2006年2月アーカイブ

カーニバルといっても

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 今日月曜日はRosenmontag(ローゼンモンターク=バラの月曜日)といってカーニバルが最高潮に達する時期。カーニバルは特にケルンなどのライン地方がすごくて(その様子は2003年3月7日付けのクボマガでも書いたとおり)、街中大パレードの嵐だし、仕事は休みになったりする。

 ベルリンはもともとカーニバルの習慣がなかったので、そんなに盛り上がらない。でもきのう、一応パレードがあったので見に行ってみたら......。
 ショボかった......。基本的には、グループごとに音楽をかけた山車(トラックだが)を中心に、人が踊ったりしているのだが、どうにもこうにもショボい。第一、雪がちらついているところからして、まず気分が盛り上がらない。それなのに、沿道には音楽に合わせて体を動かしている観客もいるんだよな。音楽ったって、ドイツ民謡みたいな牧歌的なものだったりするんだよ。こういうのを見るたびに、私はつくづくドイツ人ではないと思う。
 まあまあ、ベルリンのカーニバルがどんなものか、わかっただけでもよしとしよう。

無線ランを普及させてくれ

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 ベルリンを留守にしていたので、更新に間があいてしまってすまない。
 私は、泊りがけで出かけるときに必ずラップトップを携帯するのだが、役に立ったことはたぶん30パーセント程度だろう。ホテルには無線ランが入らないことが多いし、通信用の端末が部屋に用意されていたことは1回しかなかった(しかも大阪のホテルだ)。電話線はあっても、引き抜けないようになっていることが多い。せっかく重い思いをしてラップトップを持っていっても、ただそのまま持って帰るだけということを何回もしている。そして今回もそうだった。

 メールチェックだけならインターネットカフェでもできるが、私は旅先で仕事もしたいし(出張の場合もあるし)、クボマガも更新したい。それには私のパソコンが使えないといけない。でもヨーロッパは日本よりも通信事情が遅れている(と思う)ので、高級ホテルにでも泊まらないと部屋での通信は望めない。

 ただ、ベルリンのカフェは最近無線ランを引いている店が多くなってきている。しかも、以前は普通は有料だったが、無料で使えるカフェも出てきた。これはいいことだ。無料で使えて、注文ノルマ(たとえば1時間に1回は注文しなければダメとか)もなければ、家での仕事が煮詰まったときにカフェで気分を変えて仕事ができる。カフェはもうひとつの仕事場だ。頼むからホテルももっと無線ランを普及させてくれ。

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 携帯バトンがやってきた。初めて受け取るバトンなので、はりきって書く。

1)現在使っている携帯電話会社、機種は??
 ジーメンスのA55。買ったのは2004年3月。
 画面はモノクロ、もちろんカメラなどついているはずもない。
 でも、この状態はドイツじゃ普通だから。これと同じ機種を使っている人はけっこういる。

(2)現在使っている携帯に満足ですか??
 SMS(質問7を参照)のやり取りと電話を受けるぐらいしか使ってないので、まあいいか。
 携帯から電話をかけるのは非常時しかしない。高いから。

(3)現在の登録メモリーの人数は?
 95人のようだ。

(4)現在登録されている人の中に好きな人、 または過去に付き合った人はいますか?
 いますよ、もちろん。

(5)登録メモリーにほとんど連絡をとらない人はいますか??
 いますね。もう日本に帰っちゃった人とか。入れとく意味ないけど。

(6)過去に変換した単語を自動的に出す機能付きあり携帯限定。 例えば「あ」と入力したら「足跡」と自動変換候補が出る。 これで「ま」「ゆ」「と」「ろ」で何が変換されるか教えて下さい。

 求められている答えとちょっと違うが、ドイツ語辞書の自動変換では以下のとおりに変換される。
 「ま」は「ma」として入力すると「ob」になる。
 以下同様で「ゆ」は「zu」
 「と」は「um」
 「ろ」は「so」


(7)1日のメールの送受信数は??
 この携帯ではメールの送受信はできず、sms(ショートメール)のみ。
 smsは1日に2、3通。

(8)女性に質問...男性から絵文字、顔文字が沢山のメールがきました?
 こいつとはつきあえねーなーと思う。

(9)ストラップは付ける派?付けない派?
 つけない。ドイツで携帯ストラップをつけている人をほとんど見たことがない。

(10)5人の人に渡して下さい。
 じゃあ、気が向いたら受け取ってくれてって感じで、日本編として、よなっぱーさん、めだかさん、コオリさん、Regenbogenさん、ドイツ編としてテルちゃん。

 上記の質問に補足すると、私の携帯はプリペイドだ。2年契約をすれば、カメラつきカラーディスプレイの最新携帯が1ユーロとかで買える。が、この先2年もいるかわからない(と常に思って滞在4年目だが)ので、プリペイドにしている。もっぱらsmsにしか使わなければ、月に10ユーロもかからない。
 ドイツでの携帯事情は日本とは比べ物にならないほど遅れている。呼び出し音など、いまだに単音の電子音が主流だ。でもみんなそんなの全然気にしていない。最新機種が出たからって、すぐに買い換えたりしないんだよ、ドイツ人は。

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 9日からベルリナーレ(ベルリン映画祭)が始まった。私は特別映画好きではないけれど、祭好きなので、賑々しい雰囲気を味わうために会場のポツダム広場に友人と行った。去年はチケットの売れ行きがいまいちだったと聞いたけど、それでもやっぱり長蛇の列。チケット売り場が室内にあるのがまだしもの救いだけど、これに並ぶ気力は、ちょっとないなあ。

 開幕といえば、トリノオリンピックも。私はたまたま開会式をテレビで見た。当たり前だけど、ドイツのテレビだから日本の入場とかさらっとしか映さないのね。それで、あれよあれよと思っているうちに画面から消えてしまった。
 しかし、ドイツのあのユニフォームはどうかね。イモムシのようなきみどり色にオレンジ。アディダスやプーマを生んだ国なのにねー。素直に国旗の赤、黄、黒でまとめたほうがいいんじゃないのか。

もうひとつの映画祭

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 もうすぐベルリナーレ(ベルリン映画祭)が始まるけれど、それに先駆けてもうひとつの映画祭が7日まであったのだ。
 その名は「ゴーイング・アンダーグラウンド」。ベルリンの地下鉄の車内には山手線にあるようなモニターがあって、ニュースとか天気予報とかが流れている。そのモニターにこの「ゴーイング・アンダーグラウンド」プログラムが流れていたのだ。
 これは、世界各国から応募された作品の中から選ばれた21のショートフィルムが流れ、一般の人がいいと思った作品に投票するというイベント。応募は世界39ヵ国、457作品に及ぶというから大したものだ。上位入賞作品は12日の表彰式で表彰され、賞金が授与されるらしい。

 このモニター(ベルリーナーフェンスター=ベルリンの窓という)は音声が出ないので、作品はどれもサイレント。言葉に頼っていないから、どの国の人が見てもわかるのがいい。
 ベルリナーレの映画を見るには、長蛇の列に並んでチケットを買ったりしなくちゃならないけど、この「ゴーイング・アンダーグラウンド」なら2~3駅乗っている間に見られる。生活の中のアートだよね。

最後の勇姿

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 ベルリンの観光名所、ベルリン大聖堂の通りをはさんだ向かい側に、ゴツい銅の色をした四角い建物がある。これはPalast der Republik(パラスト・デア・レプブリーク=共和国宮殿)。これは1976年に国民のためのコンベンションセンターとして建てられたが、その後建物にアスベストが使われていたという理由で長い間封鎖されていた。そのため、宮殿という言葉からはほど遠い、さびれた感を放っていた。いってみれば、どでかい廃墟が街の中心地にあるのだ。それで、この建物をどうするかずっと協議が続いていた。

 それがようやく、この宮殿を取り壊し、新たなコンベンションセンターを造るということに決まり、この2月から撤去作業が始まった。いったいいつこの建物が完全に姿を消すのか知らないが、自分がベルリンに来た頃にあった歴史的建造物がなくなったら、感慨深いものがあるだろう。ベルリンの歴史を、ちょっとだけでも自分も共有していたような、そんな感慨。

 でも、ここの地盤は地下水が非常に多いらしく(なんといっても川のふもとに建っているものだから)、撤去作業は難航する見込み。聞いたところによると、この重厚な建築物がなくなってしまったら、そのはずみで地盤が上がってしまうとかなんとか。スローなベルリンのことだから、私がベルリンにいるうちはこの宮殿がなくなることはないかもしれないな。

節分の新習慣

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 そういえば、日本にいたときに盛んに目にしたのが「恵方巻」の広告。要するに太巻き寿司だと思うんだけど、これを節分の日に、その年の縁起のいいとされる方向を向いて食べるといいとかっていう話。これ、関西方面では前からあったのかもしれないけど、東京ではわりと最近の動向じゃないか?
 というのは、もう7~8年前ぐらいになると思うけど、その当時働いていた会社に大阪出身の人がいて、彼女がその話をしたんだよね。でもそのときは、私を含め周りの誰もが知らなかった。「うそだ~、そんな話聞いたこともない」って。それがいつの間にか、右を見ても左を見ても恵方巻の広告だもの。時代の変化ってすごい。

 ところでみなさんは実際に、節分にこの恵方巻を食べたんですかね。ベルリンじゃ節分なんてないんで、私は食べてないですよ。

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