2011年4月アーカイブ

京都町家散策

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 きのうから京都に。町家を見て歩く。
 町家に実際に住んだら冬は寒く、夏は暑くて大変と聞くけど、見る分にはとても美しい。こういう端正なデザインが日本の美だと思う。

 改装されてカフェやお店として使われている町家も多いから、中を見られる機会も多くてうれしい。

 日本でもドイツでも、こういう民家を見ているのがいちばん楽しい。名所旧跡を見学しているよりもテンションが上がる。
 日本なら伊豆・下田、東京・北千住、広島・尾道あたり。ドイツなら木組みの家が集まる町やハンザ都市。国は違っても、散策の楽しさは一緒。

twitter:@kubomaga

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 週末に行った「トウキョウ ‐ ベルリン雑貨店」、大勢の方にいらしていただき、本当にありがとうございました。お目にかかれて、とってもうれしかったです。

 そもそもこのイベントは、今回一緒に主催したヤマダさんと昨年暮れに思いついたもの。
「なんかやりたいよねぇ〜」と話していた二人が出かけた先は、東京・西荻窪にある焼き菓子屋さんのMaeuschenモイスェン。そこでケーキを買っていたら、ふと店内の横に小さな階段が。
「上は貸しスペースなんですよ」というお言葉に、トントン......と上がってみたところ、

 おぉー、なんと素敵な小空間!! 

 レトロな家具が並び、どことなくベルリンのカフェって感じもする。
 その場でレンタル即決! というわけで、たまたまMaeuschenに行ったからこそ実現したイベントだったのです。

 しかしやると決めたはいいけど、事前準備が全然できず、結局前日ほぼ徹夜という案の定な進行具合。
 そのため、告知はこのクボマガブログとツイッターを中心にひっそりとやっていましたが、それでもあんなに多くの方々にお越しいただき、わたくしテンション上がりっぱなしでございました!

 みなさまにお買い上げいただいた雑貨や拙著の収益金は、東日本大震災で被災された方々への義援金として寄付したいと思います。現在計算をしておりますので、確定次第その金額と寄付先をこの場でご報告いたします。

 とにかく大変だったけど、楽しかった!
 私の本を読んでくださっている方々にもお会いできてうれしかった!

 だからまたイベントやっちゃいます!
 いつかはわからないけど、決まり次第このクボマガブログでお知らせするので、お会いしましょうね!

twitter:@kubomaga

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 私の最新刊『ウォールペーパー・インテリアレッスン』がグラフィック社より発売になりました!
 色や柄物の壁紙を使ったインテリアの本です。
 
 もう、本書はぜひともご覧いただきたい!! それほどセンスがいい! かわいい、ナチュラル、上品......さまざまなテイストを載せています。
 このセンスこそ、まさにヨーロピアンだと思います! 

 今回も前書に引き続き、コペンハーゲンの冨田千恵子さんとの共著です。冨田さんがデンマーク&コペンハーゲン、私はドイツを担当しています。

 壁紙ってハードルが高いと思われるかもしれませんが、上手に取り入れると本当におしゃれなんです。壁紙を使いこなせたら、真のインテリア上級者。そう思います。

 前回このブログで『café-sweets』の連載で「壁の質感」について取り上げたと書きましたが、最近私は壁がとても気になっているのです。
 お部屋の中で、壁の存在感は大! 白い壁ばかりじゃもったいない。

 そこで壁紙です。最近では、おしゃれな海外輸入壁紙がお手ごろ価格で手に入ります。
 しかも海外壁紙は国産に比べて幅が狭いので、自分でも貼れるんです。DIY大好きなヨーロッパでは、当然のごとく自分たちで壁紙を貼っていますね。
 本書では、実際にドイツ人女性が貼っている様子を、プロセス写真でご紹介しています。

 さらに! 
 私が昨年10月10日付けのこのコーナーで書いたドイツ人のシルクスクリーン作家、ビルギット・モルゲンシュテーンさんの家も載っています!
 もちろん壁紙もご本人の作品。それはもう上品で繊細。私がひと目ぼれしたこの方の作品、どうかみなさんにも見ていただきたいんです。お願いします。

 そのほか、壁紙の貼り方、壁紙の歴史、日本で購入できる海外有名ブランド、ショップリスト、選び方ノウハウなど、とにかく壁紙についてのありったけを書きました。

 本書の締め切りがもうすぐというときに起きたのが、東日本大震災でした。まだ書くべき原稿が山ほど残っている状態で、日本の家族、日本の国を心配しながらとにかく書き上げました。
 特に、本書の前書きを書いているときは、将来日本が再び立ち上がる日を信じて、祈る気持ちで書きました。
 きれいな壁紙インテリアを見て、体験して、明るい気持ちになれるように。今もそう祈っています。

 実はこの震災で、本書に使用するはずの紙が使えなくなってしまいました。被災地には

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 月刊『café-sweets』(柴田書店)にて前号より始まった新連載「カフェのインテリア」。今月号もベルリンの素敵なカフェをご紹介していますよ〜!
 今月のテーマは「壁」。いや、ベルリンの壁じゃないですよ......って、あー、すみません。

 これまで素敵なお宅&お店をたーくさん見せていただきましたが、インテリアの印象を左右するポイントは「壁」だと。そう気づいたんです。

 日本では、白い壁が圧倒的多数でしょう? ベルリンでは壁のバリエーションが豊富なんです。壁は部屋の大部分を占めるから、同じ家具を置いたとしても壁が違えば全然違って見えるんですよ。

 ってことで、今回はコーナーごとに「壁の質感」を変えているカフェを取り上げています。

 さらに今月号では「海外レポート」で、こだわりコーヒーのお店も紹介していますよ。いまベルリンでは、ハリオで淹れるドリップコーヒーの店が出はじめています。

 来月5日には次号が発売になります。ぜひお早めに、書店にてお求めくださいませ!

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 土曜に無事帰国。しかし今回は、果たして無事に帰れるのかと危ぶまれる一瞬も。

 というのは、ベルリンの空港でSASカウンターに行ったところ
「コペンハーゲンから東京へのフライトが急に欠航になりました、理由はわかりません」
と言われてしまったのだ。

 そもそも本来1日早い便を取っていて、それが欠航になったからこの日の出発になったのに、また欠航〜?
 正直、けっこう落ち込んだ。理由がわからなかったせいで、東京行きはやっぱり飛ばないのかも、と思って。こんなに日本が遠かったことはないなあ、と。

 で、SASが言うには「まずコペンハーゲンに飛んで、そこで次の成田行き便を取り直してください。ホテルの手配はSASがします」とのこと。
 または「保証はできませんが、ルフトハンザカウンターで、ルフトハンザ便に変更できるかもしれません」という選択肢もあるという。

 で、できれば1泊せずにそのまますぐに帰りたかったし、英語で交渉するよりはドイツ語の方が全然ラク。
 ってことで、ルフトハンザカウンターへ。係員さんは最初は渋っていたものの、欠航の理由が機体トラブルだとわかり、ルフトハンザに乗せてもらえることに。

 ちょうどタイミングがいいことに、ルフトハンザは確か前日からフランクフルト〜東京間の直行便を再開し始めたばかり。その便に乗って、スムーズに成田に帰ってこられた。
 そんなこんなで、結局はラッキー帰国。
 これから4週間、日本を満喫するぞ。

 ここで、緊急告知です。
 来る4月23日(土)・24日(日)の2日間、友人と二人で東京・西荻窪の小さなスペースで雑貨市を開きます。
 名付けて「トウキョウ‐ベルリン雑貨店」。私がベルリンで集めた50〜70年代の食器や、ドイツ製テキスタイルを使った友人手作り雑貨を販売します。
 そして、私の大好きなシルクスクリーン作家さんのクッションとノートも少ない点数ですが販売します。

「トウキョウ‐ベルリン雑貨店」 
4月23日(土)13〜20時
4月24日(日)13〜18時
*24日はおうちカフェと一緒に開催します。

場所
Maeuschen 焼き菓子やさん「モイスェン」2Fの小さなギャラリー
東京都杉並区西荻南3-17-7
http://maeuschen.main.jp/
 
もちろん私もいます。お時間ある方、ぜひいらしてください。お待ちしています!

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私の周りのドイツ人

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 震災に関するドイツの報道は日本に比べて深刻な内容で、日本人の私にはきつかった。そして、テーマはすぐに震災の被害から原発事故へと移ってしまった。ドイツ人にとって、原発は大きな関心事だからね。

 そんな状況で、何となくドイツ人とコンタクトを取る気がなくなってしまったのよ。
 心配してくれるドイツ人の言葉によって、かえって私の心配が増幅したりとか。本当はありがたいって心ではわかっているのに、自分に余裕がないから素っ気ないメールを送ってしまったこともあった。

 あれから1ヵ月以上たち、こちらも少し落ち着いてきて、ドイツ人に対する自分の投げやりな態度を反省。
 一時帰国も間近なので、その前にドイツ人の友人たちと会ってきた。

 そしたら、みんな「日本は大変だよね」「地震もまだあるんでしょ」と、とても共感してくれて。それがとてもうれしかった。
 ドイツの報道ですっかり精神的にまいっていたけど、考えてみたら自分の友人から原発問題を持ち出されたりしたことはなかったんだ。いや、この問題は大切だけど、そういう議論をしたくない心境のときもある。

 友人だけじゃない。仕事で関わるドイツ人たちは、エキセントリックな調子はまったくなく、ごくまっとうに震災について話し合える人ばかりだった。
 震災下においてなぜ日本人が非常に冷静(に見える、ドイツ人には)なのか、原発事故のこと、地震の頻度など、純粋に知りたいという印象を受けたし、既によく知ってもいた。その態度は、これまで私が避けてきた、ドイツ報道のトゥーマッチな印象とはまったく違っていた。
 もちろん仕事で関わる人だから、相手もこちらに気遣っている。それでも、こうやって普通に震災について話し合えたのはありがたかった。

 結局、私が勝手に被害妄想に陥ってただけだったんだ。腹で感じたことを大切にしようと思っていたのに、それじゃダメじゃん。

 それに、日本への義援金を寄付してくれたり、チャリティー活動に協力していくれているドイツ人たちは本当に大勢いる。
 これが逆の立場だったら、日本人は外国の災害に対してこれだけ積極的になれるかな?と思う。

 普通に話し合えるドイツ人がいてくれて、よかった。これで変なしこりを残さず日本へ行ける。
 次回、日本から。

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 もうすぐ日本に一時帰国。当然(?)ドイツ人やドイツ在住外国人からは「怖くないの?」「今行かなきゃいけないの?」「外出は控えるようにね」「水にも気をつけて」と、とにかくいろいろ言われる。
 ドイツの報道を見ていれば、当然そういう反応になるだろうと思う。

 それに的確に答えられるように、情報は収集しないとね。というか、自分たちの安全のためにしないと。

 日本に帰ったら、日本(東京)の現状を知り合いのドイツ人たちに伝えよう。風評被害は広がってほしくないし、私が見るリアルな現状を知らせたい。

追伸:これを書いている間にも大きな余震。地震は怖いよ。でも一人でずっとここにいるより、家族といる方がいいでしょ。

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南ドイツの旅の終わり

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 南ドイツから戻ってきた。南はすっかり春で、どの町でも桜が、木蓮が、チューリップが花ざかり。お天気にも恵まれて、写真も撮れてほっとした。仕事の旅だから、その辺のプレッシャーは常にある。

 今回私が旅してきたのは、ドイツ南西部に当たるバーデン・ヴュルテンベルク州。中でも州西部のバーデン地方はフランスと国境を接していて、料理もワインもおいしい。山と川がある風景も、日本人には馴染みやすい。経済的にも豊かな州なので、全体的に生活が豊かという印象を受けた。

 毎日たくさん歩いて、見て、食べて、飲んでいると、出発した1週間前が遙か昔のことのように思える。
 旅の最後の夜、驚いたことに「寂しい」という感情が湧いてきた。1週間という期間は、そういう気持ちを引き起こすのに十分な長さなのかもしれない。それだけどっぷり南ドイツに浸っていんだろう、きっと。

 6時間かけて列車でベルリンに戻ってきたら、見慣れた町がなんだかグレーに見えた。お天気も悪く、花もまだ咲いていなかったから当然なのかもしれない。でも、南のメルヘンチックな建物に比べ、ベルリンの町並みは素っ気ない。

 だけど、やっぱり私はベルリンが好きだし、ドイツではこの街以外に住むことは考えられない。私にとってベルリンはベルリンであって、ドイツではない。
 これからまた日常生活に戻る。まずはこの旅行の原稿を書いて......、数ヵ月後をどうかお楽しみに。

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 木蓮もくもく花ざかり。ずっとお天気に恵まれて、本当にラッキー。

 土曜からいきなり夏の暑さになっちゃって、慌てて日焼け止めを買ったりした。だけど、まさかこんな暑さになると思っていなかったから、ユニクロのヒートテックとセーターを持参してしまい、残りの旅程に何を着たらいいのやら。
 明日は天気が崩れるみたいだけど、あさってはなんとか持ち直してほしい。今いるところはベルリンから移動に丸1日かかるから、天気のよさそうな日を見計らって出直すとか、ちょっと厳しいんだよなあ。

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 夜行列車に乗って、無事に南ドイツへ到着。
 そしたら、桜が満開で。今年は一時帰国のスケジュール上、日本でもドイツでも桜の見られる時期にいないと思っていたので、うれしい。
 南ドイツの桜をどうぞ。

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