灯台に、会いに来た・3日目最終日

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夜明けの海に来たかった


(*ベルリンのお店やライフスタイルに関しては、在ベルリンガイドの松永さんとの共同ベルリン情報ブログ「おさんぽベルリン」をぜひご覧ください。バリバリ書いてます)


 灯台に会いに北西ドイツまで来た旅は、あっという間に3日目の最終日がやって来た。
(初日はこちら→灯台に、会いに来た
2日目→灯台に、会いに来た・2日目

 海辺というのは、夜明けも美しい。以前バルト海のウーゼドム島を旅行したとき(過去記事はこちら→ウーゼドム島へ)にそう思った。
 これから朝日が昇ろうかというときの、バラ色に染まった空。波も空の色を映し出している。そういう景色をここでも見たかった。

 前の晩に寝たのは午前2時だというのに、無理やり午前7時に起床。着替えだけ済ませて、すっぴんのまま浜辺へ出た。私にとって午前7時は早朝だけれども、そのぐらいの時間に起きている人は大勢いると思う。だから浜辺にももっと人がいるかもしれないと想像していたけど、人影はまばら。ジョギング姿や犬を連れた人をほんの数人見かけただけで、波の音だけが繰り返されていた。

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夜明け前で灯台が光っている


 昨日訪れた灯台が、白い浜辺の先にぽつんと見える。夜明け前なので、白い光を一定のリズムで放っていた。2秒光って、2秒消えて、また2秒光って、2秒消えて、そして8秒光って......という繰り返しだったかな(うろ覚え)。これも昨日の内部見学で教わったこと。

 あの塔の中にいたんだなあ......。

 やがてポツッと雨が降り出して来たので、宿へ戻って朝食。ここを発つのは午後だから、お昼頃まではいられる。少しでも白い浜辺で過ごしたくて、チェックアウト後にまた海へと戻ってきた。雨も上がっている。

 しばらく歩いていると、遠くから女性がこちらへ向かって何か話している。この場で私が話しかけられる可能性はまずないだろうと、そのまま無視して歩いていたら、その女性は私の方に近づいて来た。
 初日にタクシーをご一緒したご婦人だった。

「ここはどう、気に入った?」と聞かれ、すごく気に入った、昨日は灯台を見に行って内部も見学できて......と偶然の再会が嬉しくて答える。
 ご婦人は、あなたあの後タクシーにいくら払ったの、ほんの1〜2km走っただけなのに高かったわよねえ、後で私のホテルにそのことを話したら、連絡すれば駅まで迎えに来てくれたらしいのよ、ととめどなく話す。そういう会話が楽しくて、浜辺でしばらく立ち話。

「私、ここは何回も来ているの。あなたはもう今日帰るの? また来たらいいわよ」とご婦人が言う。

 また来たい。本当に。こんなに気持ちがいいんだもの。

 ドイツは北部が海に面している。北東部はバルト海で、北西部は北海。今回私が訪れたのは、北西部の北海のほう。旅の計画を立てていたときは灯台のことしか頭になくて、ここがどういう場所だかは調べていなかった。

 でも初めて海岸を見て途方もない広さに驚き、遅ればせながら調べたところ、ここは北海の一部であるワッデン海という名で、ドイツ・オランダ・デンマーク3ヵ国に広がっており、ユネスコ自然遺産に登録されている。

 *ワッデン海についての説明はこちら→http://www.germany.travel/jp/towns-cities-culture/unesco-world-heritage/the-wadden-sea.html
http://worldheritagesite.xyz/wadden-sea/

 私が泊まったのは、ワッデン海に面したSt. Peter-Ording(ザンクト・ペーター・オーディング)という町。リゾート地で、ホテルや貸別荘が並んでいる。鉄道が走っていて、Bad St. Peter-Ording駅が最寄り駅であり終着駅。

 駅から浜辺へは1kmぐらい。とにかく見渡す限り白い砂浜が続いることに驚く。しかし浜辺から波打ち際までが遠い。なんと歩いて10〜15分もかかる。

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波打ち際まで、いくつか歩道がある。15分も歩かないと海にたどり着かない


 波打ち際まで行くと、潮の満ち引きによって干潟が現れる。それまで白い砂に埋もれながら歩いていたのが、もったりと水分を含んだ砂になり、ムース・オ・ショコラを踏みつけているような気分になる。

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杭を打ち込んだ小屋のレストラン


 浜辺には杭を打ち込んでこしらえた、高床式のような小屋がいくつもあり、カフェレストランになっている。トイレも同じ形式で、遠目からも洒落ている。
 小屋レストランのひとつで、この辺りの名物ザリガニスープとワッフルを頼んだ。

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別添の器に入っているのがザリガニ。一見小エビのよう

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アツアツのワッフルとチェリーのソースに、冷たいバニラアイスがおいしかった

 波は白く光っていて、穏やかな光が差していて、風は柔らかだった。
 旅行中に仕事をしようとパソコンも持ってきたけれど、これっぽっちもそんな気分になれなかった。このままここで1週間ぐらい過ごしたいと、心から思った。

 灯台に会いたいという気持ちだけで来た旅は、すべてが予想以上にうまくいって、ラッキーなことの連続だった。本当に充実していて、しあわせな気分だった。

 今はもうベルリン。さびしい。でも、思い出の品を持ってきたからね。


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またね


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