NHK『まいにちドイツ語』7月号と、自転車と、東京一極集中と

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 NHK『まいにちドイツ語』7月号が発売になっています。4月から始められた方は、しんどいと思われる頃かもしれないですが、とりあえず聞き続けていると、ある日突然にわかる瞬間が来たりするものです。なので、ぜひテキストをお供に、聞き続けてみてください。

 今号の連載「ドイツのgemütlich(ゲミュートリヒ=居心地のよい)な暮らし」のテーマは自転車です。
 自転車に乗るには、今がいちばんいい季節ですよ。暑すぎず(ドイツには暑すぎる日など数えるほどしかないですが......)寒すぎず、雪も積もっていないので快適に走れます。

 ベルリンに住み始めた頃は、道路を走る自転車の数に「中国か?!(行ったことないですが)」と思ったものです。自転車レーンが完備されているし、自転車を移動手段にしている人は多いです。

 自転車は、専用の切符さえ買えば電車やトラム(路面電車)にもそのまま持ち込めます。
 以前一時帰国をしたときに、私鉄駅構内に「自転車を持ち込む際は折りたたむまたは解体して専用の袋にお入れください」というポスターを見て、「こりゃ持ち込むなと言っているのに等しいな」と思ったことがありましたが、東京のように人口密度が高い都市ではそうせざるを得ないのでしょうね。公共交通には大人や子ども、いろいろな人が乗りますからね。

 ドイツは東京並みに車内が混むことは滅多にないので、自転車をそのまま載せられます。車内には自転車用スペースが確保されているので、そこに置けばいいんです。専用スペースには、固定用のバンドがあったりもします。

 ちなみに、自転車が置けるスペースは、当然ながらベビーカーや車椅子も置けます。自転車を持ち込むのは個人の都合によるものでしょうが、ベビーカーや車椅子は、それがないとその人の生活が成り立ちません。一般の人のためにも、公共交通内の駐車スペースはあったほうがいいでしょうね。理想なのかもしれませんが。

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ベルリンの路面電車内。車椅子、ベビーカー、自転車OK

 私は常々「東京の一極集中が解消されれば、もっと多くの人にとって住みやすい都市になるのでは。イライラが減って、もう少し他人へ優しくできるのでは」と思っていますが、自転車というテーマで考えても、結果的に東京の一極集中の問題に行き着いてしまいます。

 4月号から「ドイツのgemütlich(ゲミュートリヒ=居心地のよい)な暮らし」を連載し始めて、生活の質を今までより一層考えるようになりました。私がベルリンに好んで住んでいるのは、gemütlichな暮らしができるから。それが自分の中で一層明確になったと思います。

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