2013年5月アーカイブ

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表紙を見て「ベリーの季節ね」と思いました

 ドイツ語を勉強している皆さま。NHKラジオドイツ語講座テキスト『まいにちドイツ語』6月号が発売になっております。

 今月号の連載「ドイツのgemütlich(ゲミュートリヒ=居心地のよい)な暮らし」では、公園について書きました。

 私はベルリンに住み始めて以来、豊かさや幸せについてしばしば考えるようになりました。

 ベルリンにいらしたことのない方は、ベルリンはドイツの首都だから東京のように何でもあると思われている方もいることでしょう。

 でも、そうじゃないんです。
 ベルリンは政治機能はありますが、経済的には貧しい都市です。失業率は今年4月の時点で12.3%。ドイツの他の大都市に比べて高い数字です。ドイツは連邦共和国ですから、日本のように東京に一極集中することはないんです。

 現在は都市化の一途をたどっているベルリンですが、それでも世界最先端の店があったり、高級ブランドが売れるという街ではありません。

 じゃあ貧しいかというと、確かに経済的には貧しいのかもしれませんが、ここに住み始めてから「なんて豊かな暮らしなんだろう」と思うようになったんですよ。

 そう思わせる大きな要因の一つが、緑です。

 ベルリンには、大きな公園がとにかく各所にあります。ティアガルテンの210ヘクタール(ちなみに新宿御苑が58.3ヘクタールらしいです)を筆頭に、フリードリッヒスハイン市民公園49ヘクタール、ゲーリッツ公園14ヘクタール......と、徒歩圏内に大小の公園がたくさんあるんですよ。
 ブランコや滑り台があるだけの児童公園ではなくて、木々が茂った緑の公園です。

 そしてこれが重要だと思いますが、公園には芝生があって、ごろんと転がれます。東京だと芝生があまりなくて、地べたに座れない印象があります。

 日常生活に緑があると、どんないいことがあるのか。

 とにかくリラックスするんです。
 心が疲れているときも、誰かと一緒の時も、仕事からの帰りも、公園に寄るとホッとします。
 近くのお店でコーヒーやビール(瓶をラッパ飲み)を買ってきてもいいですし、夏なら敷物と食べ物持参でピクニックも楽しいです。

 そういう、ホッとできる場所が至る所にあるんですよ。日が長い今なら仕事が終わってもまだ明るくて、公園でビールでも1本あければ、こんないい暮らしはないと思います。

 公園なんかより建物を建ててしまった方が、お金が生まれて経済も回ることでしょう。でも公園があることで、私は毎日小さな幸せを感じられ、心にゆとりが生まれる気がします(この点はまだまだ修業中ですが)。

 豊かさって、そういう心のゆとりじゃないかと思うんです。物質的なものじゃ、ないです。お金や物質は、必要以上にたくさんなくてもいい。
 
 そういう気持ちを、東京で暮らしても持ち続けていられるようにするのが、私の目標です。

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この瓶入り商品は、緑の他に赤や紫色もあるの

 前回クボマガでお知らせした『PLUS 1 Living』(プラスワンリビング) No.83(主婦の友社)、ご覧いただけましたでしょうか?!

 2つある連載のうち、今号から始まったのが「世界のインテリアTOPICS」。パリ、ロンドン、NYの特派員の皆さんと共に私もベルリン情報をお届けしていますが、毎号各国共通の「お題」コーナーがあるんです。

 ページ左下にある「今月のPICK UP!」がそれ。
 今号の共通のお題は「かわいい食品パッケージ」でした。いろいろ考えたんですけど、ドイツ・ベルリンらしく、ロゴがかわいいということで瓶入り「ベルリーナー・ヴァイセ・ミット・シュス」に決めたんですよ。

 そう、旅行ガイドブックではベルリン名物として必ず載っている、あの「ベルリーナー・ヴァイセ」です。

 これは小麦を使ったビールの一種ですが、普通の小麦ビールよりも小麦配合率が低く、さらに乳酸菌を加えているため、そのまま飲むと異様に酸っぱいです。色は白っぽいです。
 カフェで頼むと緑か赤い色をしていますが、それはビールにシロップを入れているから。それによって味も甘くなります。
 その瓶入り商品が、今号でご紹介したものです。

 誌面では瓶のみ掲載されていますが、中身をグラスに注いだ状態が上の写真。これは緑色バージョンで、Waldmeister(ヴァルトマイスター=クルマバソウ)のシロップが入っています。
 本当はこのビールは、ボウルに脚が付いたような専用グラスで飲むんですが、わが家にはないのでピルスナー用ゴブレットで。

 ただね、私はビール党なんですよ。ビールが好きなんです。
 ビール好きはね、こんな甘いビールは飲みませんよ。少なくとも、私は飲みません。

 でも、ビールの苦さがダメ、お酒は弱いけど雰囲気を楽しみたいという方は、お試しいただくのもいいかもしれません。
 どうか私の個人的意見は聞き流して、興味のある方はぜひベルリンでお試しになってくださいませ(笑)。
 

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特集は「人生を変えるストーリーのあるインテリアに。」

「ベルリン 暮らしのプラスワンDIY」というタイトルで連載をしている『PLUS 1 Living』(プラスワンリビング) No.83(主婦の友社)が、今月17日に発売されました!

 この連載は、ベルリンのわが家をDIYでコツコツと自分仕様にしていく過程を、写真とともにご紹介するという内容です。
 今号では、以前このクボマガ「壁紙を貼って、毎日がしあわせ」で書いていた、寝室に壁紙を貼るのがミッション。
 寝室の壁に一面だけ、壁紙を貼ったんです。

 結果は大満足! 壁紙があるとないでは大違い。自分で貼ったことで、一段と思い入れが深くなりました。いいんです、自己満足で。だって、自宅なんだもの。

 クボマガには出ていない部屋全容やプロセス写真が載っていますので、ぜひご覧ください。

 そして! なんと今号から「世界のインテリアTOPICS」コーナーも始まりました。パリ、ロンドン、ニューヨークの特派員の皆さんとともに、私もベルリンのインテリア情報をお送りします。

 どうか書店でお買い求めください。皆さんが買ってくださるから、雑誌も出し続けていかれますし、私もこの仕事を続けられます。

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ただいま発売中!

 現在発売中の『cafe-sweets』vol.147で、ハンブルクで開催された飲食業界専門メッセ「インターノルガ」と自家焙煎コーヒーショップのレポートを書いています。

 メッセは大規模なものが多いので、取材時はいつもヘトヘト。筋肉痛になったりします。この「インターノルガ」も飲食店全般にわたっているので、優先順位をつけて見学しないと大変なことになるんですよ。

 ハンブルクといえば港町。港町といえば、貿易と相場が決まってます。ハンブルクはヨーロッパ内でのコーヒーの取扱量が多く、市内には自家焙煎コーヒーショップも多いんです。
 その中から今回は、それぞれ特色のある3店舗を取材しています。

 ハンブルクに行くと「あー、ここは昔から資本主義だったんだな」と感じます。何となく余裕があるというか、ベルリンとは違うんです。商業の街ですね。

 今号の特集は「ブーランジュリーのスペシャリテ」。
 書店・ネット書店でお求めくださいませ。

ゆとりで優しく

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特にカフェではゆっくりしたいものよね

 すっかり久々の更新になってしまってすみません。
 お天気がいい日が続いたので外に出歩いたり、蚤の市に出かけたり、またほかの蚤の市にも行ったりして、まあ、一言でいうと浮かれておりました。

 ベルリンを歩き回っていて改めて思ったのが、のんびり具合。あ、「のんびりしている」っていうのは、東京との比較でね。ドイツの田舎町ではもっとだと思うけど。

 で、のんびりしていると自分の心にゆとりができて、他の人にも優しくなれるような気がする。

 たとえばついこの前のこと。カフェに行ったら急にお客さんでいっぱいになっちゃったらしく、一人きりでやっていた店は回りきらなくなっていた。注文してもなかなか出てこないし、お客さんが帰った後のテーブルを片付けることもできない。

 気づいたら、一人の女性が別のお客さんにコーヒーを運んでいるのよ。あれ、この人お店の人だっけ、と思ったら、あまりの混み具合に「今日だけよ〜」って自主的に手伝ってたんだよね。で、誰も「遅い」とか怒らないの。
 
 あと、子どもに対する態度も違うと感じる。赤ちゃんって公共の場で泣きわめくことあるでしょ。そんなの仕方ない。親だって困ってる。
 でもこっちだと周りの人は笑顔で眺めていたり、赤ちゃんに話しかけたりしている。

 東京では(日本の他の地域は知らないから東京って書いてるんだけど)、どうかなあ。私、泣いている赤ちゃんを必死にあやしている母親に対して、「黙らせろ」って他人が言っている光景を見たことあるなあ。

 そんなふうに、東京では「チッ」と舌打ちされそうな光景に対して、こっちでは周りの人に笑みが浮かんでいることがあるのよ。
 もちろんベルリンだっていろんな人がいるよ。いいことばかりじゃない。でも、傾向としてそう感じる。
 この違い、どっから来るんだろう。
 どこにいても、こういうゆとりを持ち続けていたい。心穏やかに暮らしたい。それが目標。
 

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クリエイティブでの〜んびりが魅力

 一時帰国中は、いろんな人に会う。プライベートだったり、仕事関係だったり、その両方だったり。

 そんなときよくされるのが「ベルリンって、どこがいいの?」という質問。

 そうだよね、ベルリンって、まだまだ知られてないもんね、と思う。

 ベルリンの良さって、説明しにくいんじゃないかと思うんだ。例えばパリならファッションとか、北欧はデザインというように一言で表しにくい。そんな風に単純化できると、もっと関心を持つ人が増えるんだろうにね。

 そもそも、「ベルリン」じゃなくて「ドイツ」って捉えられちゃう。両者の魅力は別物。ベルリンはいわゆるドイツではない、って何度も書いているんだけど、なかなか伝わらないのがもどかしい。
「ベルリンはドイツのニューヨーク」って形容されることがあるんだけど、それならピンと来るかな?

 私にとって、ベルリンの魅力は次のような感じ。
 ・自由でクリエイティブな雰囲気
 ・自分も何かにチャレンジできると思える環境
 ・インテリアのセンスがいい
 ・センスが良くておしゃれな店でも、お高くとまらず誰でもウェルカム。のんびりムード
 ・都会なのに緑が多くてリラックスできる
 ・都会の便利さと田舎ののんびりテンポがベストバランスでミックスしている
 ・物価が安いし、お金がなくても暮らしを楽しめる
 ・常に変わり続けている躍動感

 う〜ん、やっぱりわかりにくいか......。
 上記のような理由で、ヨーロッパから移り住んできた人たちをけっこう取材してるんだけどね。

 特に日本の女性には、気に入ってもらえると思う。
 センスのいいカフェ、ショップ、レトロかわいい雑貨が格安で見つかる蚤の市。私も本でたくさん紹介してきた(つもり)。

 私はベルリンで、人間の生理にあった生活ができるようになったなと思う。だからここで暮らしているんだよね。

静かなベルリン

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小鳥のさえずりで目覚める朝

 ベルリンへ帰ってきた。
 5週間留守にしていた間に、木々は芽吹いて桜も咲いている。
 
 私は春と秋に一時帰国する。春は裸の木が芽吹き、秋は金色に紅葉した葉が散って、再び木が裸になるとき。どちらも激しく景色が変わる季節だから、帰ってくるたび驚くのかもしれない。

 ベルリンに帰ると、落ち着く。東京の生活よりも、自分にはずっと馴染んでいるんだと思う。

 ここには騒音がない。東京で気に障って仕方のなかった騒音、例えば大型カメラ店が道に向かってスピーカーで流している呼び込みや、商店街のBGM、駅構内や車内での親切すぎるアナウンス、そんなものが一切ない。

 代わりに聞こえてくるのは、小鳥のさえずり。車や電車の音ももちろんするけど、それは過剰ではないので気にならない。

 東京で私がストレスを感じるのは、人があふれていることや騒音によるところが大きい。
 一極集中の解消は難題だろうけど、騒音を減らすことならわりと簡単にできるはず。それだけで、疲れが全然違うんじゃないかな。

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