2008年12月アーカイブ

大晦日

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 今日は大晦日。久しぶりに新年を日本で迎えるので、日本にいた頃と同じやり方で1年を締めくくりたかった。
 それには、"中央線の築地"荻窪で正月用の買い出しをしないと、〆た気にならない。ということで、大晦日の今日、荻窪タウンセブンへ。魚屋では刺身やカニ、エビなどを大売り出し。新鮮な魚がたくさんある。やっぱり日本はいいねえ。気分が盛り上がり、節約しなきゃいけないのに、ついつい寿司パックを購入。年越しそばも食べるから、それにのせるエビ天も購入。鯛のお頭とお雑煮用の餅も買った。これから紅白を見る予定。日本100%だな。
 みなさまも、どうかよいお年をお迎えください。

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 東京に帰ってきたとたんに、コンサートのはしごをしたりして、なんかカルチャーな感じ。ふだんカルチャータウンなベルリンにいるというのに、私はいつも何をやっているんだろう。

 そして先日は、体験型パフォーマンスシアターというのに参加してきた。イギリスのロトザザという演劇カンパニーが制作した『エチケット』という公演。といってもカフェにある一つのテーブルで行われ、ほかのテーブルでは普通にお客さんが飲食をしている。
 事前知識もないまま、「カフェの一角でパフォーマンスする? ほかの客もいるのに?」と頭の中は「?」マークでいっぱい。
 現場に着くと、窓際のテーブルの上に小さなフィギュアや水の入ったコップ、紙、粘土などが並んでいる。そのテーブルをはさんで2人が向かい合って座る。「じゃ、このヘッドフォンをつけて、そこから聞こえてくる指示に従ってください」と担当の人から言われ、何気にスタート。
 
 "粘土を丸めてください"、"チョークでテーブルの上に円を描いてください"などと、ヘッドフォンから次々に指示が飛んでくる。それがけっこう速くて、日本語で言われているにもかかわらず、ついて行けずにあたふたする。公演(でも外からいればヘッドフォンをつけた2人組がテーブルをはさんで作業をしているだけ)は30分だけど、途中で「長いなー」とちらっと思った。

 終わった後は、テーブルを移動してカフェでそのまま飲食タイム。公演テーブルには次の2人組がやってきて、同じことを繰り返す。でも、参加者が違えば結果も違ってくるのがおもしろい。自分が参加しているよりも、むしろ参加後にほかの人の状況を見るのがおもしろいかなと思った。ちなみに、たまたま隣の席に座っていた、公演とは何の関係もなさそうな子どもが、公演の様子をガン見していた。

にほんのうた

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 突然ですが、いま日本。年末年始だけちょこっと帰ることにして、23日に到着。着いたその日にいきなりコンサートを2件はしごするという暴挙に出た。

 その2つのコンサートのうち、どうしても行きたかったのが「にほんのうた」コンサート。これは第一線で活躍しているアーティストたちが、日本の唱歌や童謡を歌うという内容で、同タイトルのCDが既に第二集まで発売されている。このアーティストたちが素晴らしく、第一集では私が大好きな大貫妙子も参加している。

 そんな企画のコンサートで、大貫妙子も出演すると来れば、もう絶対に行きたい。私が到着した日の夜に開催されるというのは神様の思し召しだろうと勝手に解釈し、とにかく行ってきた。

 いやー、行けてよかった。会場は百貨店内の小さなホールで、小さな子どもたちもたくさんいて、たまに「ギャー」という泣き声も聞こえて、それがまたなごんだ感じ。5人のアーティストが次々と出てきて2〜3曲ずつ歌っていくという形式で、みんな素晴らしかったね。
 中でも大貫妙子はやっぱすげーなーと思った。何をやっても大貫妙子だもんね。このコンサートには、アーティストたちがリアクションに困るような司会進行担当もいたんだけど、大貫妙子はそれもあっさりスルー。そんなものはいらないって、事前に言ったんだろうな。そういうのも含めて、好きだわー。

 演奏は、音数の少ないアコースティック。歌の力というのを確認できる。自分が外国にいるから余計にそう思うのかわからないけど、「にほんのうた」は美しい。こういう美しいものは伝えていかないと。ああ、でも自分は一体に誰に伝えていくのか。

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 現在発売中の『インテリア and Home No.8』(オレンジページ)。この雑誌ではいつも「海の向こうのインテリア」コーナーを担当していますが、今号のテーマは「おしゃれなパッケージの食品」。昔からドイツにある、超定番のレトロかわいい商品を中心に紹介しています。

 今回、惜しくも掲載に漏れたのが、このサラダのパッケージ。個人的にすごくかわいいんだけど、要冷蔵商品なので、日本にお土産で持ち帰れないからと泣く泣く見送り。Pfennigs Feinkostという会社のもので、ベルリンで100年以上の歴史がある老舗メーカー。ウェブもレトロでかわいい。
http://www.pfennigs-feinkost.eu/

 商品ラインナップもポテトサラダとか、ニシンサラダとか、なんかドイツっぽい。こういうのをパンに塗ったりして食べるのもドイツっぽい気がする。

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 10月から始まった"Bauer sucht Frau"(「農家に嫁に来ないか」というところか)というテレビ番組が最近終わった。これは、農家を営む男性が女性パートナーを募集するという内容の番組。たまたま初回を見てしまったがために、その後の展開が気になってしまい、家にいるときはついつい見ていた。

 番組は、数名の独身農業男性が、各男性のパートナーとしてすでに立候補している女性たちと会うところから始まる。お見合いタイムを経て、気に入った女性を自分の農家に招待し、ともに農作業をしながら愛を育んでいく。そして、一定期間の共同生活を経て、最終的にカップルとして成立するかを見届けたところで、2カ月にわたる番組は終了した。

 で、その最終回。ほとんどの男性はカップルになったというのに、女性から断られた人が数名いた。その男性たちを見ていると、「やっぱり......」と思って、切なくなった。
 断られた男性たちも、きっといい人なんだと思う。でも、一見してモテそうにない。女性が惚れる感じがしない。

 この「モテそうにない」イメージはどこから来るのだろう。ルックスとは言えない。正確に言えば、背の高さ、顔の造作、髪の量、そういうのはたいした問題ではない。

 そうではなくて、なんかこう、かもし出す雰囲気。これに男性としての魅力がないんだと思う。それは一体、どこから来るのか。声? 話し方? 身のこなし?
 「お友だちでいましょう」と女性から言われたときの、男性のがっかりした表情。こっちも本当に切なくなる。

 ほかの男性たちは、番組中で女性と抱き合ったりキスしたりと、ラブラブだったのに。でもその男性たちは、ルックスも普通にいいし、女の扱いもわかってそうだった。

 女慣れしていない雰囲気がさらに女性を遠ざけるのだとしたら、非モテ・スパイラルとでもいうのか、ずっとモテないままじゃないか。どうしたらいいんだ。
 ちなみに、女性だって同じこと。異性にモテる要素とは一体何なんだ。

ニコラウスがやってきた

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 12月6日はニコラウスの日。子どもたちがニコラウスからプレゼントをもらう日。ドイツでは6日にニコラウスがやってきて、子どもたちが寝ている間に靴にお菓子を入れていくことになっている。
 で、私も6日に起きて靴を見てみたけど、何もなかった。当たり前か。子どもじゃないし。
 それで何となく、自分でお菓子の袋をブーツに詰めてみたりした。でも、口にするものを靴に入れるというのもちょっとどうなんだか、という気がした。もちろん裸のまま入れるわけじゃないけど、生理的にちょっとね。

 その後外出しようと家を出たら、建物全体の入口のところに、段ボール箱が。「ニコラウスからです」と書かれたメモの下に、本がゴソゴソと入っている。

 やっぱり来てたんだ、ニコラウス。でもこの本はそんなにほしくないかなあと思い、そのまま出かける。数時間後戻ってきたら、本は見事になくなっていた。よかったね、ニコラウス。プレゼント大人気だったよ。

増刷御礼

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 今年3月に、初めて出した著書『ベルリンの大人の部屋』が、このたび増刷の運びとなりました。本書をお買い上げいただいたみなさま、読んでいただいたみなさま、本当にどうもありがとうございます。心から御礼申し上げます。

 現在品薄状態で、書店で注文されても入手までに時間がかかるようです。お待たせしてしまい、申し訳ありません。今月中旬ごろから再び書店で並ぶそうなので、どうかもう少しお待ちください。

 不景気と言われているこの時代、1冊1500円の本を買っていただくのは、とても大変なことだと思います。私自身のことを振り返っても、ちょっと読んでみたいぐらいでは、なかなか......。本当に、みなさんの1冊1冊のおかげです。

 それと同時に、ベルリンのインテリアがみなさんに受け入れていただけたのだと、とてもうれしく思います。ベルリンは一般的にはまだまだマイナーな存在なので、どのくらいの方に興味を示していただけるのか、出版前は不安でした。だから、今回のことはとても大きな励みになります。

 これからも、ベルリンのたくさんの「素敵」をお届けしたいです。このブログには、なんだかくだらないことしか書いていませんが、どうか今後もときどきおつきあいください。

 本当にありがとうございました。

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