10月から始まった"Bauer sucht Frau"(「農家に嫁に来ないか」というところか)というテレビ番組が最近終わった。これは、農家を営む男性が女性パートナーを募集するという内容の番組。たまたま初回を見てしまったがために、その後の展開が気になってしまい、家にいるときはついつい見ていた。
番組は、数名の独身農業男性が、各男性のパートナーとしてすでに立候補している女性たちと会うところから始まる。お見合いタイムを経て、気に入った女性を自分の農家に招待し、ともに農作業をしながら愛を育んでいく。そして、一定期間の共同生活を経て、最終的にカップルとして成立するかを見届けたところで、2カ月にわたる番組は終了した。
で、その最終回。ほとんどの男性はカップルになったというのに、女性から断られた人が数名いた。その男性たちを見ていると、「やっぱり......」と思って、切なくなった。
断られた男性たちも、きっといい人なんだと思う。でも、一見してモテそうにない。女性が惚れる感じがしない。
この「モテそうにない」イメージはどこから来るのだろう。ルックスとは言えない。正確に言えば、背の高さ、顔の造作、髪の量、そういうのはたいした問題ではない。
そうではなくて、なんかこう、かもし出す雰囲気。これに男性としての魅力がないんだと思う。それは一体、どこから来るのか。声? 話し方? 身のこなし?
「お友だちでいましょう」と女性から言われたときの、男性のがっかりした表情。こっちも本当に切なくなる。
ほかの男性たちは、番組中で女性と抱き合ったりキスしたりと、ラブラブだったのに。でもその男性たちは、ルックスも普通にいいし、女の扱いもわかってそうだった。
女慣れしていない雰囲気がさらに女性を遠ざけるのだとしたら、非モテ・スパイラルとでもいうのか、ずっとモテないままじゃないか。どうしたらいいんだ。
ちなみに、女性だって同じこと。異性にモテる要素とは一体何なんだ。