自分がベルリンに来た理由と、幸せな人生とは何ぞやという壮大なテーマを考えて書き始めた「しあわせ人生」シリーズ(今この瞬間に命名した)。
前回(こちらをクリック)は、ストレスが重なって「日本にいたらダメになる」と決意し、ベルリンに飛んだところまで。
不安を抱えながら、それでも日本を離れたくてやって来たベルリン。来たばかりの頃は知っている人が誰もいなくて、どうしようもなく所在ない感覚に襲われた。自分の居場所もなかった。
もしかして、日本でも上京したての人というのは、こんな気持ちなのだろうか。東京に生まれ育った自分には、いわばこれが初めての上京だったのかもしれない。
でも、そんな思いも知らぬ間に消えていた。いったん誰かと知り合うと、そこから次々と別の人につながっていく。それが楽しかった。
ベルリンにはいろんな人がいた。ベルリンは、私が知っているドイツとは違った。
街全体がのんきで、気楽で、小汚かった。誰もが自分をアーティストと名乗り、その実、どうやって食べているのかわからない人たちが多かった。
ベルリンで知り合った日本人も、日本での友人たちとはまったく違うタイプの人が多かった。とにかく、みんなの経歴がいろいろ。
私は日本で、附属高校から大学へそのまま持ち上がって入学したから、友人たちの生活環境は自分と似たり寄ったりだった。でもここでは、全然違う環境で生きてきた人たちがいた。
ま、一言でいえば、世界が広がったんだよ。
ベルリンで出会った人たちとは、もし私がずっと日本にいたら絶対に知り合うことはなかったと思う。日本でリンクすることのない世界が、ベルリンでつながった。
互いの家を行き来して、一緒にご飯を作ったり、飲んだりする。どこかへ飲みに行くときは、お金がないから2ユーロで飲めるビールだけ。お金はないけど時間だけはたっぷりあった。
そうやって、いろんな人とたくさん話をするうちに、自分も少しずつ変わっていったんだと思う。
だからね、もし日本で自分の環境に嫌気がさしていたり、自分の居場所がないと思ったら、我慢してないで、ちょっとバイトしてお金ためて、外に出てみたらいいと思う。まったく違う世界があったりするから。
ドイツに住みたくて今ドイツ語の勉強をしています。日本を飛び出したい理由が久保田さんと同じで嬉しかったです。自分だけじゃないんだ、って思いました。ブログの最後の数行が、まさに誰かに言ってもらいたかった言葉だったので、嬉しくて涙がでました。早くドイツに行きたいです!
さやさん、こんにちは。
ドイツ語の勉強、がんばってくださいね。やっぱり言葉は大切です。
何をするにも、自分で喋らないと始まりませんから。
最初はちょっとしんどいけど、自分で動き出せば、返ってくるものがあります。
それに、ドイツ人は困っている人を助けてくれますよ。
日本で我慢して過ごすのも一つの選択だけど、私は思いきってベルリンに来てよかったと思っています。
さやさんはドイツ語を勉強している時点で、ちゃんと努力をしているのだから、ドイツで得るものがきっとあると思います。
さやさんがドイツに住みたいのはなんでですか?
やっぱり子どもの頃にいたことがあるとか?
お返事ありがとうございます。
やはり言葉は大事ですよね!ドイツ語が難しくて苦戦しています。
どうしてドイツに住みたいのか聞かれると、ハッキリとは答えられません。
ヨーロッパの中心の国だから。
環境に対する意識が高いから見習いたい。
……思い浮かぶのはこんな理由ですが、だったらドイツじゃなくてもいいじゃない、と言われたら反論できません。しかも私はドイツに行ったことさえありません。でもドイツがいいのです。
自分が想像している「いろいろすごくいい国ドイツ」を、住んで確かめてみたいのです。
テレビや本という媒体を通して知った情報だけで、「知った」と思いたくない。そう思える国がドイツです。
さやさん、こんにちは。
外国語の習得は難しいですよね。
私自身、今でもわからないことが多々あってもどかしいことがあります。
私はすっかり怠けちゃってますけど、語学はとにかく勉強するしか道がないんだと思います。
ドイツはまだいらしたことがないんですね。きっと実際に来てみると、イメージとは異なることがたくさんあると思います。素晴らしいこともたくさんあるでしょうが、がっかりすることもあるかもしれません。
でも、それが実際に「知る」ことなのだと思います。いい面も悪い面も、さやさんの目で確かめてください。
ドイツ語の勉強、がんばってください。そしてドイツにいらしたら、さやさんが感じたことを日本の人たちにもぜひ伝えてください。
こんにちは〜。今日本にいます。
来週あたり東京に出て、前にちょっと話していた
西荻の友達に会うかもしれません。
>互いの家を行き来して、一緒にご飯を作ったり、飲んだりする。
これ、よくわかります!
安上がりだし楽しいし、お互いの家に呼びあって共同作業することで
親しくなれるし、いい習慣ですよね。
日本では、こういうことあまりしないですよね。
何でだろう。
家が狭いから?
「おもてなし」カルチャーが完璧すぎて、「掃除とかちゃんとして
食器も素敵な器を買わなきゃ!」みたいな変なプレッシャーがあるから?
変な遠慮があるから?
普段忙しすぎて、家をきちんとケアする時間がないから?
何ででしょうね?
みづさん、
こんにちは。私も週末から日本ですよ。
日本で(といっても、東京しか知りませんが)お互いの家で
料理を作ったりしないのはみづさんが挙げられていた理由は
全部あてはまるでしょうね。
それに加えて、首都圏だとみんな離れた所に住んでいるから、
帰るのが大変なんじゃないかな?
たとえば19時頃から始めたとして、料理が出来上がるのが20時過ぎ、
それから食べても、人によっては22時台で終電とか。
片道1時間半かかったりしても大変ですし。
だから、渋谷とか新宿で飲もう、みたいな流れになるんだと思います。
日本に帰るたび思いますが、東京一極集中は本当によくない。
あれでは、生活の質は上がらないですよ。
はじめまして。
私も仕事に疲れ、昨年、馴染みもないドイツに行くことを決意!
31歳になる今年にワーホリビザで渡航予定です。
ただ、ホームステイの話があったのですが最近、おじゃんになり落ち混んでいたさなかにラジオで久保田さんの声を聴き、勇気を頂きました。
本当にありがとうございます。
1つ質問です。
久保田さんが渡航した際、住まいはどうされてましたか?
ホームステイ予定だったママより、シェアハウスは面接で決まり、倍率は20倍ほど。50件くらい訪問する勢い。しかも20代の居場所となっており、30代ではより難しいと思うと言われました。このママはベルリン在住ではないのですが、実際にベルリンも同じような状況でしょうか?
ドイツ語も勉強中ですが、そのほか準備できることがありましたらアドバイスを頂けると幸いです。
ここみ
ここみさん、はじめまして。ラジオを聞いてくださってありがとうございます。
お返事が遅くなってすみませんでした。
私がベルリンに住み始めたのはもう10年以上前のことなのです。その頃は今のような住宅不足はなかったので、WG(シェア)も一人暮らしの住まいも遥かに見つけやすかったのです。残念ながら現在は状況が変わって、ホストマザーのおっしゃるように住まい探しは格段に難しくなっています。30代で難しいかどうかは、私にはわかりません。
家探しは現地にいるのが最も有利ですが、日本からでもできないことはありません。もし最初の数ヵ月でも仮住まいできるところがあればそこに住んで、その間に現地で懸命に探すという方法もあります。そのほか日本で準備できることといえば、語学です。ドイツ語、英語はできるだけ勉強しておいたほうがいいです。WGをするにしても、言葉のコミュニケーションが難しい人よりは、言葉がわかる人と暮らしたいですよね。あとは、とにかく多くの人に聞いてみることだと思います。
実り多き滞在になりますように。
久保田さん
お忙しい中、お返事をありがとうございます。感激です!
現地の情報もありがとうございます、今は住居不足なのですね。
久保田さんのアドバイス通り、言語に励み、情報も集めてみます。
とても励みになるメッセージをありがとうございました。