
土曜日に、知人のお子さんが通っている学校の学園祭に連れて行ってもらった。クラス単位で模擬店を出したり、出し物をしたりと、いわゆる日本でいう文化祭。
その学校は、ちょうど今年で100周年ということで、100年をテーマにした企画がいろいろあった。
そのひとつが"100年前の授業"というもの。教室に入ると、生徒たちがみんなクラシックな格好をしている。ほどなく先生が登場。これまた黒い燕尾服みたいな、クラシックないでたち。
まず最初に出席をとる。生徒が端から手を上げて「イチ、ニ、サン......」と、次々に数字をいっていく。全員が言い終わったあと、先生が「誰がいない?」と問いかけ、みんなが答えていた。
次に、先生のギターの伴奏で歌を歌う。それから地理。当時の地図を広げ、街の場所を答えさせたりしていた。最後に書き方。当時のアルファベットを、先生がa からz まで板書して、それを生徒も書くというもの。もちろん100年前だから、まだ万年筆(現在は万年筆を使う。鉛筆じゃない)なんてものがあろうはずもなく、インク瓶とペンを使っていた。
ところが、当時のアルファベット、xとyがない。もともとドイツ語にはこのふたつを使う単語がなかったから、不要だったらしい。ということは、100年前だったら、私の名前はアルファベットでは書けなかったということだな。
全体的に、当時のほうが先生が威厳があったし、厳しそう。先生にとっては100年前に戻りたいってとこかな。
(ここからは7月5日付の訂正です)
上記記事で、"昔のアルファベットにx とy がない"と書きましたが、それは間違いでした。
x とy も存在しますが、ドイツ語ではほとんど使われないため、先生が板書したときにこの二つの文字をとばしたようです。
昔のアルファベットについてはこちらをご覧ください。
http://www.suetterlinschrift.de/Lese/Sutterlin0.htm
お詫びして訂正します。