お部屋ロケハンは、スリルとサスペンスに満ちている

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 インテリアの本を書くときに何がいちばん苦労するかって、それはロケハン。素敵なインテリア、クリエイティブな部屋を見つけるのは、毎回かなり骨の折れる作業。お店ならお客として自由に入れるけど、一般のお宅には勝手に入り込めないでしょ。

 上手な見つけ方なんていうものはなくて、とにかくあらゆる手段で探すしかない。本も雑誌も締め切りは絶対守らなきゃいけないから、果たしてそれまでにぴったりの部屋が見つかるかどうか、いつもすごく不安になる。

 でも、これが不思議なことに、締め切りまでにはちゃんといい部屋が見つかるんだ。いい部屋が必要な件数見つかった時点で、その仕事が半分終わったような気分になる。そのぐらいプレッシャー。

 ロケハンの過程では、スリリングな出来事もたまにある。

 先日、深夜に突然電話がかかってきた。出てみると知らない男性で、背後はどうも酒場のようなにぎわい。
「家を探してるんだって?うちを見てもいいけど」と言われ、二つ返事で行くことにしたものの、あとからじわじわと不安に。
 こんな深夜にかけてきた男性だよ? 私は女性だし、身体も小さい。一人で家を見学に行って大丈夫なのか? 
 考え出すと不安は増すばかり。

 それでも可能性を捨てたくないので、事前に友人に事情を説明し、約束の見学時間直後に私の携帯へ電話を入れてもらうように頼んだ。
 
 で、いよいよ当日行ってみたら......当の男性はこっちが拍子抜けするくらい温厚で、私の心配は取り越し苦労に終わった。
 またその家が、相当珍しい家で。企画コンセプトに合わなかったのでお断りしたけど、そんな家を見られるのも、この仕事をやっているおかげだなと。
 
 そんなこんなで、インテリア本づくりは実はかなりスリリングな仕事といえるのです。この体験を元に、火サスの脚本とか書けないかしら。

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