にした演説では、そうそう落ち着いていられるもんじゃないし、ライブでは妙に落ち着かないほうがいいよな。

 私自身はドイツの選挙で投票権があるわけではないから、完全に傍観者。今週日曜の選挙の結果が楽しみだ。でもCDUは、付加価値税(消費税)を現在の16パーセントから18パーセントに上げることを選挙公約に掲げているんだよ。かんべんしてくれよー。これ以上生活苦にさせないでくれ。

選挙フィーバー

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 日本でも選挙を控えているけど、ドイツもただいま選挙フィーバーまっさかり。投票は9月18日ということで、最後の追い込みなのだ。今週の月曜日にはシュレーダー首相(SPD=社会民主党)と最大野党のメルケル党首(CDU=キリスト教民主同盟)の討論がテレビで行われた。これは、4人のパネラーが2人に対して質問をするという形式で、お互いがお互いの回答を皮肉ったりするシーンもあって、かなり白熱していた。はっきり言って私は討論のドイツ語などかなりの部分わからなかったが、見ていた限りではシュレーダー首相の方が一枚上手だなという印象を受けた。次の日の新聞の評論を見ても、おおむねシュレーダーの評判がメルケルを上回っていたようだ。
 このテレビ討論はカフェなどでも流れていて、通行人が群がり街頭テレビ状態になっていた。こういうのって、サッカーの中継だけじゃないのね、とちょっと感心。日本にいたときは選挙の話題が日常生活に出ることって、あんまりなかった記憶があるのよね。それってちょっと残念な気がする。

 ところで、政治とはまったく関係ないが、私は以前からこのアンゲラ・メルケルというCDUの女性党首の顔が妙に気になっている。5〜6年前に初めて見たときは、「女性政治家ってのは、どうしてみんなドイタカ(すみません、土居たか子さんのこと)みたいなんだろうか」と思っていたが、最近なんだかとてもきれいになったような気がする。ヘアスタイルのせいかな。ちょっとフェミニンな感じが出てきて、いいぞ。

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 オレンジページムックの『インテリア』No.37にて、新連載がスタート。「海の向こうのインテリア」というコーナーで、ベルリンの情報を書いています。ほかにパリ、スウェーデン、マイアミの情報も載っているので、都市ごとのカラーが現れていて楽しいですよ。
 今回のテーマは「これぞインテリアがおしゃれなカフェ!」。これって、ほんとにベルリンにぴったりのテーマ。今回は1店舗に絞ったけど、ほかにもおしゃれなカフェがたくさんあるんだから。
 ということで、書店でご覧ください。このムックは季刊なので、次号は11月25日の発売です。どうかよろしく。

家探し続行中

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 相変わらず、家探しの日々。サイトで物件を物色しては不動産屋に電話したり、見学に行ったり。なんでだか知らないけど、見学って朝の9時とかやたら早いことが多い。最近珍しく仕事の締め切りが重なっていたので、朝に見学、深夜に原稿書き、そしてまた朝になって見学って感じでもう眠い。
 でもマメにチェックしていたら、なかなかいい物件もちらほら現れた。そういう物件は当然競争率が高いだろうから期待は薄いけど、一応応募だけはしてみている。

 応募の際にネックになるのが、収入の証明。だいたいどこの不動産屋も収入証明とこれまでの家賃の支払いに問題がないことの証明、パスポートのコピーを求めてくるので、それを準備してファックスで送る。でも、収入証明がねー、私は日本の雑誌とかに書かせてもらっているから、証明しずらいんだよ。日本語の証明書を出したって意味ないしさ。おまけに先週カードが一切合切入ったさいふをなくしたから、再発行の手続きの最中で口座の残高証明もままならない。
 それで、最近ベルリンでお世話になっているドイツ人にお願いして、一筆書いてもらった。そしたらそれが功を奏して、めでたく契約できる運びとなったのだ。

 ところがよ。いざ契約しようとそのドイツ人とオフィスに行って契約書を一通り読んだらさ、期間は未定だけど、私の部屋のすぐ上が工事予定だと書いてある(らしい。私は意味がわからなかった)んだよね。その期間中は、私の部屋にも工事の人がずかずか入ってくることになっていて、いつまで続くのかもわからないらしい。
 その部屋は小さいけど家賃が安いのが魅力で、今の家賃に10ユーロ上乗せするだけで一人暮らしができるというのが魅力だった。だから、私は工事のことがわかってもまだ契約の可能性も考えていたら、やおらそのドイツ人が立ち上がり「ナイン(ノー)!」と言い放っちゃったんだよ。
 いや、ナインって、あなたがいうことじゃないんですけど......と思っても後の祭り。契約書にサインすることなく、そのオフィスを後にした。
 で、冒頭に戻って再び家探しの日々。は〜あ。

2016年10月

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