2007年4月アーカイブ

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 前回の更新からもう1週間も空いてしまってすみません。本当に今回の一時帰国は慌しいので、これまでクボマガを更新する時間&ゆとりがまったく取れず、今に至ってしまいました。
 私なんかはすぐに最悪の想定をするほうなので、ほかの人のウェブ更新がこんなに時間が空くと「もしかして死んでんじゃないの?」などと考えてしまいます。もしクボマガ読者のみなさんがそう思われているとしたら、ご心配なさらずに。私はこうして生きています。

 ところで、クリスピー・クリーム・ドーナツ。
 これいま、東京で大変話題のドーナツらしく、その噂は海を越えてはるかドイツまで入ってきていた。ベルリンを発つ前に冗談で「東京行ったら、クリスピー・クリーム・ドーナツ食べてくるから」と言ってたのだが、本当に食べられるとは思っていなかった。お土産でいただいたのだ。

 このドーナツはアメリカからやって来たんだが、東京では新宿のサザンテラスにしか店がないらしく、なんと1時間以上並ばないと買えないんだそうな。そこまでして買うほどのもんなのか、試してみた味は......。

 まあ、やわらかいよね。中の生地が。フカフカ。外は砂糖でコーティングされている。確かにこれまでのドーナツと違ってやわらかい。けど、1時間も並んで食べたいかといえば、う~ん、どうだろ。
 だから、今回このドーナツをいただけたのは非常にありがたかった。こういう機会がなければ、一生食べることはなかっただろうから。

 だけどさ、このドーナツメーカー、きっと支店を増やさないほうがいいよね。
 だって、日本人の飽きっぽさって、すごいものがあるじゃん。私、このドーナツの話を聞いたときに、すぐにシナボンを思い出したもん。
 シナボンってあったでしょ、10年ぐらい前に。日本に入ってきて大人気になって、買うのに行列ができて、お店に行列整理用のポールが置かれて、支店がバカバカできて、1年経つか経たないかのうちにサーッと冷めて、日本から全撤退。
 
 あのとき、もし本当にシナボンファンになっていたら、その後どうしたらいいというのだろう。いたずらに人気に左右されて、結局日本では永久に買えなくなってしまう。

 だから、本当に好きなものは、日本で人気が出てほしくないと思うね。私のお気に入りは、たとえ日本に入ってきても人気が爆発することなく、細く、長く生き続けてほしい。いや、やっぱり日本に入ってきてほしくない。だって、好きなものが日本の気まぐれ人気の餌食になるのは嫌だもの。たとえば私の好きな○○とか、●●のお菓子とかさ......。

日本へ行く

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 あと8時間後には家を出てなきゃいけないんだよ。
 どうするんだ、この状況。

 今回の日本滞在はちょっとあたふたしそうなんですが、お時間が合う方、お会いしましょう。

H&M旋風、日本にも?

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 来年日本にもH&Mができるらしいじゃん。
 H&Mは(ちなみにドイツ語読みだと「ハー・ウント・エム」だ)、要するにスウェーデン版ユニクロだ。安さと、そこそこトレンド感のあるデザインがウリ。それに多品種。最近ではカールラガーフェルドやマドンナとのコラボレーションで話題を振りまいた。

 ドイツでは、少なくともベルリンでは、どこのショッピングセンターに行ってもこのH&Mが入っている。クーダム(旧西の目抜き通りだ)とか行くと、もう100メートルおきにあるんじゃないですかーって感じ。
 そんなだから、みんなよく着てるよね、H&M製品。ベーシックなTシャツとかならわかんないけど、ちょっとデザイン性のある服とかだと、一発でそれとわかる。しかも大勢人が集まるところだと、他人とカブっちゃうこともあったりして。

 私も以前はよく買ってた。安いし、それにそのころは欲しくなるデザインもあったから。だけど、最近はとんとご無沙汰。欲しいと思う品が見つからなくなっちゃったんだよね。今は買うとしたらMANGOのほうが好き。なんとなく、デザインが。

 でも、洋服はやっぱり日本で買うのがいい。デザイン、サイズともぴったりくるもん。最近は服も安くなったしね。しかも1ユーロが160円突破しちゃってるじゃん。困るよー、日本円でお金もらってるのにさー、ってグチになっちゃったよ......。

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 春である。動物は発情期である。人間もまた動物である。さらにここ連日の陽気は、春を通り越して一気に夏になっている。人々はどっと外へ出る。

 かくしてベルリンの街のいたるところでは、公然といちゃつく男女の群れでいっぱいだ。
 路上でチュッ。
 カフェでチュッ。
 ホームでチュッ。
 ......こんなにあちこちでカップルがいちゃついている都市を、私はベルリンのほかに知らない。それとも私がここに住んでいるからそう思うのだろうか。

 日本は最近どうだか知らないけど、ベルリンよりは確実に控えめなはずだ。
 そういえば昨年の夏にいとこ家族がやってきたとき、8歳になるそこの息子がこの有様を見て「やりすぎなんだよッ」と言っていた。確かに8歳の日本人には刺激が強すぎたに違いない。

 しかし、ドイツ人ならこの光景には慣れっこだと思っていたら、案外そうでもないらしい。ちょっと前に、「そのイチャイチャ、吐き気がする」という内容の新聞記事を見かけので、ドイツ人でも嫌なものは嫌なのだろう。

 私は公のいちゃつきを見て、自分も温かい気持ちになることもあったし、うっとうしく感じるときもある。
 たぶん、自分の気持ちに余裕のあるときは、いちゃいちゃカップルを容認できる気がするのだが、そうでないときは気分が悪い。
 他人のいちゃつきは、自分の幸せ度を計るバロメーターか。

エコと呼ばないで

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 最近ある雑誌の原稿を書いていたら、ネタが「保証金を含むビール瓶」、「買い物袋」、「スーパーの自社ビオ(オーガニック)ブランド」になってしまい、全体の流れをまとめるために自然とくくりがエコな感じになってしまい、考え込んだ。
 
 ドイツといえば、日本ではエコのイメージが強いと思うけど、私自身はあんまりそういうことを強調したくないんだよな。
 確かにEUのほかの国と比べたら、環境に対する意識は強いと思う。見習うべき点は多い。それを伝えていくのは、ドイツに住んでいる書き手の役目だと思う。それは否定しない。
 だけど、場合によっては極端に誇張して書かれている本や記事もあったりして、私はそういうのが嫌なのだ。

 記事というのは、そこに書き手や編集部の意図が必ずあるわけで、「ドイツはエコ」という意図のもとに書かれたものは、生活全体・ドイツ全体の中のエコな部分だけを取り出して書くわけだ。要するに、意図に合った情報だけがピックアップされて報道される。その他の部分はみんな知らない。
 だから、それを読んだ人は、ドイツは隅々までエコな国、と思うだろう。すると、実際に来てみて現実とのギャップに戸惑う。たとえば、舗道に割れたビール瓶の破片やゴミが落ちているのを見て、「ドイツってもっときれいな国かと思ってました」という感想を持ったりする。

 だから、私はエコについて書くときはなるべく淡々と書こうと心しているのだが、なかなか難しい。

 しかし、本来エコであることは別に悪いことじゃない。多くの国が地球温暖化に歯止めをかけようと努力している(よね?)。
 それに自分の行動を考えたら、けっこうエコ、というかロハスっぽいと思ったりする。だけど、他人からそう思われるのはなんか嫌だ。

 それは、エコを主張する人の中に、「エコじゃなきゃダメ」という絶対的正義を感じることがあるからだと思う。ほかの人に説教を垂れたり、ほかの考え方を受け入れなかったり、そんなイメージ。そういう行動によって、エコという言葉に対してみんなアレルギーを持ってしまう。ビオという言葉も然り。
 私もそうだった。

 でも、そうじゃない人も本当はたくさんいる。ゆるくていい、できることからでいい、という人たち。そういう人の話を聞いて、私自身のエコアレルギーも消えていった。

 私自身は買い物袋も持参するし(日本でも)、ビオ商品もよく買うし、車も持っていない。
 でもそれはエコのためというよりも、単に袋にお金を払いたくないからとか、ビオの食べ物はうまいことが多いとか、車を買うお金がない、という理由から。
 それに加えて、自分にとって不要なものに資源やお金を使ってほしくない、という気持ち。地球のためじゃなくて、自分のためにやっているんだ。
 私にとってはエコ=エゴだな。地球のためじゃない。「地球のために。子孫のために」という気持ちでは、私にとってはしんどい。

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 イースターももう終わり。全般的に天気はよくなかったけど、この前ちょっとだけ晴れた日に、すかさず桜を見に行ってきた。街なかで花が咲き出すと、早く花見に行かなければ終わってしまうと、いつも気がせいてしまう。
 花見といっても私の場合は、単に花の下を歩くだけ。本当に花を見たいだけだから、それで十分。

 で、前々から気になっていた、ベルリンの壁の後に行く。以前壁があった場所の一部に、テレビ朝日が植えたという桜並木があるのだ。私が行ったのは、SバーンBornholmerstr.の線路沿い。

 確かに見事な桜並木。でも、みんな山桜か八重桜なんだよ。
 いや、山桜は、それはそれできれいだよ。でも花見っていったら、日本人にとっては普通ソメイヨシノじゃないか? 枝の先までぶわーっと花が咲いて、葉は出ないソメイヨシノじゃないと、いまいち気分が出ない。

 でも壁伝いにずっと歩いていたら、1本だけソメイヨシノを発見。ってことは、ソメイヨシノがドイツでは育たないってことではないんだな。じゃあ、なんで他の桜はみんな違う桜なんだ? しかもこの桜はテレビ朝日が植えたというのなら、よけいにソメイヨシノであるべきな気がする。それが日本人の感覚じゃないか?

 いや、本当に山桜は、それはそれでいい。山桜のたおやかで自然な美しさを見ていると、ソメイヨシノのほうが異形に思えてくる。でも、やっぱり気分が高揚するのは、ソメイヨシノじゃなきゃだめなんだよ。

 もしご存じの方がいらしたら、ぜひ教えてください。なぜ、ソメイヨシノはないんでしょうか。本当に知りたいです。

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 今日金曜日から、ドイツはイースターに突入。平日の土曜をはさんで日・月が祝日。
 ベルリンの学校は、既に2日からイースター休暇に入っている。なので、イースターの祝日をはさんで旅行に出かける人が多い。

 この期間は、ベルリン市内はガラガラ。といっても、もともとベルリンの人口密度は低いから東京みたいな差は感じないんだけど、路駐できるスペースが増えるらしい。

 ここでは車を買っても駐車場を持つ義務はないので、けっこうみんな路駐で済ましていたりする。だから、駐車スペースを見つけるのがけっこう大変。車で行ったはいいけど、路肩はどこもいっぱいで駐車するのにえらい時間がかかったりする。
 以前、なぜ駐車場を借りないのかと聞いたら「お金がかかるから」という、いたってシンプルな答えが返ってきた。
 でも路駐でOKっていうのは、それだけ安全ってことだよね。物騒な街だったら、路駐で保管なんて無理でしょ。

卵の表示のギモン解決

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 3月21日付のこのコーナーで、卵の表示について書いた。箱にはビオと書かれているのに、卵自体の表示についている数字は「1」で、これは放し飼いという意味で、必ずしもビオではない。なんで?というもの。
 そしたら、ギモンは一応解決。
 飼料はビオなんだけど、それをビオと証明するにはいろんな試験を受けなきゃいけなくて、それにお金がかかるからやってないとのこと。だから、自称ビオってことだな。

 卵の表示について知ってから気になってスーパーとかで見てみるんだけど、鶏舎飼いというのは少ないね。それに、箱にちゃんと「地上飼い」とか「放し飼い」とか書かれているのも多い。
 こういう表示って、ドイツはすごく明確。ビオの印も、政府認定の六角形のビオ印というのがあって、これが付いていれば正真正銘のビオ。すごくわかりやすい。
 こういう規格作りとか、システマチックなところはドイツに学ぶところが大きいと思う。

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 日本では馴染みがないけど、ドイツでイースター(ドイツではOstern=オースターンという)は大切な行事。いってみりゃ、日本の盆暮れと並ぶ重要度。

 で、今年のイースターの祝日は4月6日(金)、8日(日)、9日(月)。祝日はお店が閉まるので、この時期ドイツに来る人は注意して。
 この祝日は毎年変わる。というのは、「春分の日以後の満月のあとの最初の日曜日に祝う」から(辞書より引用)。
 確かにカレンダーを見てみると、春分の日が3月21日でしょ。そのあとの最初の満月がきのう4月2日(月)。そのあとの最初の日曜が8日ってわけだ。うん、合ってる、合ってる。

 なんで満月の日がわかるかというと、私のスケジュール帳に印がついてるんだよね。いつが満月で、新月で、半月がいつか。ドイツのカレンダーにはけっこう普通についてる。ドイツ人は日本人より月齢をはるかに気にする。そういう自然とか、言い伝えなんかがまだ生き残ってる感じ。

 ところでイースターにつきものなのは、ウサギや卵、ニワトリ。どれも生命の象徴だから。この時期ドイツのお店では、どこもウサギや卵グッズ商戦が盛ん。で、ついつい買っちゃったよ、ウサギの菓子パン。

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 ドイツにいるみなさま、これまでクボマガ画面が出てくるのが遅く、本当にご迷惑をおかけしていました。あんまり遅いんで、もう見なくなってしまった人もいるでしょう。私自身の更新作業も、下手すると2時間近くかかったりして大変でした。
 このたびサーバを移行したので、すぐに画面が出るようになったと思います。日本から見ている方は、これまでも大丈夫でしたよね?

 みなさんのほうでは、これまでの設定を変えていただく必要は一切ありません。
 ただ、ひとつだけ注意点。コメントを書いていただく場合、コメント欄の下にセキュリティコードが出てくるので、その数字を枠内に書いてもらってから投稿ボタンを押してください。それ以外は何の変更もありません。

 さて、今日から4月1日。ベルリンはぽかぽか、いい天気。外に出た途端に「うっ、眩しい」と思ったほど。
 ドイツ人はもう半分ぐらいの割合でサングラスかけてたな。東洋人の私が眩しいと思うくらいなんだから、色素の薄いドイツ人ならなおさらだろう。
 これからドイツに来る方、ヨーロッパは日差しが強いので、日焼け止めとサングラスを持参されることをおすすめします。

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