壁紙を貼って、毎日がしあわせ

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壁紙に合わせてランプシェードも藤色に。今度はランプの脚を白くしたい

 久々の「新居インテリア」シリーズ。私が今のアパートに入居してからコツコツと内装に手を加えている内容を紹介するシリーズです。
 これをまとめてご覧いただくには、右側にある「検索」の欄に「新居インテリア」と入力してボタンを押してください。一連の記事が出てきます。

 入居以来ずっと夢見ていたことのひとつが、寝室に壁紙を貼ること。私の寝室は天井、壁、床すべてが真っ白で、質感のせいもあり、すごく冷たい印象だった。

 寝室では、ゆったりと穏やかな気持ちになりたい。だから派手な色・柄は使いたくなかったけど、どこも真っ白では冷たすぎる。
 もっと静かで、でも温かい雰囲気にしたかった。

 だから、壁紙を貼りたいと思っていた。

 貼る壁紙は、私の中では決まっていた。私の大好きなシルクスクリーン作家のビルギットさんの壁紙

 ビルギットさんの作品は、1枚1枚すべて手刷り。繊細で温かくて、とても存在感がある。私は作品を一目見たときから、その世界に引き込まれていた。ビルギットさんの壁紙を寝室に貼ったら、自分のイメージ通りになるだろうと思っていた。
 迷いはなかった。

 入居して1年以上経ち、他の部屋が徐々に整ってきたので、いよいよ寝室に手を付けることにした。

 壁紙を貼るのは初めて。共著『ウォールペーパー・インテリアレッスン』(グラフィック社)で、壁紙貼りのプロセスを取材したことはあるけど、自分では貼ったことがなかった。

 もし自分で貼ったら、私の書く原稿にもっと説得力が出るんじゃないか。経験したからこそわかる視点が備わるはずだ、という思いもあった。
 海外インテリアの本はたくさんある。写真を眺めるならどの本も素敵。それに加えて、自分は説得力のある原稿を書きたい。だから自分でも経験したかった。
 それも、壁紙を貼りたかった一つの理由。

 果たして実践してみると、見るのとやるのでは大違い。

 私の寝室は塗り壁になっていて、表面に凹凸がある。壁紙の下地はフラットな状態が理想。でも、自分で平らに塗るのは至難の業。

 だから、下地用の白い壁紙を貼ることにした。
 ところがこれが大問題。糊を塗った壁面に壁紙を貼ったところ、紙が湿って表面がウネウネに波打ってしまった。

 大丈夫なの、これ? と心配になり、数枚貼っただけで様子見。
 幸い翌日には乾燥して、うねりも取れた。

 安心して残りも貼ったら、今度は乾燥してもしわになって取れない。失敗。がっかりした。仕方なく剥離剤を使って、下地壁紙をはがした。
 そんなわけで、大幅に時間がかかってしまった。

 なんとか下地を終え、いよいよビルギットさんの壁紙を貼ることになったのは作業開始後数日経ってから。

 ビルギットさんの壁紙はフリース製で、紙製の下地壁紙より貼りやすかった。
 それでも貼った直後にはうねりが出てしまい、祈るような気持ちで窓を全開にして乾燥させた。
 だって失敗できないもの、余分がないんだから。壁紙は受注制作だから、失敗して足りなくなったら、また依頼しなくてはならない。

 私がDIY師匠と呼ばせてもらっている友人の助けを借りながら、なんとか最後の1枚を貼り終え(それは彼女の手による物だけど)、それが乾いてきれいな状態になったのを見た時は、心底うれしかった。

 夜になり、寝室の壁紙をぼーっと見ていた。静かで温かな部屋。自然に笑みがこぼれてきた。
 
 壁紙を貼ったら、こんなにしあわせな気持ちになれる。しかも自分でやったからすごく思い入れがある。
 毎朝、毎晩、しあわせな気持ちで過ごせて本当にうれしい。

 インテリアは、人をしあわせにする。

 この壁紙貼りの様子は、プロセス写真付きで5月発売の『PLUS1 LIVING プラスワンリビング』(主婦の友社)の連載「ベルリン暮らしのプラスワンDIY」にて詳しくご紹介します。
 ここに書いていないことも書きますので、どうかご覧ください。
 発売時には、またお知らせします。待っていてください。
 

コメント(4)

かっくいいー、壁紙ですね!
でも全て手刷り?
余分なし?貼るの緊張しますね!
そして高そう!結構なお値段しますよね?
でも憧れるわー!

Taizangさん、こんにちは。壁紙を刷ってくれたシルクスクリーン作家のビルギットさんは、
全作品を手刷りしていらっしゃるんです。
この繊細なデザインが好きなんです。
余分がなかったので、緊張しましたよ。しかも初めてで
勝手がわからないし…。
お値段は一般のに比べて張りますけど、壁紙を貼るのなら
ビルギットさんのもの以外は考えられませんでした。
入居時からの念願だったので、私にとって意味のある
出費だったと思います。
壁紙を見てニヤニヤしています。

ああ、このビルギットさんって、
クッションカバーをアムゼルでも取り扱ってる
ビルギットさんなんですね。
なんとなく何処かで聞いたこと見たことがあると思ってました。
でも日本では考えられない商品ですね。
もしかしたらあるのかもしれませんが。

でも単なるプリントと違って、
質感何かがいいんでしょうね。

ああ、早くドイツへ行きたいなー!

Taizangさん、こんにちは。
そうです、私が大好きなシルクスクリーン作家のビルギットさんの作品なんです。
私はこの方の作品が本当に好きなんです。
日本の壁紙は白いクロスばかりで、残念だなと思います。
ヨーロッパの壁紙はデザインが豊富で、素敵な柄があるんです。
日本でももっと、自分で住まいに手を入れられるようになるといいのですが…。

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