初めてドイツでコンタクトレンズを作りました

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ドイツで購入したO2ハードコンタクトレンズとお手入れキット

(*ベルリンのお店やライフスタイルに関しては、在ベルリンガイドの松永さんとの共同ベルリン情報ブログ「おさんぽベルリン」をぜひご覧ください。バリバリ書いてます)


 年も明けてしばらく経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。遅ればせながら、2019年もよろしくお願いします。

 私は元旦から右目のコンタクトレンズをなくすという、なかなかな新年のスタートでした。ちょっと手元が狂って右目をぶつけてしまい、気がついたら右側だけ視界がぼんやり。「うわ〜、レンズがどっか行った」と慌てふためいて足元を探したものの、まぁ見つかりませんでしたよ。室内ならともかく、外でしたしね。
 私はコンタクト歴数十年なんですが、これまで1〜2回しかなくしたことがないんです。なのに元旦早々、しかも旅先で。ヘコみました......。

 これまでつけていたコンタクトは、いま主流の使い捨てタイプではなく、O2ハードコンタクトレンズ。コンタクトを使い始めた最初の数年を除いて、ずーーーっとO2ハードです。使い捨てタイプを試してみたいと言ったこともありますが「あなたはできればO2ハードがいいですよ」と諭されてしまいました。アレルギーがあるし、あまりにド近眼だからなのかもしれません。

 とにかくコンタクトなしでは生活できない私、レンズがなくなったら買うしかないけど、じつはドイツで買ったことがなくて。勝手がわからないから、なんだか不安でね。ドイツ語が全部理解できるかな、とか。

 でも次回の一時帰国までにはまだ間があるし、それまでメガネだけなんてとてもムリ。これはドイツでコンタクトレンズを作るしかないか......と一大決心したものの、さてどこに行けばいいのかわからない。ググってみるとドイツでは医師の処方箋がなくても自分のデータ(視力や眼のカーブ)がわかれば、眼鏡店や通販で簡単に買えるという情報が。なるほど、確かにスーパーの片隅にコンタクトレンズの自販機とかもあるしね。でも私は自分のデータを知らないから、とりあえずチェーンの眼鏡店に行きました。

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スーパーの一角にあるコンタクトレンズの自販機


 ところが「コンタクトレンズを買いたいんです。これまではこういうのを使ってて......」とレンズの保存ケースを見せたその瞬間。店員さんに「あー、それは特別なレンズだからウチじゃムリです。ここに行ってください」と言われてしまいました。
 そして教えてくれたのは、このコンタクトレンズ専門店。→
Kontaktlinsen Wahrendorf

 その足でそのまま店へ。なんだか眼科医みたいなたたずまいです。受付で先ほどと同様に「コンタクトレンズを買いたいんです。これまで日本のを使ってたんですが、右目のレンズをなくしてしまって......」と話すと、「まずは検査のための予約が必要です」との返事。個人店なので、日本のチェーン展開のコンタクトレンズ店のように、その場でどんどん検査はできないようでした。

 運よくその日の夕方なら予約が取れるとのことで、再度出直し。予約時間に行くと、以下のような順番で検査をしました。

1.問診票の記入
これまでのコンタクト使用歴や1日の装用時間、かかりつけの眼科医の有無などについて回答。

2.健康保険証の提出
ドイツの法定健康保険に加入しているかを聞かれたので、保険証を提出。
(法定健康保険で一部費用を補償してくれるとのこと。詳しくは後述)

3.視力、眼球カーブなどの検査
別室に移動し、コンタクトを作った方ならご存じの一連の検査。眼球のカーブを測定する機械が日本と違っていたような(しかし、日本で作ったのもかなり前なので記憶がおぼろ)。

4.説明
ハードコンタクトレンズの説明。2017年4月からコンタクトには法定健康保険が一部費用を補償してくれることになったとの説明も受けました(ただし条件があるので、誰にでも当てはまるわけではありません。詳しくはこちら(ドイツ語)→https://www.wahrendorf-kontaktlinsen.de/preise-kosten/)。

5.テストレンズを装用し、約30分後にレンズを入れた状態のまま検査
装着感や視力検査を経て、注文するレンズのデータを決定。

6.眼科医提出用の書類を受け取り、次回のレンズ受け取りの予約を入れる
健康保険で一部費用を補償してもらうためには、眼科医の処方箋が必要。そのための書類を出してくれました。1週間後に注文レンズを受け取れるとのことで、受け取り時の予約も行いました。

 以上で、コンタクトレンズ専門店での初回検査は終了。

 次にやることは、6.で書いた「眼科医提出用の書類」をかかりつけの眼科医に持参し、処方箋を書いてもらうこと。これは眼科医の受付に提出したら、その場で出してもらえました(支払いは不要でした)。

 その処方箋を持って、1週間後にコンタクトレンズを取りに行きました。注文のコンタクトレンズを実際に装着して、再び装着感と視力の検査。「良好ですよ」とのことで、ひと安心です。

 さらに洗浄液と保存液の使い方、保存ケースの使い方の指導を受け、次回の定期検診の予約(3週間後)を入れました。保存液は目に触れても大丈夫とのこと。保存ケースは日本のものとは違って(冒頭の写真を参照)、ソフトレンズケースのように蓋付きの平たい皿が水平に2つ並んでいるタイプでした。日本のケースのほうがレンズを固定できるので使いやすい気がするけど、ドイツのほうが使用する保存液の量は少なくて済みそうです。

 健康保険の手続きはお店の方でやってくれるそうで、私はあとはもう3週間後の定期検査に行くだけ。
 行く前は不安でしたが、問題なくドイツでもO2ハードコンタクトレンズが作れました。よかった〜、これで日常生活が送れる!

 使い捨てタイプのレンズを使っている方は、こんな面倒なことをしなくてもいいと思います。私のようにハードコンタクトレンズをお使いの方は、ご参考になりましたら。

追記
私は、近くよりも遠くを見ることを重視してレンズを作ったので、コンタクトを入れた状態で本を読んだりするのがちょっときついです(老眼ともいいます)。こりゃいよいよ老眼鏡を作らなきゃいけないかなーと思っていたら、こういうのを見つけました。携帯できて出先でチャッとつけられる感じ。→https://www.nooz-optics.com/de/


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